おすすめのガルバリウム鋼板屋根材はこれだ!おすすめ製品を5つ紹介!
建物を建てたら、それで終わりではありません。雨漏りなど明らかに問題が発生した際にリフォームが必要になるのはもちろんですが、屋根材の古さや劣化が気になりだした際も、リフォームをおこなうことになります。
屋根リフォームにはいろいろな方法がありますが、その中でも特に注目されているのがガルバリウム鋼板の屋根材です。
今回は、ガルバリウム鋼板製の代表的屋根材5種の特徴と、人気の理由についてご紹介します。おすすめしたい屋根材製品についても併せてご紹介しますので、これから屋根リフォームをおこなうという方はぜひご参考ください。
日本でガルバリウム鋼板屋根材が使われるようになったのは、1980年ごろです。当時はそれほどメジャーではありませんでしたが、現在は屋根材として人気が高く、リフォームの相談をした際に一度は勧められることも多いようです。
ガルバリウム鋼板屋根材は、さまざまなメリットがあります。トタン屋根と比較すると、4倍も錆びにくいといったメリットがあるほか、耐用年数が長く、価格も比較的手頃であるといった魅力もあります。また、施工をおこなう側から見ても薄くて軽量であるため、比較的短期間で施工がしやすいという良さもあります。
トタン屋根との違いとは?
金属製の屋根と言えば、トタンをイメージする方も多いかもしれません。トタンは、低価格であるため、そこにメリットを感じる方もいるかもしれませんが、耐久性があまり高くないことや錆びるなどの心配もあります。ガルバリウム鋼板製の屋根も同じく金属製ではありますが、トタンとは大きく異なっています。詳しくご紹介します。
違い①:成分
トタンもガルバリウム鋼板も、鋼板をメッキで覆って加工している点は同じです。しかしながら、それぞれメッキの成分が異なっています。
トタンはほぼ亜鉛が用いられていますが、ガルバリウム鋼板は亜鉛43.4%に抑えられており、アルミニウム55%、ケイ素1.6%の3つの成分で構成されたメッキが使用されています。
ガルバリウム鋼板にアルミニウムが豊富に含まれていることで、トタンにはない錆に耐える「耐食性」が生まれます。これが、トタンよりもガルバリウム鋼板が長持ちする理由でもあります。
違い②:耐久性
ガルバリウム鋼板の最大の魅力は、やはり耐久性が高いところにあります。トタンの耐用年数は10~20年程度ですが、ガルバリウム鋼板は20~30年以上持つとされています。
トタンの場合、亜鉛の良さでもある錆びを防止する働きはあるのですが、何らかの理由で傷が付いてしまうと、そこから短期間で錆が広がるというデメリットがありました。その点ガルバリウム鋼板は、アルミニウムの働きによって表面に傷が付いてしまっても、トタンのようにすぐに錆が広がる心配がありません。錆に負けにくいため、鋼板が傷みにくく長持ちします。
違い③:メンテナンス性
屋根は、適切な頻度で塗装が必要になります。これは、見た目を良くするだけでなく、屋根の耐久性を高め、ご自宅を雨漏りしにくい建物にするためにも必要なものです。
使用する塗料によっても違いがあるのですが、適切なメンテナンスサイクルは屋根材によっても異なります。トタンの場合、一般的に5~7年を目安に塗装することになります。塗装しないで放置していると、錆びの原因になるため必ず必要です。ガルバリウム鋼板の場合は、塗装の目安が10~15年となっています。
ただし、ガルバリウム鋼板であっても、色あせが目立っていたりへこみなどの症状が見られたりする場合は、トタンと同じように早めの塗装が必要になります。ガルバリウム鋼板は、錆びにくいといった特徴がありますが、絶対に錆びないというものではありません。そのため、気になる点がある場合は、早めに対処して錆びを防ぐことが大切です。
ガルバリウム鋼板はさまざまな建材として使用されています
