スレート屋根の欠け・割れは補修すべき?症状のレベル別に対処法を解説!
スレート屋根にひび割れを見つけた場合、
・雨漏りの心配や補修が必要?
・修理費用はどれくらい掛かる?
などの不安が大きいですよね。
実際、スレートの補修やメンテナンスには、劣化の状態に応じて最適な方法が異なります。
その為、そうした不安を少しでも軽減しておくためにも、どのような状況にどの施工方法が適しているのかを予め知っておくことも大切です!
この記事では、スレート屋根の破損や劣化の状態に応じた施工方法について、レベル別にわかりやすく解説します。
また、実際の施工事例も紹介するので、ひび割れを見つけて不安を感じている方にとって非常に参考になる内容だと思います。ぜひご覧ください。
屋根の状態をご自分で確認される事は、大きな危険が伴います。屋根の点検~お見積りの作成まで無料にて実施させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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スレート屋根にひび割れや欠けが見つかると、「雨漏りが心配だな…」とご不安になられると思います。
「このまま放置して大丈夫なのか?」「補修が必要なのか?」「部分的な修理では対応できないのか?」といった疑問は大きな不安の種となりますよね。
私たち街の屋根やさんでは、お客様のご要望をお伺いしながら現状の屋根をしっかりと確認させていただき、その上でお客様にとって最適な補修工事を提案させていただきます!
続いて、スレート屋根にありがちな劣化の症状、それぞれの症状への最適な補修方法をお伝えいたします。
スレート屋根の部分補修:数万円~
スレート屋根に現れるひび割れや小さな欠けは、屋根材の劣化によって生じる症状の一つです。
長期間にわたって紫外線に晒された屋根材は塗膜が劣化し、防水機能が低下してしまいます。
こうした状態は屋根材の吸水による膨張・収縮を招き、これを繰り返す事で屋根材自体の弱体化・ひび割れ、変形に繋がります。
放置しておくとひび割れは次第に広がり、特に台風などの強風で飛来物が落下するとひび割れがさらに広がってしまう可能性も高くなります。
もしひび割れが小さいうちであれば、コーキング材や専用の補修材を使用することで補修が可能です!
ひび割れ部分にはコーキングや補修材をしっかりと充填し、屋根材の表面が平らになるように丁寧に仕上げます。
補修作業にかかる費用は、ひび割れの大きさや数に応じて異なり、数万円~ご対応可能です。
軽度のひび割れをそのまま放置しておくとスレート屋根材が水分を吸収し、劣化が急速に進んでしまう危険があります。
また、ひび割れが見受けられる場合、屋根の塗膜がすでに劣化していることが考えられます。
その為、このタイミングで屋根全体の塗装を行うこともおすすめです。
塗膜の保護機能を復活させるだけでなく、屋根の美観を回復させることができます。
私たち「街の屋根やさん」では、現地調査を通じて屋根の状態をしっかりと確認し、
・補修で対応可能かどうか
・部分的な張替え工事が必要かどうか
などを慎重に判断した上で、最適な工事方法をご提案させていただいております。
もちろん、お客様にとってわかりやすく、ご納得いただけるような説明を心掛けています。
現地調査にお伺いさせて頂きますと、画像の様な軽微なひび割れが散見される状態でした。
見た目は軽微なひび割れでも、この様な症状は屋根が劣化する原因となります。補修材を使用して、しっかりと補修させて頂きました。
また、今回は板金部のジョイント・棟板金の浮きなど気になる部分もありましたので、こちらも一緒にご対応させていただきました。
スレート屋根の一部に欠けが発生しており、さらに欠けたスレートが雨樋に落下している状態でした。
接着を行う前に重要となるのが、欠けた部分の清掃です。
また、今回は、補修跡が目立たぬようになるべく屋根と同色のシーリング材を使用しました。
注意点として、こうした補修作業はあくまで応急処置的な対応であり、剥がれてしまうリスクも大きいです。
今回のケースでも、オーナー様へそうしたリスクをご説明した上で施工させて頂きました。
複数個所発生しているひび割れの補修・塗装メンテナンス
こちらは、ひび割れが複数個所に渡って発生しているケースです。
部分的な補修工事と併せ、屋根全体の塗装メンテナンスをせこうさせていただきました。
この様な状態は屋根材の強度が低下している可能性が高い為、塗装前の高圧洗浄も慎重に行わせて頂きました。
洗浄後、まずはシーリング材によるひび割れの補修を行っていきます。
ひび割れの補修完了後、塗装を行っていきます。
今回は、「ファインパーフェクトベスト」という塗料を使用させていただきました。
そのままの状態では目立ってしまっていた補修跡も、塗装を行えば目立たなくなります。
まず、スレートにひび割れが見られた場合でも、軽度であればすぐに雨漏りが発生するわけではありませんのでご安心ください。
ひび割れが原因で雨水が浸入することがあっても、屋根の防水紙がその侵入を防ぎます。
その為、軽度のひび割れに関しては大きな問題に繋がることは少ないです。
しかしながら、浸水した水分は防水紙の劣化を促進する可能性があります。
長期的に見ると、やはり早期に対応されることがおすすめです!
