屋根の点検商法に注意!被害を防ぐ方法・トラブル事例やその手口を解説!
近年、増えてきているのが、依頼もしていないのに屋根点検を行い工事の契約を迫る「点検商法」です。
「近くで屋根の工事をしている者です。ご挨拶に伺いました。」
「お宅の屋根を点検させていただけますか?」
「屋根の一部が剥がれかけているので、すぐに修理が必要です。」
「近隣で工事をしている際に、屋根の板金が浮いているのを見かけました。」
上記の様なセリフを用いて急いで工事契約を結ばせようとする「点検商法」は、非常に悪質な詐欺の手口の一つとして知られ、特に60代以上の高齢者がターゲットになりやすい傾向にあります。
そこで、今回は点検商法にあわない方法を中心に、その実例やよく使われるセリフ、被害にあってしまった際の対処法まで詳しくご紹介いたします!
「点検商法かもしれない...」「怪しい訪問業者が来た...」などのご不安事も街の屋根やさんにお任せください!
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近年、屋根点検を名目にした詐欺やトラブルが増加し、消費生活センターにはそのような苦情が相次いで寄せられています。
こうした問題は全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)のデータに基づくと、2022年度に2,885件に達し、過去最高の相談件数を記録しました。
この数字は2018年度の約3倍に相当し、屋根点検商法に関する問題が急速に広がっていることがわかります。
さらに、2023年度も8月時点で既に1,346件もの相談が寄せられており、この問題は今後も続くと予測されています。
また、60代から80代の方々が詐欺の被害に遭うケースが多く、高齢者層が特に狙われやすいことが問題となっています。
点検商法とは、事前の連絡もなしに突然自宅を訪れ強引に契約を結ばせようとする手法です。
急な対応を求められると冷静に判断することが難しいことから、ついつい点検を許可してしまいがちですよね。
しかし、その結果として強引に契約にまで至ってしまうケースも少なくありません。
こちらから依頼したわけでもないのに業者が屋根に上がり、
・わざと屋根を壊してそれを写真で撮影する
・「このままでは雨漏りが起きる」などのセリフで不安を煽る
このような手法によるトラブルは非常に多く、悪質な業者の典型的な手口として広まっています。
特に、一人暮らしの高齢者や築年数が30年以上経過した住宅が狙われやすく、しつこい営業で契約を強引に進められることが多いです。
※2023年度は8月31日までのデータ
点検商法は悪質な詐欺の手法の一つとして広く認識されていますが、実際には多くの方が「自分には関係ない」と思いがちです。
では、具体的にどのような手口があるのでしょうか?
特に多くのトラブルが報告されている「屋根の点検」を例に、実際に起こった被害事例をいくつかご紹介いたします。
相談内容 |
ある日、屋根工事業者を名乗る若い男性が突然訪ねてきました。
「屋根がすぐに雨漏りする恐れがあります。今すぐ契約していただければ、明日から修理を開始できます」と急かされ、その言葉に戸惑いながらも相手の言うことを信じて結局その場で屋根の修繕工事を契約してしまいました。
しかし、翌日になってその男性の家を訪れたヘルパーが工事に不審な点を感じ、ケアマネージャーを通じて家族に連絡を取りました。
家族が業者に対して「契約を解除したい」と伝えたものの、業者はその申し出を拒否しました。
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契約金額 |
約 80 万円
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相談内容 |
ある日、突然2人組の業者が自宅を訪れ「近くで工事をしていた際に、屋根の瓦がずれているのを見かけた」と言い、点検を提案してきました。
そのまま屋根の点検を行い「瓦がずれている」という写真を見せられ、「このまま放置すると雨漏りの原因になる」と警告、さらに「今なら割引が適用される」と強く修理を勧められました。
結果、私はその場で工事を依頼することに決めました。
しかし、少し時間が経ち冷静になってみると判断に疑問を感じるようになり、クーリング・オフの手続きを考えています。
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契約金額 |
約100 万円
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相談内容 |
近所で屋根工事をしているという業者が突然訪れました。
「屋根の一部に浮きが見られます。今なら無料で点検します。」と言われ、少し不安に感じながらもその申し出を受け入れました。
点検後、業者から撮影した写真を見せられ、「このままだと雨漏りの原因になりかねないので、早急に修理を行うべきです。」と言われ、ついその場で契約をしてしまいました。
しかし、後になって冷静に考えると不審な点が多く、解約したいと考えています。
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契約金額 |
約200 万円
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相談内容 |
業者が事前のアポもなしに自宅に訪れ「近所で屋根工事をしている際に、あなたの屋根の瓦がズレているのを見つけたので、心配になって来ました」と言われましたが、その日は断りました。
