「ガルバリウム鋼板」と「アスファルトシングル」はどちらが屋根リフォームに最適?それぞれの特徴や実際の施工事例
「ガルバリウムとアスファルトシングルでどちらを選べばよいか迷っている」
「屋根のリフォームをしたいけれど、何を選べば良いのか分からない」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
屋根のリフォームをご検討される中では、「ガルバリウム」や「アスファルトシングル」という屋根材を聞くことも多いと思います。
しかし、これらの素材がどのような特徴を持っているのかわからず、お困りになられている方も多くいらっしゃいます。
今回は葺き替えや屋根カバー工法を検討している方に向け、人気のガルバリウム屋根とお洒落な景観から注目を集めるアスファルトシングルの違いについて、特徴・メリット・デメリットの3つの視点から詳しい情報を解説いたします。
現在、葺き替えや屋根カバー工法では、耐震性を考慮して軽量な屋根材が選ばれることが増えてきています。
特に、屋根材を重ねて施工する屋根カバー工法では、軽量で丈夫なガルバリウム鋼板(金属製)やアスファルトシングルがおすすめです!
現在の屋根材を撤去し、新しい屋根材を取り付けるリフォームです。
瓦屋根の屋根リフォームや、屋根下地が傷んでいる場合に行われることが多いです。
現在の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
廃材が少なくなるため、工期や費用を抑えることが可能です!
スレート(コロニアル・カラーベスト)、金属、アスファルトシングル屋根に採用する事が出来ます。
アスファルトシングルは、軽量な屋根材として日本でも徐々にその認知度を高めています。
次に、アスファルトシングルの材質や耐久性などの特徴、リフォームで選ぶ際のメリットとデメリットについて解説いたします。
アスファルトシングルとは、グラスファイバーにアスファルトを浸透させ仕上げに石粒を吹き付けて作られる屋根材です。
矢野経済研究所が2021年に実施した調査によると、屋根材のシェアで最も多いのは金属製で63.2%、次いでセメント系瓦が15.0%、粘土瓦が13.4%、そしてアスファルトシングルはわずか5.6%にとどまり、他の屋根材に比べるとまだまだ普及していない屋根材です。
※参考:屋根材市場に関する調査を実施(2022年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 (yano.co.jp)
アスファルトシングルは瓦やスレートに比べて日本ではあまり普及していませんが、実はアメリカでは140年以上の歴史を誇る非常にポピュラーな屋根材です。
アメリカでは戸建て住宅の80%以上がアスファルトシングルを使用しており、屋根といえばアスファルトシングルというほど一般的な素材となっています。
シート状のアスファルトシングルは柔軟性があり、軽量でデザイン性にも優れています。
日本ではまだ普及が進んでいないアスファルトシングルですが、オーウェンスコーニング社が提供するラミネートシングル(アスファルトシングルの市場シェアNo.1)が認定されたことをきっかけに手軽に施工できるようになった事で、日本でも普及が進んでいます。
アスファルトシングルは軽量で屋根カバー工法に適しているほか、以下のように4つのメリットがあります!
瓦・スレートと比較して軽量
導入コストが比較的安価 ※
デザイン性が高い
屋根形状が複雑でも柔軟に対応できる
日本で長い間親しまれてきた瓦屋根は、その丈夫さが特徴です。
しかし、一方で他の屋根材の種類と比較して非常に重さがあり、地震が発生する事の多い日本国内において耐震性への不安が大きい屋根材と言えます。
これに対してアスファルトシングルは瓦やスレートよりも軽量で耐震性に優れているため、近年では地震に強い屋根としても注目を集めています。
さらに、アスファルトシングルの魅力はそのデザイン性にもあります。
吹き付けられた石粒が生み出す色合いやテクスチャ―が、北欧風のお洒落な印象を与えます。
どのような形状の屋根にも柔軟に対応可能で、瓦やスレートでは表現できない独自の個性を演出する事が可能です。
ガルバリウム鋼板と比較して導入コストが抑えられ、軽量でデザイン性にも優れるアスファルトシングルですが、以下の様なデメリットがあります。
石粒の剥がれ
施工可能な業者の数が少ない
アスファルトシングルはグラスファイバーにアスファルトを染み込ませ、表面に石粒を吹き付けて作られた素材です。
柔軟性があり加工しやすいものの、経年による劣化で表面の石粒が剥がれることがあります。
石粒の剥がれは景観に影響を及ぼし、屋根材としての耐久性にも影響を与えてしまうリスクにもなりえます。
定期的に点検を行い、必要に応じてメンテナンスを行っていくことが大切です!