部分的なスレートの張替え:数万円~数十万円(別途足場代)
スレート屋根に軽微なひび割れや欠けが見られる場合、コーキング材を使った補修で対応できることが多いです。
しかし、スレートが大きく欠けたり剥がれてしまうと、補修だけでは十分に対処できないこともあります。
こうした損傷は強風で飛んできた物が屋根に衝突したり、台風などの強い風によって小さなひび割れがさらに広がることで発生します。
スレートは軒先から順番に釘で固定されており、瓦のように一部を差し替えることはできません。無理に差し替えを試みると、下地の防水紙にダメージを与えてしまう可能性もあります。
そのため、損傷した部分を補修する際には、周囲のスレートも一緒に取り外し、新しいものと交換する必要があります。
屋根の損傷が広範囲にわたる場合、部分的な交換よりも葺き替えやカバー工法の方が長期的に見るとコストパフォーマンスに優れている場合があります。
「できるだけ費用を抑えて部分的に交換してほしい」といったご要望をいただくこともありますが、特にスレート屋根の劣化が進んでいる場合、部分的な修理では将来的に問題が再発してしまうリスクが高くなります。
さらに、部分的な交換でも修理する範囲が広くなると足場を設置する必要が生じ、その結果として工事に掛かるトータルコストも大きくなってしまいます。
お客様としっかりとご相談のうえ、部分交換と全面的な葺き替え・屋根カバー工法などから最適な工法をご提案させていただければと思います。
スレートの一部に割れが生じている状態です。
割れているスレート、それに被さる様に設置された棟板金の交換工事を承りました。
スレートは、販売されている製品の規格がほとんど変わらない特徴があります。
その為、既存の屋根材と全く同じものを準備できない場合も、リニューアル品や似ている製品で代用する事が出来ます。
棟板金の固定釘は、気温の寒暖差などを原因として浮いてきてしまいます。
今回は、錆に強くて抜けにくいステンレス製ビスを使用して固定しました。
エアコンのドレンホースの影響を受けて割れてしまった様です。
過去に補修工事をされている様ですが、ひび割れが進行してしまっています。
屋根材を撤去した際、同時に防水紙のチェックも行いましたが、幸いにも大きな損傷は確認されませんでした。
新規屋根材の設置を行った上、原因となったドレンホースも干渉しない様に対策いたしました。
屋根カバー工法:80万円~130万円程度(別途足場代)
屋根葺き替え工事:100万円~200万円程度(別途足場代)
現在の屋根の状態や使用されている材料によって、施工に必要な費用は変動します。
もし、スレート屋根に広範囲な破損や剥がれが見られる場合は、屋根の葺き替えやカバー工法を検討することをおすすめします。
特に、台風や強風などの影響でスレートが大きく剥がれた場合やひび割れが複数箇所にわたって発生している場合は、スレート材が経年劣化で脆くなっていることが考えられます。
このような状態は、屋根の葺き替えやカバー工法によるリフォームを行うタイミングと言えます。
屋根は住宅の中でも特
に過酷な環境にさらされており、家を守る重要な役割を果たしています。
そのため、他の部分に比べて劣化が進みやすい場所です!