しかし、別の日に再度訪問され、その際はスマートフォンの写真を見せられ、瓦のズレや野地板の腐食が確認できると言われました。
自分の屋根の状態が本当にそうなのか疑問に思い他の業者に見積もりを依頼したところ、提示された金額が相場よりもかなり高額であることが分かったためキャンセルしたいです。
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契約金額 |
約250 万円
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相談内容 |
ある日、屋根点検をしているという業者が突然訪れました。 その業者から屋根工事の契約を勧められ、契約後にはさらに外壁や屋根裏、軒下などの不具合も指摘され、結局、言われるがままに追加の工事契約を結んでしまいました。
ところが、その後半年が過ぎ、外壁に新たなひびが見つかりました。そこで再度、契約した業者に連絡を取ったものの、都合がつかないと言われ、そのまま連絡が途絶えてしまいました。
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契約金額 |
500万円以上
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点検商法では、実際には存在しない屋根の損傷が指摘されたり、屋根に登って撮影したという写真を見せられたりすることがあります。
そうした虚偽の指摘や画像を信じてしまい、結果として契約を結んでしまうケースが非常に多く報告されています。
特に、高額な契約を結んでしまった事例5では、500万円を超える金額の契約を結んだ後、さらに短期間で次々と高額な契約を強要されるという手法が取られています。
こうしたケースは、非常に悪質な事例といえるでしょう。
最近増えている点検商法の一例として、屋根に不具合があると指摘された後、最初の業者が一度帰宅し、その後別の業者が同じ問題を再度指摘するケースがあります。
複数の業者が同じ箇所を指摘されると、「本当に不具合があるのではないか」と不安に思われてしまいますよね。
しかし、実際にはこれらの業者が裏でつながっている事が多いです。
点検商法の恐ろしい所は、一度契約を結ぶとその後も繰り返し営業を受け、必要ない修理や工事を追加で提案される可能性があることです。
もしも、工事業者を名乗る人物が訪れた場合は、決して自宅に入れることなく、断固としてお断りすることが大切です。
しかし、訪問業者もセールスのプロフェッショナルです!
損傷している屋根の写真を見せられ、さらに巧妙なセールストークによって冷静さを失い契約書にサインしてしまうケースが後を絶ちません。
それでは、屋根の点検商法に巻き込まれないため、よく使われるセールストークの手口を解説します。
「工事のついでに挨拶に来ました」という言葉は、点検商法の営業でよく使われます。
必ずとは言えませんが、信頼できる屋根修理業者が事前連絡なしに突然訪れることはありません!
このような声をかけられた場合、点検商法の可能性が高いと考え、すぐに断ることが非常に大切です。
「近隣で工事を行っている最中、屋根が剥がれているのが見えました!」というセリフも点検商法でよく見られる手法の一つです。
このような言葉をそのまま信じてしまうのは絶対に避けましょう!
不安を煽る言葉でそのまま無料点検や工事契約を提案されることが多いため、しっかりと断ることが大切です。
突然の訪問から「屋根瓦がずれているので点検が必要です」と指摘された場合も、点検商法の一種である可能性が高いです。
信頼できる業者は、お客様からの正式な依頼や相談があって初めて無料点検を実施します。
予告なしに訪問して「瓦がずれている」と指摘し、点検や修理を強引に進めることはありません。
修理や工事を急かされたり、過度に不安にさせる言葉を使うような場合、点検商法である可能性が高いです。
事前に別の住宅の写真を撮影してそれを自宅のものだと偽ったり、屋根材を故意に破壊してその写真を提示するなどの悪質な手口も報告されています。
営業や接客の経験がある方であれば共感いただけるかと思いますが、お客様が望んでいない商品やサービスを無理に契約させることはおかしい事です!
不安や迷いを抱えているお客様に対してさらにその不安を煽り、冷静な判断を妨げて無理に契約を促す行為は「点検商法」に該当します。
特に注意が必要なのは、「今すぐ○○をしなければならない」「○○をしないと、××になってしまう」といったセールストークで急かしてくる業者です。
十分に警戒しましょう。
近年、若手職人が「親方からの指示だ」と説明し、信頼を得ようとするケースも増えています。
さらに、時間をおいて「本物の親方」を名乗る人物が現れることもあり、その手法はますます巧妙になっています。
冷静に考えればこうした状況に違和感を覚えるはずですが、実際に遭遇すると混乱して判断力も鈍ってしまいます。
「親方」という言葉が登場した場合も点検商法の可能性を疑い、冷静にしっかりと断ることが大切です。
契約や振り込みを急かされることも詐欺の手口でよく見られる兆候です。
特に「点検商法」では通常の相場よりも高額な金額を提示した後に、「割引価格」を持ち出してその場で契約を迫ってくることがあります。
大きな買い物、例えばお住まいの工事や車、住宅の購入においては慎重に時間をかけて検討することが一般的ですよね。
「割引」の誘惑に駆られたときこそ、一呼吸おいて冷静に状況を見極めることが大切です。
焦らず、賢明な判断を心がけましょう!
