地震に備えるなら軽い屋根を!スレート屋根へのカバー工法と種類をご紹介
スレート屋根への屋根リフォームとして行われる屋根カバー工法。これまでの屋根の上に新しい屋根を被せる工法で、その新しい屋根には金属屋根材が用いられることがほとんどです。
実は金属屋根材以外でも屋根カバー工法は可能ということをご存知ですか。それでも金属屋根材が使われるのには合理的な理由があるのです。
【動画で確認「スレート屋根へのカバー工法の選択肢」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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【動画で確認「スレート屋根へのカバー工法の選択肢」】
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スレート屋根とは?
「スレート」はセメントを主原料とした繊維で補強された薄い板状の屋根材であり、実は数ある種類の中でも国内で最も採用されている屋根材です!価格が安くデザイン性が高いことが大きな魅力であり、さらに軽量であることから耐震性にも優れます!
しかし、スレートは他の屋根材と比較して耐久性に劣るというデメリットがあります。
定期的な塗装メンテナンスをしっかり行う事で寿命を最大限延ばす事が可能ですが、それでも20年~30年程度がスレート屋根の耐用年数です。
どの様な屋根材にも言える事ですが、屋根材の寿命が近づきますと屋根のリフォームを検討する必要があります!
屋根カバー工法の特徴・メリット
現在、スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根のリフォーム方法として最も一般的なのが、屋根カバー工法ではないでしょうか。
屋根カバー工法はその名通り屋根の上に新しい屋根材を被せてカバーする工法で、「重ね葺き」や「増し葺き」などとも言われます。
凹凸となる棟板金などを除いて屋根材を撤去する必要がほとんど無い事から、撤去費用や工事期間を削減する事が出来ます!
スレート屋根材の中には撤去費用が高額になってしまうアスベスト含有屋根材も存在する為、そうした場合にも工事費用を抑える為に非常に有効と言えます!
また、工事中でも普段と変わらない生活を送れる事も大きなメリットです!
その為、日々の作業を止める事の出来ない工場や倉庫などの屋根にも非常に適しています。
屋根カバー工法のデメリット
それでは、屋根カバー工法のデメリットにはどの様なものがあるのでしょうか。
まずデメリットとして挙げられるのが、「屋根の重量増加」です。
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる為、屋根全体の重量が増加することは避けられません。
耐震性への影響は少ないとも言われていますが、古い耐震基準で建設された「築年数の長いお住まい」への採用は慎重になる必要があります。
また、「アスベスト含有屋根材の撤去を必要としない」事をメリットとして挙げましたが、言い換えれば「アスベスト問題を先送りにしている」とも言えます。
将来的に屋根のリフォーム・撤去の必要性は必ず出てきてしまう事から、後になって「撤去しておけばよかった...」となってしまうリスクもありますので注意しましょう。
様々なメリットがある屋根カバー工法ですが、上記の様なデメリットがあることを念頭において検討する事が大切です!
屋根カバー工法で金属屋根は遠慮したいという方へ
上記の通り、屋根の重量増加が避けられない「屋根カバー工法」では、ガルバリウム鋼板などの軽量な金属屋根材が適していると言えます。
一昔前に使用されていた「トタン」と較べると現在の金属屋根材は遮音性・断熱性・耐久性にも富んでおり、様々な面で進化しました。
しかし、金属屋根材のイメージとして「色が豊富ではない」「表面がほぼ平らでツルっとしているので安っぽく見える」「雨音がうるさそう」「夏は暑そう」と言うイメージは、現在でも払拭されたとは言えません!
ハイブリッド瓦やアスファルトシングルでも屋根カバー工法が可能です!
