葛飾区水元にて樹脂製貫板のタフモックを使用した棟板金交換工事を実施
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
葛飾区水元にお住まいのT様邸にて行った棟板金交換工事の様子をご紹介しております。お問い合わせのきっかけは近隣住民の方より屋根の板金がなくなっていると指摘を受けたので屋根の状態が心配となり「街の屋根やさん」へお問い合わせを頂きました。 調査を行うと、隅棟(下り棟)が軒先側より2m程飛散してしまい木製の貫板が剥き出しの状態となっておりました。また、飛散していない場所でも棟板金を固定している釘には浮きが見られましたので固定力の低下が考えられました。T様にお話をお伺いすると恐らく台風での被害だと思うが、こちらの建物は数ヶ月に1度使用するかどうかのセカンドハウスとなっており気が付かなかったそうです。幸い室内への雨漏りはしていない様子でした。 築年数が経過している建物でしたので、屋根全体のメンテナンスが行える屋根カバー工事と棟板金交換工事の2パターンのメンテナンスのご提案を行いました。なるべく費用を抑えたいとのご希望もあり棟板金交換工事をお任せ頂きました。
担当:白井
ビフォーアフター
現地調査
現地調査の様子になります。T様邸の屋根にはスレートが使用されており、屋根の形状は切妻と寄棟の複合屋根となっていました。近隣の方から指摘があったという棟板金を見てみると、隅棟が軒先側から2m程飛散してしまっていました。板金が飛んでしまったので下地となっている木製の貫板が剥き出しの状態となっておりましたので劣化が著しく見られました。
棟板金は屋根の面と面の切り替わりに設置されている板金になり雨水の浸入を防ぐ役割があります。屋根の下には防水紙が敷設されておりますが雨が入り込むと劣化の原因となりますので、棟板金が飛散してしまうと防水紙の劣化を招き雨漏りへと繋がってしまいます。
棟板金には他にも、釘の浮きや抜けが複数箇所確認できました。棟板金の釘浮きや抜けは、主に温度変化による板金の膨張や収縮により発生します。夏場の日中は気温が上昇し板金の膨張が発生する事に伴い釘が外側に引っ張られてしまいます。気温が下がる夜には、板金が収縮し元の大きさに戻りますが引っ張られた釘は置き去りにさてれしまいますので釘の浮きへとつながります。板金の収縮以外にも貫板の劣化等の様々な要因があげられますが、板金の固定が弱まることで強風により板金が飛散し周囲の建物や人に当たってしまう二次災害や雨漏りの恐れが考えられますので定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。
屋根は全体的にスレートの色褪せが見られました。スレートはセメントを主成分として形成した平板に塗装を行うことで防水性・撥水性を持たしている屋根材となりますので塗装が劣化してしまうとスレートが水を含み割れや苔の発生原因となってしまいます。屋根の塗装は10年を目安に塗り替えが必要と言われておりますので定期的なメンテナンスが必要になります。
屋根の状態や築年数を考慮し屋根全体のメンテナンスが出来る屋根カバー工事と棟板金交換工事の2パターンの工事をご提案しました。今回は予算を抑えての工事をご希望でしたので棟板金交換工事をお任せ頂く事となりました。棟板金交換工事の費用は20mの交換で税別120,000円から承っております。
棟板金交換工事
既存棟板金撤去
板金交換工事は先ず、既存の棟板金、貫板を撤去する工程から行います。バール等の専用工具を用いて棟板金を固定している釘を抜いて解体していきます。貫板を解体する際もバール等の専用工具を用いて行います。下地材の貫板を解体する際は屋根材を傷めないように注意しながら行います。
貫板を確認すると著しい木材の腐食は見られませんでしたが湿気により木材表面の変色が全体的に見られました。築15~20年が経過するとこの様な症状が発生しますのでこの時期を目安に棟板金の交換工事が推奨されます。
樹脂製貫板設置
既存棟板金・貫板撤去が完了したら新たな貫板の設置を行います。元々使用されていた貫板は木製でしたが今回の工事では、プラスチック樹脂製貫板のタフモックを使用します。タフモックは木製貫板に比べ腐食に強く耐久性に優れているので下地の劣化の心配もなく安心です。
貫板のタフモックの固定にはビスを使い屋根に固定を行いますので釘と比べ固定力が強く抜けにくい為、強風の際でも下地ごと飛ばされてしまうリスクを抑えることが出来ます。
棟板金設置
下地材のタフモックを固定しましたら、新しい棟板金をタフモックに被せて設置し、ビスで固定していきます。使用する棟板金はガルバリウム鋼板を加工した板金になります。色は既存の屋根と近しいブラックをお選びいただきました。
棟板金を固定する際は必ず横方向から固定していきます。棟板金に対して真上から釘やビスを打ち込んで固定した方がより強く固定できると思われがちですが、ビス等で開いてしまった穴が真上に来てしまいますので、開けた穴から雨水が浸入してしまい雨漏りの原因になってしまいますので棟板金を固定する際は必ず横方向から固定します。また、板金の固定にはゴムパッキンの付いたビスを使用しました。ゴムパッキンが付いておりますので締めた際に板金との隙間にパッキンが挟まることで緩みの防止や、雨水の浸入を防いでくれる効果があります。雨水の当たる部分の固定にはパッキンビスの使用が推奨されます。
施工完了
大棟、隅棟(下り棟)共に棟板金交換工事が完了となります。今回の施行では下地の貫板に樹脂製貫板のタフモックを使用し板金、貫板共にビスによる固定を行いましたので以前と比べ耐久性が高く風にも強い仕上がりとなりました。訪問業者より多く指摘を受ける棟板金ですが、棟板金交換工事を行いましたので今後訪問業者に指摘を受けても心配する必要はありません。
私達「街の屋根やさん」では、引き続き新型コロナウイルスの感染対策を徹底して行っております。飛沫感染のリスクを防ぐ為必ずマスク着用でお伺いさせて頂き、お客様やスタッフの安全管理を徹底しておりますのでお困りの際はお気軽にご相談頂けますと幸いです。
記事内に記載されている金額は2022年08月12日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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