ガルバリウム鋼板は「ガルバ」「GL」などとも呼ばれています。屋根材として使用されるだけでなく、雨樋や棟板金、雨戸、戸袋、笠木、谷樋などさまざまな部分の建材としても使われています。
進化したガルバリウム鋼板「SGL」
最近では、進化したガルバリウム鋼板と呼ばれる高耐久GL鋼板、「SGL」も登場しています。SGLはメッキ層にマグネシウム2%をプラスしているのが特徴で、一般的なガルバリウム鋼板よりも3倍もの耐食性があります。
また、メッキが剥げやすくなる曲げた部分やカット部分などの腐食を抑える効果が高いのも特徴です。
例:アイジー工業 スーパーガルテクト
:ニチハ 横暖ルーフプレミアムαプレミアムS 等
理由①:軽量でお住まいの負担を軽減できる
ガルバリウム鋼板は、軽量であり建物への負担が少ないといった特徴があります。また、地震が発生した場合、重い屋根材を使用した建物よりも揺れにくいという良さがあります。
かつては、強い風が吹いた時などでも安心できるように、瓦など重い屋根材が好まれたこともありました。しかし現在は、耐震性のことを考えて軽い屋根材に注目する方が多くなっているようです。
ちなみに、屋根1㎡あたりの重さはおよそ以下の通りです。
☑ 瓦屋根→約60キロ
☑ スレート屋根→約20キロ
☑ 金属(ガルバリウム鋼板)屋根→約6キロ
このように、屋根材によって大きな違いがあることがお分かりいただけると思います。
これからリフォームする方のなかには、屋根を2重にするカバー工法を検討されている方もいると思いますが、ガルバリウム鋼板なら軽いので安心して施工できることでしょう。もちろん、高性能なガルバリウム鋼板は葺き替えにもおすすめです。
理由②:コストパフォーマンスがよく耐久性も高い
金属製の屋根にはいくつか種類があり、それぞれ特徴も価格も異なります。
☑近年主流となってきた「ガルバリウム鋼板」
☑初期費用が安い「トタン」
☑和風住宅とマッチする「銅板」
☑耐久性が高くその分高価な「ステンレス」
☑耐久性・価格ともに非常に高い「チタン」
このようにいろいろな種類がありますが、錆びにくい、耐久性が高いなど、機能性が高いものほど、どうしても価格が高くなる傾向があります。ガルバリウム鋼板は、さまざまな角度から見てコストパフォーマンスが高い屋根材です。耐久性が高いながら、比較的手頃な価格で施工できるからです。
理由③:和風洋風のどちらにも導入できる
ガルバリウム鋼板は、和風住宅と洋風住宅のどちらにも合います。また、横葺き、縦葺きなど取り付け方によっても違いがあります。
和風住宅であれば、金属瓦もおすすめです。また、横葺きにするのも良いでしょう。横葺きにするには、屋根の角度が2.5寸以上あることが条件ではありますが、瓦を用いた屋根のような雰囲気になるので、検討してみてはいかがでしょうか。
また、太陽光パネルの設置をお考えの方は、縦葺きも併せてご検討ください。縦葺きには、パネルが取り付けやすいといったメリットもあります。
カラーも豊富にありますので、外壁などに合わせてイメージ通りのものをお選びください。
数多くのメーカーから、ガルバリウム鋼板が販売されています。その中から、いくつかピックアップしてご紹介しますので、是非ご参考ください。
1.ニチハ株式会社「横暖ルーフ」
ニチハ株式会社は、住宅建材の大手メーカーです。特に、「横暖ルーフ」は断熱材一体型横葺き金属屋根材として20年以上の実績があります。
おすすめポイント
金属屋根は、熱が伝わりやすく暑さが感じられやすいという特徴がありますが、「横暖ルーフ」は遮熱・断熱・遮音効果がありその心配がありません。断熱材が内蔵されているほか、裏面にラミネート加工が施されているため、気になる夏場の暑さ対策につながります。日中の屋内側の屋根温度を見ると、断熱材が使われていない金属屋根よりも25℃も違うとの実験結果もあります。塗膜15年・赤錆20年、穴あき25年の保証付きとなっています。
<施工事例>