屋根以外の工事やメンテナンスが次々と提案される場合も、点検商法の可能性が高いと考えられます。
悪質な業者は巧妙な話術で不安を煽り、契約を急がせようとします。
一度契約を結んでしまうと次々と追加工事を強要されるリスクが高くなりますので警戒しましょう。
点検商法・悪質なセールスについてはこちらもご参考ください
訪問業者から、「屋根瓦に関して緊急の修理が必要」と指摘されたお客様よりご相談をいただきました。
業者からは、「修理をしないと家が崩れる恐れがある」とも言われたそうです。
屋根に上がってみるといくつかの瓦が外れているのが確認できましたが、その外れ方には不自然な点がありました。
瓦が外れた状況から、意図的に業者が外した可能性の高い状態です。
お客様にもしっかりとご確認していただけるよう写真を撮影し、必要な補修工事をご依頼いただくことになりました。
屋根の点検商法に巻き込まれないためには、どのように対処すればよいのでしょうか?
まず、最も確実な方法は「話を聞かずにきっぱり断ること」です。
インターホンが鳴ったり玄関先に出てしまった場合も、不審な勧誘を受けた際は迷わずその場でお断りをしましょう。
相手がどれだけ話をしてきても、その内容に耳を傾けることなくはっきりと帰ってもらうように伝えることが大切です!
点検商法を防止する上で「最初の対応」が重要となりますが、意外にも多くの方が「自分には関係ない」と考えがちです。
しかし、いざ訪問業者と話してみると冷静に対処するのは難しく、点検だけという言葉に安心して屋根に上がらせてしまうケースが少なくありません。
とはいえ、やはり被害を防ぐためにはしっかりと断ることが大切です!
例えば、「知り合いに点検してもらうので大丈夫です。お帰りください」と噓でもよいので言ってしまうのも一つの手です。
また、それでもしつこく説明を続けられた場合には警察に連絡してしまいましょう。(そのような行為は「不退去罪」として違法性が定められています)
点検商法の中でも、特にターゲットにされやすい傾向にあるのが「一人暮らしの高齢者の方」です。
そのため、遠くに住んでいるご家族は、事前に「話を聞かない」「断る」「帰ってもらう」といった対応策をあらかじめ共有しておくことが大切となります。
一度来た業者が日を空けて異なる業者を装って訪問してくることもありますので、こちらから依頼していない訪問には常に同じ対応ができるようにしておきましょう。
また、屋根の点検商法は梅雨の時期や豪雨、台風、大きな地震の後に増える傾向があります。
実際に雨漏りや屋根の一部が損傷している場合も特に注意が必要です。
「屋根の点検を断ったけれど、実際に問題が発生していないか心配...」という方は、ぜひ街の屋根やさんにご相談ください。
屋根の点検はお近くの施工会社など、信頼できる専門業者に依頼することが重要です。
まずは、ご依頼を検討している業者のHPを確認してみましょう。
悪質な業者は、そもそも名刺やホームページが無いケースも多いです!
私たち「街の屋根やさん」でも、通常のご依頼に加えて点検商法が疑われるようなご相談も多くいただいております。
お客様のお住まいを丁寧に点検し、ご希望もしっかりとお伺いした上で最適な施工方法をご提案させていただきます。
点検商法は高齢者を狙った特殊詐欺の一つで、犯罪行為に該当します。
「自分は大丈夫だろう」と思いがちな方ほど注意が必要です。
突然訪問してくる業者に対しては、慎重に対応しましょう。
万が一意図しない契約を結んでしまった場合でも、契約後8日以内であれば、文書、メール、またはFAXを利用してクーリング・オフの手続きを行うことが可能です。
もし、ご自身やご家族が被害に遭った場合は、すぐに下記の相談窓口に連絡をしましょう。
国民生活センター 「消費者ホットライン・平日バックアップ相談」 |
188 |
公益財団法方住宅リフォーム・紛争処理支援センター 「住まいるダイヤル」 |
03-3556-5147 |
今回は、一人暮らしの高齢者の方や築年数が経過した住宅にお住まいの方、屋根の点検商法を疑われる経験をお持ちの方に向け、点検商法を避けるための対策方法や被害事例をご紹介させていただきました。
点検商法は、非常に巧妙なセールス手法を用い不安感を煽ることで高額な工事契約を結ばせる詐欺行為の一種です。
こうした手法に騙されないには、相手の言葉に惑わされることなく冷静に対応することが最も重要です。
万が一契約をしてしまった場合は、すぐに消費者ホットラインや国民生活センターに相談し、クーリング・オフの手続きを行いましょう。
また、点検商法によって屋根に不安が生じてしまった場合、街の屋根やさんにお気軽にご相談ください!
無料点検のご依頼は、専用フォームからいつでもお受けしています。
屋根瓦の状態を指摘され不安を感じている方や、雨漏りの不安を煽られたという方は、ぜひ「街の屋根やさん」までご相談ください。
お客様の安心のため、丁寧に対応させていただきます!
まとめ
●2018~2022年にかけ、点検商法の被害は約3倍に増えています
●点検商法の被害に遭われた方の8割以上が60~80代の高齢者の方です
●梅雨時期・台風や地震の発生直後は屋根の点検商法が増える傾向です
●点検商法の被害にあわないための一番の方法は「話を聞かず絶対に屋根に上がらせない」ことです
●「点検商法かもしれない...」「屋根の異常を指摘されて不安...」と言う方がおられましたら街の屋根やさんの無料点検をご活用ください
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