また、アスファルトシングルは日本ではあまり普及していない屋根材のため、施工できる業者が限られている事もデメリットです。
屋根工事を行う際は経験豊富な業者を選定する事が非常に大切ですが、他の屋根材を使用している状況よりも業者選びが難しいと感じられるかもしれません。
アスファルトシングルは、下記の様な方に特におすすめです。
お洒落な屋根にしたい方
導入コストを抑えてリフォームしたい方
平坦な屋根だけでなく円形や波形などの複雑な形状にも対応できるアスファルトシングルですが、防水性も非常に高い屋根材です。
デザインの自由度も高く、自分の理想に合わせた屋根を作ることが出来ます!モダンで洗練された印象を求める方にぴったりの屋根材と言えるでしょう。
瓦・ガルバリウム鋼板と比較して費用も抑えられる事から、限られた予算でお洒落な屋根にリフォームをしたい方に特におすすめです。
※費用は屋根の規模や状態、材料によって変動いたします。あくまで目安としてご参考ください
築25年で約21坪のお住まいの瓦屋根です。
そろそろリフォームの時期に来ているということで、重量のある洋風瓦屋根からアスファルトシングル「オークリッジスーパー」への葺き替えをご依頼いただきました。
明るいオレンジ色のお洒落な屋根に生まれ変わりました!
スレート屋根材「パミール」をカバー工法によりリフォーム
こちらの屋根は、「パミール」という著しい劣化症状があらわれる屋根材が使用されていました。
劣化がこれ以上進行しないうちに、カバー工法による施工をさせていただきました。
施工後、屋根の景観はもちろんですが耐久性も回復して安心できる屋根になりました。
軽量で耐久性に優れた金属屋根材として、多くの屋根リフォームに選ばれているガルバリウム鋼板。
屋根カバー工法での使用が定番となっており、リフォームにおける人気の選択肢です!
次に、ガルバリウム鋼板の特徴、耐久性、工事費用について詳しく解説いたします。
ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミニウム、亜鉛、シリコンを組み合わせた特殊なメッキ加工を施した屋根材です。
メッキ層の働きによって従来のめっき鋼板と比べて耐久性が大きく向上しており、さらに酸化しにくい素材となっています。
ガルバリウム鋼板はその安全性・信頼性を確立した事で、以前に主流だったトタンに代わり金属屋根材の定番製品となりつつあります。
ガルバリウム鋼板は、以下の3つのメリットがあります!
数ある屋根材の中で最軽量
長期の耐用年数をホコリメンテナンスコストも抑えられる
縦葺きであれば緩勾配の屋根にも施工可能
ガルバリウム鋼板は、「非常に軽い屋根材」として広く知られています。
瓦の約10分の1、スレートの約3分の1、アスファルトシングルの約2分の1と屋根材の中でも最軽量の素材です!
