【お問い合わせのきっかけ】

ビフォーアフター

【波板張替工事】

　

お問い合わせを頂いたのは東京都江東区にある2階建てのお住まいです。屋根の上に設置している後付けタイプのバルコニーの波板屋根が今にも外れてしまいそうとのことです。

見てみると屋根下地から波板の留め具が外れてしまっています。恐らく強風によって留め具が動き、1本、2本…と少しずつ外れてしまったのでしょう。

　

固定がされていないため波板が浮いてしまい。雨水が入り放題です。10年程度は張替を行っていないから仕方ないとお客様も仰っていましたが、状態としては破損していなくともおかしくはありません。

【交換が必要となった原因は？】

というのも、屋根の下地は木材ではなくアルミ製です。木材は塗膜の劣化や木の割れにより固定力が失われてしまいます。対してアルミ製は極めて錆びにくい事、耐久性に優れているということで、外部に使われる下地には最も適しています。サッシも同じですね。留め具にも木下地用と鉄下地用と分かれていますが、鉄下地用には下地に合わせた高耐久の留め具が使用されています。

更に波板の種類が関係しています。既存の波板は5タイプある種類の中でも、今最も張替えに適しているポリカーボネート製でした。10年以上の寿命を持つのは、ガルバリウム鋼板、カラートタン、そしてポリカーボネートです。ガルバリウム鋼板とカラートタンは加工も難しく、いずれは錆が発生する為塗り替えが必要です。ポリカーボネートは耐久性に優れていながら、のこぎりで加工が可能です。ホームセンターでも販売されていますので、ウッドデッキやテラス等にDIYで取り付けることも可能です。

10年以内での張替が必要なのは、ガラスネットと塩化ビニル樹脂です。塩化ビニル樹脂は非常に安価ですが、寿命は短く5年前後での張替えが必要になります。ガラス繊維ネットを挟み込んだ硬質塩化ビニル素材のガラスネットは、塩化ビニル樹脂よりも耐久性に優れていますが、ポリカーボネート製には劣ります。

以上の事を考慮すると、10年張り替えていなかろうと今回飛散する可能性は低いと言えますので、外的要因が問題です。台風等の強風により今回のように固定が出来なくなってしまうと、素材自体には問題が無くとも張替が必要になります。

　

今回の様に強風や積雪等で交換が必要になった場合、お住まいでご加入されている火災保険や火災共済の補償を利用することが出来ます。

保険の申請には交換前の現状を把握するための現場写真、補修する為のお見積り書が必要になりますので、まずは破損した時点でご連絡をください。破損の原因が強風などの自然災害によるものだと判断できれば、保険を利用することが出来ます。ちなみに実際に被害に遭われた事が分かればスムーズですが、災害から3年以内にしか申請が出来ませんのでご注意ください。また保険会社にもよりますが、保険の返答までに数週間かかる可能性がありますので、早く改善しなければならないが、補修費用しだいで動きたい場合は早めに書類提出が出来るように動きましょう(現場写真を撮影後はいつでも工事が可能です)。

今回は梯子が届き下地が頑丈なアルミ製の為、足場を組まずに張替工事を行っていきます。木材の場合は腐食している事も考えられるため、強度を一度確認させて頂きます。

既存の波板を取り外し、新たに張り替えていきます。火災保険のルールは「原状回復」です。その為、塩化ビニル製の波板は塩化ビニル製への張替で申請を行います。今回は問題ありませんが、塩化ビニル製をポリカーボネートへ張り替えたい場合は施工費用の価格差が自己負担となります。街の屋根やさんでは、お客様のお住まいにとって最適な補修をご提案させて頂きますので、ぜひご検討ください。

ポリカーボネート製の波板には裏表がありますので、面を確認しながら取り付けていきます。留め具と波板の継ぎ目にはゴムパッキンが挟まれていますので、雨水浸入による水垂れも起きません。火災保険の補償は交換が必要な部位のみですが、この機会に全体の張替工事を行えば、しばらく補修の手間もかかりません。

火災保険の申請方法、必要書類の準備、補修や費用に関するご質問はもちろん、点検も無料で承っておりますので、お住まいに気になる箇所があればお気軽にお問い合わせください。

　記事内に記載されている金額は2018年10月31日時点での費用となります。
　街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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