江東区|瓦屋根からの雨漏りを屋根葺き替え工事で改善!
【お問い合わせのきっかけ】
担当:岡野
東京都江東区のT様邸です。
以前から雨漏りが起きていたとのことでしたが、今回大きな台風が来る前にご近所の方へもご迷惑とならないようにと屋根葺き替え工事のご依頼を頂きました。
瓦屋根のメンテナンスが必要な箇所から雨漏りの可能性が高い場所、施工方法も含め紹介をしていきたいと思います。
東京都江東区のT様邸です。
以前から雨漏りが起きていたとのことでしたが、今回大きな台風が来る前にご近所の方へもご迷惑とならないようにと屋根葺き替え工事のご依頼を頂きました。
瓦屋根のメンテナンスが必要な箇所から雨漏りの可能性が高い場所、施工方法も含め紹介をしていきたいと思います。
担当:岡野
ビフォーアフター
【点検の様子】
以前から雨漏りを起こしている室内に案内をして頂きました!
雨漏りに気づいたのは1年前。
染みが出来た時点で雨漏りを起こしている事は分かったそうですが、いつの間にやら染みの存在に慣れ、垂れてくるまではそのままにしていようと思ってしまったようです。
気付けば大雨時に大量に雨水が入るような状態になってしまいましたが、大規模な工事を想像して費用が不安になるとお考えになられたことでお問い合わせ自体に時間が掛かってしまったとの事です。
雨漏りは発生した時点で勝手に直るものではありません!
天井に染みが出来た時点で補修をしていれば、もしかしたら部分的な補修でも雨漏りが止まった可能性もあります。
しかし、長期的に放置してしまいますと雨漏りの被害も拡大し、大規模改修に繋がってしまうリスクが大きくなります。
雨漏りは早急に対処し補修していかなければ、被害を拡大させてしまうだけです!
まずは雨漏りの原因を特定し、補修内容を決めて補修に進んでいきたいと思います。
築40年以上の瓦屋根です。
瓦自体はとても丈夫な為、何十年と問題なく使用できますが問題は屋根が瓦だけで成り立っているわけではないという事です。
瓦屋根のメンテナンス箇所
①瓦
最も紫外線や雨風にさらされながら住宅の保護をしている為、割れや欠けは差し替えや補修で直していきましょう!
屋根材が割れた程度では雨漏りは起こしませんが、防水紙を傷める原因になります。
また、経年により瓦はぶつかりあい徐々に欠けてしまいます。
初めはしっかりとかみ合っていた瓦も、隙間ができてずれやすくなってしまいます。
強風時に一気に飛散する恐れもありますので、瓦の交換などの対応が必要になる場合があります!
築年数を考慮した際に、葺き直し工事ではなく屋根葺き替え工事に切り替える方も少なくないようです。
②漆喰
瓦屋根ならではの漆喰ですが、こちらも歴史的建築物でも使用されている丈夫な素材です!
施工後長い時間をかけて徐々に硬化して雨水の浸入を防いでくれていますが、建物の揺れや強風によって剥がれてしまいます(>_<)
漆喰が剥がれることによって棟の土台となる葺き土が流れ出して崩れることにも繋がりますので、定期的に詰め増し・詰め直し施工が必要です。
棟と棟の取りあいには隙間がどうしても出来てしまいますので、漆喰やシーリングで埋める必要があります。
また、棟が歪んでしまっている場合は、漆喰の補修だけでなく棟の取り直し工事が必要となります。
③防水紙(ルーフィング)
普段は瓦に守られている下地のシートです。
瓦が一次防水、防水紙が二次防水の役割を果たしていますので、防水紙が破れた時点で雨漏りが発生してしまいます。
防水紙が傷む原因としては紫外線や雨風にさらされる・飛来物による破れ・経年劣化が多く、防水紙の寿命はおよそ15~20年程度です。
瓦自体に何も問題が無い場合でも、雨漏りを起こした場合は防水紙の劣化が疑わしいです!
問題が生じている場合、葺き直し工事などが必要になります。
④他板金
瓦屋根にも谷等に板金が使用されています。
ステンレスや銅、ガルバリウム鋼板の高耐久な素材が使用されていることが多いのですが、永久的に使用できるものはありません。
定期的に交換が必要ですので注意しましょう。
このように屋根と外壁の取り合い等は雨水の吹き込みによって傷みやすく、知らぬ間に雨漏りを起こしている事があります(>_<)
板金で施工されている事が多いのですが、途中までしか板金がありません。
木材の部分は雨水を吸い込み腐食を起こしてしまいますので、これでは意味がありませんよね。
こちらの住宅は棟違いの為、屋根の段差部分にも板金での施工が好ましいです。
しかしそちらも木材の為、木材が水を吸い込みフカフカした状態でした。
瓦屋根の下段部分ですが、トタン葺きです。
昔の金属屋根材は比較的錆びやすく、塗装メンテナンスを怠るとすぐに変色を起こしてしまいます。
赤褐色に変色したまま放置をすると屋根材に穴あきを起こし、まっすぐ雨漏りを起こしてしまいます。
一度錆びて腐食してしまった屋根材は、塗装をしても耐久性が回復することはありません!