実は屋根カバー工法って、金属屋根以外の屋根材も選べるということをご存知でしたでしょうか。
屋根カバー工法ではハイブリッド瓦やアスファルトシングルといった屋根材を選ぶことができるのです。
重厚感のある瓦屋根に憧れるという方は見た目がいぶし瓦とそっくりのROOGAシリーズ(ケイミュー株式会社)もいいでしょう。
彩り豊かでおしゃれな屋根にしたいという方はアスファルトシングルを選ぶこともできます。
→ ハイブリッド瓦による屋根カバー工法が可能です。
見た目は粘土瓦にそっくりだけど、重さは瓦の半分以下というのがハイブリッド瓦のROOGAシリーズです。
和風のお家によく似合うROOGA雅と洋風のお家にもマッチするROOGA鉄平がラインナップされています。
→ アスファルトシングルによる屋根カバー工法が可能です。
アスファルトシングルは防水紙と屋根材が一体化したような屋根材で、防水紙の上に石粒が吹き付けられています。
アスファルトシングルによる屋根カバー工法はこれまでのスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根に貼り付けていく施工になります。
お客様から寄せられたカバー工法に関するご質問にお答えします!
街中のお家を見てみれば分かるように、アスファルトシングルの屋根はかなり少ないですよね。
屋根専門店であっても「アスファルトシングルで施工したことがない」、または「施工した経験はあるけど、数回程度」というところは多いのです。こういったところにアスファルトシングルでの屋根カバー工法を頼むのはちょっと不安ですよね。
アスファルトシングルに精通していないことを自覚しており、良心的な屋根業者の場合は広く普及しており、施工経験も豊富な金属屋根材を薦めてきます。
一方、ROOGAですが、こちらはケイミュー株式会社から認定が必要です。
ROOGAを取り扱うための講習会を受講することはもちろんのこと、瑕疵担保険の加入と建設業許可証の取得も義務付けられています。
また、ROOGAは粘土瓦を模した屋根材ですが、施工方法はかなり違います。棟の設置の仕方などは独自の工法となるので、やはり相応の施工経験が求められます。
ただやはり最大の理由は金属屋根材が最も軽量なので、お家に掛かる負担が最小限だということが挙げられます。
地震の際の屋根の揺れは屋根の重さにも左右されます。屋根が軽ければお家の重心も下がりますし、慣性の法則も小さくなりますから、揺れづらくなるのです。
屋根カバー工法はこれまでの屋根の上に新たな屋根を被せるため、当然のことながら、屋根の重量は増します。屋根は新しくなりますが、耐震性などの面ではマイナスなのです。屋根カバー工法を選んだ場合も屋根の重量増は最低限に留めるべきです。
重い屋根の代表として瓦屋根は工法によっても違いますが、一昔前のお家で1㎡あたり50~60kgです。現在、新築などで用いられる瓦は昔のものよりも軽くなり、1㎡あたり42~43kgです。具体的にどの重さまでなら大丈夫と示す事は難しいのですが、やはり屋根が軽量であることに越したことはありません。
お家の地震に対する強さは1981年6月に施行された、新耐震基準と旧耐震基準で大きく変わります。その為、築年数が長く経過したお住まいの場合は安全性を考え、お客様のご希望に沿わない場合でも敢えて金属屋根を薦めてくる業者も存在します。
金属屋根材であっても、エコグラーニをはじめとするディーズルーフィングの製品は表面に自然砕石が吹き付けられており、見た目も、質感も金属屋根とは思えません。
現在はさまざまな建材が流通していますから、自分のお家とお好みに合わせて屋根材を選ぶことも可能なのです。
街の屋根やさんはROOGAやアスファルトシングルでの屋根カバー工法にも精通しておりますが、やはり金属屋根材をお薦めします。
W様よりご依頼頂いた「エコグラーニ」を使用した屋根カバー工事
◆「エコグラーニ」を使用した屋根カバー工事をご依頼頂いたW様
【Before~After】
スレート屋根へのカバー工法の選択肢まとめ
●金属屋根材の見た目が好みでないという人にはハイブリッド瓦やアスファルトシングルでの屋根カバー工法も可能
●屋根カバー工法で見た目を瓦屋根のようにしたいという方にはハイブリッド瓦、洋風のオシャレな屋根にしたいという方にはアスファルトシングルがお薦め
●アスファルトシングルを取り扱っている業者は少ないので金属屋根材が選ばれがち
●ハイブリッド瓦のROOGAの施工にはケイミュー株式会社から認定が必要なのでやはり金属屋根材が選ばれがち
●金属屋根は軽量なので建物への負担も少なく、地震にも強い
●自然砕石が吹き付けられた金属屋根材は見た目も、質感も金属屋根に見えず、高級感もあってお薦めです
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