重い瓦から横暖ルーフへの葺き替えで屋根の軽量化と断熱効果を実現
築年数50年工事費用約160万円
※費用は一例です。施工面積、工法、屋根の状態等により変わります。
こちらは、築50年の木造2階建てのお住まいです。瓦屋根のお住まいでしたが、屋根の劣化が気になるとご相談がありました。軽くて断熱効果がある屋根にリフォームしたいとご要望があったので、断熱層一体型の横暖ルーフにて葺き替えを提案いたしました。
重い瓦をその下地である土を撤去し、横暖ルーフを設置。大幅に軽量化でき、耐震性能がアップしました。
2.アイジー工業「スーパーガルテクト」
従来のガルバリウム鋼板のメッキ成分に、マグネシウムを加えたことで高耐久を実現させた製品です。一般的なガルバリウム鋼板と比較して、耐久性が3倍となっています。
おすすめポイント
スーパーガルテクトは、耐久性が高いだけでなく高い断熱性があるのも魅力です。表面に遮熱性塗装が施され、太陽の熱をブロック。内部に断熱性、防火性に優れた断熱材が使用されており、屋根裏への熱の伝わりを防ぎます。また、裏面材にはアルミライナー紙が取り付けられており、小屋裏の湿気を通しにくいつくりになっています。
落ち着いた上品なカラーが多数そろっていますので、さまざまな建物に合わせやすくなっています。
<施工事例>
築20年のスレート屋根をスーパーガルテクト(モスグリーン)でカバー工事
築年数20年工事費用約89万円
※費用は一例です。施工面積、工法、屋根の状態等により変わります。
建てられてから、一度も屋根メンテナンスをおこなっていないというお客様からご依頼をいただきました。屋根のスレートの劣化も進んでおり、割れや剥がれも見られます。下地部分に問題はなく、雨漏りなどの不具合も見られなかったので、カバー工法をご提案いたしました。お客様にお選びいただいたのは、スーパーガルテクトのモスグリーンです。
耐久性に優れるため保証も充実しており、塗膜15年・赤錆20年・穴あき25年の製品保証付きです。
3.稲垣商事「ヒランビー」「スタンビー」シリーズ
スレート屋根のカバー工事を検討される方は、是非ヒランビーもご検討ください。
おすすめポイント
ヒランビーは、リーズナブルな価格になっているのが魅力です。これは、断熱材が標準仕様ではないことが理由ですが、カバー工法であればその不安もあまり気にする必要がありません。ジョイント部分が目立ちにくく仕上がりもきれいです。また、短期間での施工が可能であるほか、コストパフォーマンスが良いのも特徴です。
断熱材入りを選びたい方は、「スーパーヒランビーきわみ」もご検討ください。遮音性もあるので、雨の騒音も軽減できます。
また、縦葺きに対応した「スタンビー」シリーズもあります。こちらは、高い防水性が特徴です。
<施工事例>
緩勾配で傷みやすかった下屋のスレートを縦葺きのスタンビーで葺き替え
築年数10年(増築部のみ)工事費用約28.5万円(下屋のみ)
※費用は一例です。施工面積、工法、屋根の状態等により変わります。
10年ほど前に増築した部分の屋根の傷みが激しいとのご相談を受けました。屋根の勾配が緩く、雨水が長く留まることが傷みの原因だったようです。
ガルバリウム鋼板製のスタンビーにて立平葺き(縦葺き)に変えました。縦方向の段差が解消されたことで雨水が留まりにくくなり、屋根が傷みにくくなりました。
4.セキノ興産「金属瓦」シリーズ
屋根は、やっぱり瓦が良いとお考えの方におすすめしたいのが、がセキノ興産の「金属瓦」です。これまでの瓦とは異なり、ガルバリウム鋼板を使用した軽い金属製の瓦です。
おすすめポイント
和風住宅にお住まいの方は、瓦屋根にこだわりがある方もいるでしょう。しかしながら、重みがあるため、建物への負担が気になっている方も多いのではないでしょうか。セキノ興産「金属瓦」は、ガルバリウム鋼板屋根材の良さを活かしながら、瓦のような仕上がりになります。縦に長い一枚の板金を施工していくので、雨の流れを邪魔せず雨水の留まりによる傷みの心配もありません。もちろん、軽量なので建物への負担も抑えられます。