その為、劣化状態を確認した上で屋根カバー工法や屋根葺き替え工事をご提案させて頂きました。
【屋根葺き替え工事】
屋根葺き替え工事を進めます。
まず、葺き替えの場合は内部の土や埃が舞い上がりますので、近隣へのご迷惑とならないように飛散防止メッシュシートを取りつけ屋根を剥がしていきます。
棟を解体し屋根を剥がし下ろし、となかなか大変な作業です(>_<)
また、築30年程度を経過している場合は、下地の状態もわかりませんので足元に注意しながら作業を行っていきます!
瓦を剥がし終わった状態です。
等間隔に取り付けられた木材は桟木と呼ばれ、瓦を引っ掛けて固定するための下地です。
釘で留めているのですが、その釘穴が拡大することで雨漏りをおこす事例もあります。
近年では木材ではなく腐りにくい樹脂製の桟木も存在しますので、気になる方はお問い合わせください。
桟木を撤去し、下地に問題が無ければ防水紙、屋根材と葺き替えを行っていくのですが、下地に劣化・腐食が見られれば補修・補強が必要です。
梁と垂木を取り継ぎ補強を加え、野地板を張り替えます。
更に全体的に12㎜の野地板で増し張り施工を行い、下地の補強工事は完了です。
野地板補強は住宅の状態次第です。
築25年以上の場合は屋根の耐久性を考えお勧めしていますが、必要のない住宅もあります。
屋根葺き替え後に太陽光の設置を検討している方は、下地の状態によってメーカー保証の有無が変わってしまいます。
必ず、確認をしてから打ち合わせを行っていきましょう。
防水紙を軒先から貼り重ね、屋根材を葺いていきます。
使用屋根材はディーズルーフィングのエコグラーニです。
瓦から金属屋根材の葺き替えで得られるメリットは、ズバリ屋根の軽量化です!
1㎡あたりの重さが瓦が60㎏に対し、金属屋根は5㎏と1/12までも軽量化を図ることが出来ます。
金属屋根材に葺き替えることで心配な雨音は、ディーズルーフィングの自然石粒吹付仕上げによって大きく緩和されます(#^^#)
瓦よりも薄く断熱性能では劣る為、対策としては小屋裏へ断熱材を敷き込むといった事も可能です。
同質の棟板金を使用することで、非常に統一感のあるまとまった屋根に仕上がりました!
棟に換気棟を設置し、小屋裏の熱を自然換気で逃がすように施工しました。
瓦屋根の時には棟部分の土で調湿を行っているのですが、全て塞いでしまう金属屋根材はこのような対策が必要です。
軒天や妻面の換気口と同時併用することで更に効果を期待できますので、お気軽にお申し付けくださいませ!
壁と屋根の取り合い部分の木材は板金カバーで保護をしました。
細かな隙間から雨水が入り込まないようにシーリングでの処理はしっかりと行います。
瓦棒屋根の葺き替えです。
屋根材を剥がし新たな屋根を葺き直します。
瓦棒と呼ばれる縦葺き屋根ですが、屋根材間に芯木を取りつけ大きな高低差をつけることで高い防水性を得ています!
縦葺きは雨水の排水方向に無駄な物がない為、緩勾配でも雨水の排水がスムーズで雨漏りの起きにくい屋根と言われています。
しかし、芯木をカバーしているキャップが浮いてしまっていたり、錆の進行によって雨漏りが起きてしまいます。
やはり、どのような屋根にもメンテナンスは必須ですね!注意しましょう。
同様に瓦棒葺きを行っていきます。
シンプルな為多くの住宅に使用されている瓦棒ですが、近年ではガルバリウム鋼板を使用していますので従来よりもはるかに耐久性が向上しています。
雨水が壁を伝い内部に入り込まないように、雨押えはしっかりと行います。
下地を作り、金属カバー取り合い部分は同色のシーリング材で養生をしていきます。
清掃を行い、以上で屋根葺き替え工事は完了です!
下地から補修・屋根材の変更をすることで、雨漏りの起きない住宅に改善することが出来一安心です。
T様からはご近所様へのご迷惑とならずに工事も完了し、良かったと嬉しいお言葉を頂きました。
今後弊社では隔年定期点検を行っていきますので、住宅の気になる点・お困りのことなどございましたらお気軽に街の屋根やさんへご相談くださいませ。
記事内に記載されている金額は2023年11月24日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
江東区ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
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