横浜市旭区|ベランダ防水と屋根カバー工法で雨漏りを改善!
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
【点検の様子】
築15年、横浜市旭区の現場です。雨漏りが起きたのは普段使用していない部屋だったようですが、今回の台風通過後に天井に染みが発生したのは間違いないとのことでした。
雨漏りの染みというのは発生当初は比較的気づきやすいのですが、暫くすると雨染みに見慣れ拡大にも気づかず事態の深刻さを把握できなくなってしまいます。
そこで、雨漏りに気づいた時点で早めの補修工事で改善し住宅構造を守る必要があります。
雨漏りを起こした際にまず雨漏り箇所の真上の状態を確認させて頂きます。雨水が横走りすることはありますが、原則上からの漏水が最も確率が高いためです。
真上は屋根材クボタの「アーバニー」です。通常のスレート屋根材とは形状も違い、販売当初はグッドデザイン景観賞も受賞したようですね。
ランダムに並べたような形状は、スレートとは違う高級感を漂わせますね。
実はこの屋根、アスベストの健康被害問題からノンアスベスト屋根材の先駆けとなった屋根材の1つです。
【アーバニーとは?】
アーバニーは立体感を出すため、厚みがあり屋根材に切り込みが入っています。4年程度しか販売していませんでしたが、デザイン性の高さから施工した住宅も多かったのではないでしょうか?
このアーバニーに関して一番多いご相談は「屋根が割れている」ということです。切り込みのある特殊な形状から側面からの雨水の吸い込みもあり、屋根材の厚みのせいで少しのヒビで割れに発展し滑落しやすくなっています。
これにはノンアスベストで屋根材自体の耐久性が劣っているということも問題に挙げられます。
既に廃盤になっている為、屋根材が割れた場合でも同製品での交換が出来ません。その為、一定の範囲以上に破損が見られる場合は屋根の全体的な補修工事が必要となります。
見えないひび割れのせいで割れやすいアーバニーは、塗装をしている最中にも割れてしまうといったデリケートな面がありますので、長期的なメンテナンスフリーを考えて塗装メンテナンスをする住宅も多くはありません。
補修の際には下地の劣化状態をみて屋根カバーもしくは屋根葺き替え工事のご提案をさせて頂きます。
S様邸の雨漏りの原因ですが、屋根だけでもいくつか挙げられます。
①全体的な屋根の劣化
屋根の雨漏りを防いでいるのは防水紙(ルーフィング)と呼ばれるシートの存在です。屋根材の下に葺いている防水紙ですが、寿命はおよそ15~20年、屋根材の劣化状態等によって劣化しにくい・しやすいと差が出ます。
この防水紙に穴が開いてしまうと屋根の状態にかかわらず雨漏りを起こしてしまいます。
②棟板金の浮き
屋根の頂点から雨水が入り込まないように保護している板金ですが、建物の揺れや風によって固定が弱くなり釘が浮いてしまいます。
隙間から雨水が吹き込むことによって、板金下地の劣化・防水紙のダメージにも繋がり雨漏りの原因にもなってしまいます。
このような役物の浮き・外れ・劣化も要注意です。屋根材とは違う素材を使っているからこそ、隙間が生じて雨水の浸入が考えられます。
屋根に隙間があることが悪い事ではなく、保護しなければいけない場所に雨水が入り込むような状態で放置している事が雨漏りの原因になるのです。
S様邸ではもう一つ、雨漏りの原因になるような箇所があります。ベランダの防水です。
今まで何もしてこなかったという事ですが、防水層の寿命は10~15年程度です。屋根や外壁等の外装メンテナンスにあわせて補修を検討される方もいらっしゃいますので、施工時期ではあります。。
防水工事と聞くと高いイメージと捉える方が多いのですが、防水補修にも様々な選択肢がございます。
雨漏り補修や勾配不良による改修等は下地の処理からになりますが、例えば今現在雨漏りをしていないから保護を目的に、といった場合はトップコートやウレタン塗膜防水でしっかりとメンテナンスをすることが出来ます。