<施工事例>
セメント瓦から金属瓦への葺き替えでご満足いただけました
築年数30年工事費用約250万円
※費用は一例です。施工面積、工法、屋根の状態等により変わります。
セメント製の瓦に再塗装することも検討されていましたが、築年数が長いことと耐震性に注目して、こちらの金属瓦での葺き替えを選ばれました。
瓦屋根のような仕上がりと、瓦の落下の心配がなくなったことで大変喜んでいただけました。
5.ディートレーディング「ディーズルーフィング」
ディーズルーフィングは、ジンカリウム鋼板を基盤とした屋根材です。ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板と同じような成分で構成されており、本体の鋼板はおよそ0.4mmとガルバリウム鋼板よりも厚めになっています。
おすすめポイント
さまざまな種類があり、イメージに合わせて選べるのがディーズルーフィングの魅力です。フラットタイプをはじめ、波形瓦、平板瓦調、洋瓦調などがあり、どれも着色された石粒が吹き付けてられており、鮮やかな色になっています。また、高い遮音性があるのも特徴です。
<施工事例>
メンテナンスの手間がかからない屋根をご希望、ディプロマットにてカバー工事
築年数築25年工事費用約110万円
※費用は一例です。施工面積、工法、屋根の状態等により変わります。
スレート屋根のこちらのお住まいは、これまで塗装によるメンテナンスをおこなってきたそうですが、今回手入れの手間がかからない屋根にしたいとのご相談をいただきました。
カバー工法にて、ディーズルーフィング「ディプロマット」をお選びいただき、落ち着いた美しいグリーンの屋根に仕上がりました。
そろそろ屋根のリフォームが必要だとお考えの方は、これを機に新しい屋根材を検討してみてはいかがでしょうか。おすすめはやはり、今回ご紹介させていただいたガルバリウム鋼板です。これまでの金属屋根に対する錆びやすい、古臭い、暑さが気になるといった概念を変える屋根材です。軽量であるため、建物にかかる負担も軽減できるので、耐震性に注目して検討したい方にもおすすめです。
機能性、デザイン、カラーなどお客様のご要望に沿えるよう調査とお打ち合わせ、工事に取り組ませていただきます。現在、工事をすることは決まっていないけど困っていることがある、気になることがあるという方もお気軽にご相談ください。もちろん、ガルバリウム鋼板についてさらに詳しく知りたい方からのお問い合わせも大歓迎です。
街の屋根やさんでは、無料点検で状態を確認のうえ、お客様のご希望をお伺いし、ご不安やお悩みを解決できるようご提案をさせていただきます。どんなことでも、お気軽にご相談ください。
まとめ
- ガルバリウム鋼板は「亜鉛」と「アルミニウム」をメッキ成分に加えた高耐久の鋼板で、トタンの4倍錆びにくい特性があります。
- 耐久性の高いガルバリウム鋼板は、トタンよりもメンテナンスの手間がかかりません。
- 軽量なガルバリウム鋼板は耐震性を向上させることができます。耐久性とコストのバランスも良く、屋根リフォームにおすすめの屋根材です。
- シャープなデザインのガルバリウム鋼板は、洋風住宅にはもちろん、和風住宅にもマッチします。
- ガルバリウム鋼板おすすめ屋根材5選
- ・長い実績のある「横暖ルーフ」
- ・断熱材一体型が特徴の「スーパーガルテクト」
- ・リーズナブルな「ヒランビー」、縦葺きに対応している「スタンビー」
- ・まるで瓦のような見た目の「金属瓦」
- ・遮音効果をもたらす石粒付きで鮮やかな見た目の「ディーズルーフィング」
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