現地調査の様子

棟板金の釘浮き

　現地調査の様子です。棟板金の釘浮きは、屋根のメンテナンスで見逃せない重要な問題です。

　棟板金とは、屋根の頂部を覆う金属製の部材で、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を果たしています。

　釘浮きの主な原因は、

　強風による影響：釘の劣化（特に古い家屋で使用されている鉄釘）

　下地木材の収縮：この問題を放置すると、雨漏りや棟板金の飛散など、深刻な被害につながる可能性があります。

　早期発見・早期対応が重要になりますので定期的な屋根点検をおすすめします。

　釘浮きを発見したら、専門業者に相談し、適切な修理を行いましょう。

　ただし、訪問販売には注意が必要です。信頼できる地元工務店や過去に依頼した業者に相談するのが賢明です。

　また、台風などの強風被害の場合、火災保険の適用可能性もあるので、確認してみましょう。

　適切なメンテナンスで、屋根の寿命を延ばし、大規模な修理を防ぐことができます。

棟板金本体の浮き

　棟板金本体が浮いている様子です。

　棟板金本体の浮きは、気温変化による材質の伸縮、固定釘の劣化、そして下地貫板の劣化です。

　これらの問題を放置すると、雨漏りや更なる損傷のリスクが高まります。

　定期的な点検が重要で、特に以下の点に注意しましょう。

　1.棟板金の表面に隙間や浮きがないか

　2.固定釘の錆びや緩み

　3.周辺部分の変色や腐食の兆候

　修理方法としては、補強工事として釘やビスの打ち直しか、棟板金及び下地材の貫板の交換が必要となります。

棟板金交換工事をご提案！

棟板金交換工事の様子

既存の棟板金と貫板を解体撤去します

　既存の棟板金と貫板を解体撤去する様子です。

　棟板金交換工事は先ず、既存の棟板金を慎重に取り外します。

　次に、下地となる貫板の状態を確認します。多くの場合、貫板は経年劣化により変色や腐食が見られます。

　特に木製の貫板は湿気や雨水の影響により劣化が進みやすいため、注意深く点検します。

　劣化した貫板は新しいものに交換します。最近では、耐久性の高い樹脂製の貫板が使用されることが多く、これにより長期的な耐久性を確保できます。

　解体撤去の際は、屋根材を傷つけないよう細心の注意を払います。また、撤去した古い棟板金と貫板は適切に処分します。

　この工程を経て、新しい貫板と棟板金の設置に移ります。適切な解体撤去は、その後の工事の質を左右する重要な作業なのです。

樹脂製の貫板を使用しました

　新しい下地材になる樹脂製貫板のタフモックを取り付ける様子です。

　近年、従来の木製貫板に代わり、樹脂製貫板の使用が増えています。

　その理由は、優れた耐久性と防水性にあります。

　樹脂製貫板の最大の利点は、水分に強いこと。木製貫板は水を吸収して腐食しやすく、棟板金の固定力が低下する原因となります。

　一方、樹脂製貫板は耐水性に優れ、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

　また、樹脂製貫板は軽量で施工しやすく、メンテナンス性も高いのが特徴です。

　タフモックなどの製品は、耐用年数が大幅に延び、棟板金の捲れや飛散のリスクを低減します。

新しい棟板金を設置します

　新しい棟板金を設置する様子です。

　棟板金交換工事における設置方法の注意点

　棟板金の設置は屋根の耐久性と防水性に直結する重要な工程です。

　施工するうえで重要なポイントは、

　下地の選択: 従来の木製貫板に代わり、腐食しにくい高耐久樹脂製やアルミ型材を使用しましょう。これにより長期的な安定性が向上します。

　固定方法: 真上からの「脳天打ち」は厳禁です。棟板金の側面から釘やビスを打ち込み、雨水の浸入を防ぎます。

　留め具の選択: 錆びにくいステンレス製のビスを使用し、頭部にはゴムパッキンを付けて防水性を高めます。

　シーリング処理: 継ぎ目や釘穴にはシーリング材を適切に充填し、雨水の浸入を防ぎます。

　材質の選択: 耐久性の高いガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板を使用しましょう。

　これらの点に注意して施工することで、長期間安心して使える棟板金を実現できます。

　定期的な点検とメンテナンスも忘れずに行いましょう。

棟板金交換工事が完了です