雨漏りを起こし躯体を傷めることが無いように、早めに補修を行っていきましょう。
【雨漏り補修工事】
補修工事の場合は雨漏り箇所を優先的に直していきます。傷んだアーバニーに屋根カバー工法で新規屋根材を被せていきます。
まずは棟板金とその下地の貫板を取り外し、屋根を平たんな状態にしていきます。清掃後、新たに屋根材を葺いていくのですが、必ず下地になるアーバニーの最低限の補修をしていきます。
屋根カバー工法の施工条件としては既存屋根が下地としての機能を維持できるかという点にあります。その為、状態が悪ければ必然的に葺き替え工事に切り替えるしかありません。
二次防水の防水紙(ルーフィング)を葺いていきます。雨漏りを起こさないように軒先から棟や外壁に向かって張り重ねていきます。
反対から葺いてしまうと重ね部分から雨水が浸入し防水紙の内部で雨漏りがい起きてしまいます。このような施工不良を未だに見ることがありますので驚きです。
防水紙の施工は屋根材を葺いてしまうと見えなくなってしまうため、施工業者をしっかりと見極める事と、施工中の写真をとっておくことが非常に重要ですね。
続いては一次防水の屋根材です。屋根材は雨漏りを防ぐために葺くわけではなく、防水紙の保護・美観性の向上を目的にしています。
しかし屋根材も誤った施工をしてしまうと、防水紙の保護が出来ずに雨漏りの原因となってしまいますので、しっかりと軒から葺いていきます。
今回使用したのはディーズルーフィングの自然石粒鋼板エコグラーニです。近年注目されているガルバリウム鋼板と同程度の耐久性を持つジンカリウム鋼板に、更に自然石粒でコーティングすることによって、金属屋根材ならではの雨音を防いでくれます。
屋根カバー工法は屋根の重ね葺きの為、必然的に既存屋根よりも屋根は重たくなり、住宅に負担がかかってしまいます。
しかし、エコグラーニは1㎡あたり約5.8㎏(スレート屋根は約20㎏/㎡)と大変軽量な為、それ程大きな負担がかかるわけではありません。
棟板金の継ぎ目・外壁との取り合いは雨水の浸入が考えられますので、しっかりとシーリングを充填し雨水の入り口を塞いでいきます。
細かくチェックを行い屋根カバー工法は終了です。
屋根カバー工法は葺き替え工事よりも施工費用が安いというメリットだけではありません。屋根の重ね葺きによって断熱・遮音性の向上につながります。
2004年以前築のアスベスト屋根を使用している住宅は屋根の解体も必要ありませんので、ご近隣へのアスベスト飛散の心配もありません。
屋根の状態とコストやご近隣を考慮して、選択肢の一つとしてぜひご検討ください。
ベランダは今回ウレタン塗膜防水(密着工法)工事で表面保護を行いました。雨漏りがベランダからであれば下地が雨水を多く吸い込んでいますので、絶縁工法になり費用も多く掛かってしまいました。
洗浄後に下地処理を行い、塗膜防水+トップコートによって雨漏りを起こす心配のないベランダに大変身です。表面が平滑になる為以前よりも滑りやすくなってしまうかもしれません。
足元が心配な場合は骨材入り(滑り止め)塗料もございますので安心です。
雨漏りは住宅構造の劣化や健康被害への悪影響を及ぼします。必ず気づいた時点で適切な補修を行っていきましょう。
街の屋根やさんは屋根はもちろん、ベランダや屋上の防水、外壁材の不具合等も対応が可能です。外装で気になる箇所がございましたらお気軽にお申し付けくださいませ。
点検・お見積・ご相談は無料にて承っております。
記事内に記載されている金額は2018年11月01日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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