中には「部分的な補修で費用を抑えましょう」と提案する業者もありますが、費用だけを重視することはあまりお勧めできません。
長く住み続けるお家であれば、将来的な維持管理を視野に入れたメンテナンスを考えることが重要です。
私たち「街の屋根やさん」ではこれまでの豊富な施工経験を活かし、お客様にとって最適な補修方法をご提案いたします!
台風被害によってスレート屋根全体が飛散してしまっている状態で、ブルーシートにより応急処置が施されていました。
屋根全体のリフォーム工事として、カバー工法による施工をご依頼いただきました。
新規屋根材には、金属屋根材「スーパーガルテクト」を使用致しました。
応急処置が施されてから1年程度そのままの状態だったそうで、不安の種も無くなったことでお客様にも大変ご満足頂く事が出来ました。
今回のケースでは約45坪の施工面積で、135万円程度の施工となりました。
数年前にクラックの補修をされたとの事ですが、その跡が黒く目立ってしまっています。
築20年程度経過していことからスレートの劣化を気にされ、外壁塗装と併せた葺き替え工事を承りました。
新しい屋根材には、優れた耐久性を持つケイミュー「ROOGA」を使用いたします。
また、屋根には太陽光パネルが設置されており、その脱着も施工させていただきました。
外壁塗装工事も同時に施工させていただき、約300万円程度の工事となりました。
補修跡が無くなったことはもちろん、耐久性・美観も大きく向上したことでお客様にも大変お喜びいただけました。
例えば、台風の強風で屋根のスレートが飛ばされてしまい、修理が必要になった場合には火災保険を利用できる可能性があります。
火災保険は火事による損害だけでなく、「風災」による被害も補償の対象となることが一般的です。
ただし、保険の適用範囲や支払われる金額は、ご契約の保険会社による審査結果に基づいて決まります。
「街の屋根やさん」では、保険申請に必要な写真撮影や書類作成など申請手続きのサポートも行っています。
火災保険を活用した工事を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
スレート屋根の耐用年数は、一般的に約20年から30年程度とされています。
一般的に築年数が耐用年数に達する頃には、多くの方が屋根の葺き替えやカバー工法をご検討されます。
また、スレートはセメントを主成分とする屋根材で、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
屋根表面の塗膜には防水・撥水機能があり、その機能を回復させるためにも約10年を目安に塗装やひび割れ補修を行うことが重要です。
塗膜の劣化を放置してしまうと屋根材の劣化が急速に進んでしまうため、適切な時期に行う事が大切です!
さらに、スレート屋根には防水紙が下地として敷設されており、この防水紙の耐用年数も約20年~30年とされています。
そのため、約20年を超えると屋根全体のリフォームが必要になることが多く、やはり適切なタイミングでの点検・工事をご検討されることをおすすめいたします。
また、スレートの耐用年数はお住まいの立地や周囲の環境によって変わります。
例えば、紫外線が強い地域、台風の影響を受けやすい地域、雨や風にさらされることが多い地域、日陰になりやすい環境など、住まいを取り巻く条件はさまざまです。
街の屋根やさんでは無料点検を実施し、屋根の状態を詳しく確認した上で立地環境も考慮しつつ最適な補修やリフォームの方法をご提案いたします。
スレート屋根の中でも特に注意が必要なのが「パミール」や「コロニアルNEO」などのノンアスベストスレートです。
これらの屋根材は残念ながら塗装や部分的な補修では機能の回復が見込めず、塗装自体が意味をなさないという大きな問題を抱えています。
ノンアスベストスレートは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて開発されました。
これは、アスベストの健康リスクが指摘されるようになり、各メーカーがアスベストを含まない製品を導入したことが背景にあります。
しかし、ノンアスベスト屋根材の多くは、経年劣化によってひび割れ、剥がれ、欠けなどの深刻な問題を引き起こしてしまいます。
そのため、通常のスレート屋根のように塗装や補修を行うことができず、根本的な解決には屋根材の葺き替えやカバー工法が必要となります。