屋根の重さは耐震性に直結するため、地震の多い日本で人気が高い理由の一つとなっています。
また、既存の屋根に新しい屋根材を重ねる「屋根カバー工法」においても屋根の軽量性は非常に重要な要素であり、ガルバリウム鋼板屋根材は多くの方に選ばれています。
また、ガルバリウム鋼板の耐用年数は約30年と長く、将来的なメンテナンス費用も抑えられるのも大きなメリットです。
どのような屋根材でもメンテナンスを怠ると劣化は避けられません。
特に「長く住み続けると決めている住宅」では、将来的なメンテナンスコストを抑えられる点が非常に大きな魅力となります。
ガルバリウム鋼板の施工方法には、スレート屋根のように横方向に葺かれる「横葺き」と、棟から軒先にかけて1枚で施工され縦方向に葺かれる「縦葺き」があります。
特に縦葺きは雨水が屋根材に沿ってスムーズに流れるため、緩勾配の屋根にも施工可能な雨漏りに強い屋根として評価されています。
一方、ガルバリウム鋼板には以下の様なデメリットがあるため注意が必要です。
無機質なデザイン
導入コストが大きい
特に縦葺きによって施工されたガルバリウム鋼板屋根に言えることですが、見る人によっては無機質な印象を与えてしまう事も多いです。
そのため、デザインに個性やお洒落さを求める方には向いていないかもしれません。
また、ガルバリウム鋼板の大きなメリットはメンテナンスコストが低いことですが、耐久性が優れている分スレートやアスファルトシングルと比較して初期費用が高くなりがちな点も考慮する必要があります。
ガルバリウム鋼板屋根材は、下記の様な方に特におすすめです!
メンテナンスコストを抑えて長期に使用したい方
屋根の軽量性を重視されている方
スレートやアスファルトシングルに比べると施工費用は少し高めですが、ガルバリウム鋼板は適切にメンテナンスを行うことで、30年から40年以上の長期間使用することができます。
初期の導入費用はやや高めに感じられるかもしれませんが、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた屋根材です。
特に長期間使用できる屋根材をお探しの方には、屋根カバー工法に適した軽量性を備え耐久性にも優れたガルバリウム鋼板は非常におすすめ出来ます。
地震対策を重視している方にも最適です!
※費用は屋根の規模や状態、材料によって変わります。目安としてご参考ください。
ガルバリウム鋼板屋根材を使用した瓦屋根の葺き替え工事
年月が経過して色が褪せてしまった瓦屋根。
棟瓦のズレも見受けられるため、不安の大きい状態です。
まずは瓦を撤去し、下地となる野地板をしっかり補強。
その後、防水紙を敷き、ガルバリウム屋根材を施工しました。
シンプルながらも、美しい仕上がりとなりました。
スレート屋根の塗装を検討されていたお客様ですが、より長持ちさせたいというご要望を受けて、ガルバリウム鋼板屋根へのカバー工法を提案させていただきました。
築10年以上が経過して黒くくすんでいた屋根が見違えるほど新しくなり、今後も安心してお使いいただけます。
今回は、屋根のリフォームを検討中の方に向け、ガルバリウム屋根とアスファルトシングルの違いを屋根材の特徴・メリット・デメリットの3つの観点から解説しました。
既存の屋根に新しい屋根材を重ねる屋根カバー工法は、屋根のリフォームで多く採用されている施工法です。
柔軟性のあるアスファルトシングルや屋根材の中でも最軽量のガルバリウム鋼板は、屋根カバー工法に適している屋根材です。
普段目にしない屋根のリフォームは分からないことも多く、技術・経験豊富な専門業者への依頼が特に大切となる場所です。
「街の屋根やさん」は、地域密着型の屋根工事専門の会社です。
屋根の修理・葺き替え・塗り替えなど、幅広い工事にご対応可能です。
初めてのリフォームで不安な方も、ぜひお気軽にご相談ください!
「どんな屋根材を選べば良いか分からない!」
「リフォームの相談をしたい!」
上記の様な方がおられましたら、お電話もしくは24時間受付可能なメールフォームにて、ぜひ街の屋根やさんまでお問い合わせください。
まとめ
●軽量なガルバリウム鋼板・アスファルトシングルは屋根リフォームにおすすめの屋根材で特に屋根カバー工法に適しています
●アスファルトシングルはデザイン性に優れ比較的軽量な屋根材です
●アスファルトシングルはコストを抑えてお洒落な屋根にしたい方におすすめです
●ガルバリウム鋼板は耐用年数が長く非常に軽量な屋根材です
●ガルバリウム鋼板は軽量で地震に強い屋根にしたい方やメンテナンスコストをできるだけ抑えたい方におすすめです
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