上記は、ノンアスベストスレート屋根材の中でも代表的な種類です。
こうした屋根材が使用されている場合、そのリフォーム方法は葺き替え・カバー工法などが選択肢となります。
一方、アスベストの規制が強化される以前は、多くのスレート屋根材にアスベストが含有されていました。
ただし、屋根材に使用されているからといってすぐに撤去しなければならないわけではありません。
その危険性が高まるのは、アスベストが飛散した場合です。
解体や破損によって飛散しない限り、そうしたリスクは抑えられます。
アスベストが含まれている場合、飛散を防ぐために作業マニュアルに沿って慎重に手作業で取り外す必要があります。
その為、作業にかかる人件費やアスベストを適切に処分するための産業廃棄物処理費用が高くなる傾向にあります。
アスベストを含むスレート屋根を撤去する際には、解体や処分にかかる費用が非常に高額になることが一般的です。
こうした費用負担を抑えながら屋根のリフォームを行いたい場合、「屋根カバー工法」を検討するのも一つの方法です。
既存の屋根材を撤去する必要がないため、大幅なコスト削減が可能になります。
ただし、屋根カバー工法を採用したとしても、将来的には屋根全体を解体する必要が出てきます。
そのため、一時的な対策としては有効である一方で、長期的には「アスベスト問題を先送りにしている」とも考えられます。
施工方法を選ぶ際には、こうした点も踏まえて慎重に検討することが大切です!
アスベストを含むスレートかどうかを判断する方法の一つに、建築された時期を確認する方法があります。
アスベストを含む建材の出荷が禁止されたのは2004年のため、それ以前に設置されたスレート屋根はアスベストを含んでいる可能性が高いです。
また、現在ではインターネットを利用し、メーカー名や商品名を検索することで該当のスレートがアスベストを含んでいるかどうかを調べることができます。
メーカーの公式サイトや国土交通省のホームページを確認すると、さらに詳しい情報を確認する事ができます。
加えて、住宅を建築した施工業者に問い合わせるのも有効な方法の一つです。過去の施工履歴を基に、使用された建材の詳細を確認できる場合があります。
令和4年4月1日から、建築物の解体や改修工事を行う施工業者は、大気汚染防止法に基づき、石綿(アスベスト)を含む建材の有無について事前に調査し、その結果を都道府県などの行政機関へ報告することが義務付けられています。
街の屋根やさんでもアスベスト調査は基準を順守して正しい調査・報告を行っています。
街の屋根やさんのアスベスト調査についてはこちらをご覧ください。
⇒スレート屋根工事におけるアスベスト調査について
スレート屋根の補修と一言で言っても、その工法や規模は現在の屋根の状態によって大きく異なります。
また、スレート屋根全体の維持を考えると、屋根材の補修だけでなく屋根の頂部に設置されている棟板金のメンテナンスも欠かせません。
ご自宅の屋根に不具合や損傷があると、不安を感じてしまいますよね。
「早急に修理が必要かもしれないけれど、費用がどれくらい掛かるか心配です…」と、慌ててご相談される方もいらっしゃいます。
街の屋根やさんでは、屋根の点検とお見積もりを無料で承っております。
まずは屋根の状態を詳しく確認し、現状について丁寧にご説明いたします。
そのうえで、最適な施工方法をご提案いたしますので、お住まいに関するお悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
●スレートの軽微なひび割れ・欠けは、シーリング材や補修材によって補修可能です
●スレートの下地材には防水紙が設置されている為、破損が軽微であれば浸水してしまうリスクは小さいです
●スレートの割れ・剥がれは部分的な差し替えによって対応可能です。しかし、損傷個所によっては規模が大きくなってしまう場合もある為、全体的なリフォーム工事も同時にご検討される事をおすすめいたします
●ノンアスベストスレートは大きな欠陥を持つ屋根材であり、補修・塗装によるメンテナンスは適していません。
●スレートを長期間に渡って安心してご使用いただく為にも、屋根材や棟板金のメンテナンスを定期的に行いましょう
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