柏市東山にて築36年が経過した瓦屋根の棟の漆喰の劣化、シルガードを使用し漆喰詰直しを行いました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
柏市東山にお住まいのI様より「最近になって、突然訪ねてきた工事業者の方に屋根の指摘を複数回受けたので、屋根の状態が心配なので点検、お見積りをお願いしたい」とお問い合わせを頂きました。 現地調査に伺い屋根の状態を全体的に確認させて頂いた所、漆喰の部分にヒビ割れ等の劣化の症状が確認できました。漆喰の劣化はありましたが、早い段階で気づくことが出来ましたので棟に関しては歪みも無く取り直しを行う必要は無いと判断し、漆喰詰直しのご提案をさせていただきました。 日頃から屋根を見る機会は中々ありませんので、屋根の状態を把握出来ている方は少ないと思います。見知らぬ業者に指摘を受けた場合には、1度信頼出来る会社に点検の依頼をするのが安心です。
担当:白井
ビフォーアフター
現地調査
現地調査にお伺いをさせて頂きました、築36年が経過した木造2階建ての建物になります。最近になって訪問業者の方から、瓦屋根の棟に指摘を受けることが多く屋根の状態が気になった為、私達「街の屋根やさん」へお問い合わせを頂きました。
瓦屋根の場合、棟のズレや漆喰の劣化を訪問業者の方は指摘をしてくる事が多くありますが、地上から見ても屋根の様子というのは、ハッキリと確認することは難しいので指摘を受けたからと言ってもあまり信用してはいけません。訪問業者の中には、悪徳な業者もいると聞きますので注意が必要です。
棟にはズレや崩れはありません
指摘を良く受けるという大屋根の棟ですが確認をした所、特に棟自体にズレや崩れは確認できませんでした。こちらの棟は、のし瓦4段に冠瓦が乗った計5段積みの棟になっていますが、のし瓦もズレがなく揃っている状態ですので問題のない状態です。左の写真の様に棟は、基本的には一直線に伸びていますが劣化し棟が歪んでしまうとS字を描くように曲がってしまいます。
漆喰面戸の劣化、シーリングの剥がれ
左の写真は漆喰面戸になりますが、こちらの部分も良く業者が指摘をするポイントになります。10数年前に棟のメンテナンスを1度行っている為、漆喰の劣化はそこまで酷い状態ではありませんでしたが、漆喰は劣化が進行すると剥がれの症状が出てきてしまうので10年を目安に点検することをお勧めいたします。
棟の端部は、以前の補修の際にシーリングによって処理されていましたが、年数の経過とともに剥がれてしまっていました。
壁際の漆喰に剥がれ
下屋根は、壁際の土居のしと言われる部分にも漆喰は使用されているのでこちらの状態の確認を行いました。上屋根では、漆喰の剥離は確認できませんでしたが下屋根は、1箇所漆喰の剥離が確認できました。漆喰の剥がれにより内部の土が見えてしまっている状態です。面戸が無くなることにより、土の流出や雨風が強い日には雨水の吹込みが考えられますので台風シーズンが訪れる前の早めの対策が必要です。
屋根を確認させて頂き、棟は歪みも無くしっかりとしていると感じましたが漆喰には劣化の症状が見られました。棟取り直しを行う程の症状は見られないので今回は漆喰詰直し工事のご提案をさせて頂きました。
漆喰詰直し工事
既存漆喰の撤去
漆喰詰直し工事を行います。まずは古くなった漆喰の撤去を行います。漆喰の撤去には金槌を使用し古い漆喰を叩きながら崩して取り除いて行きます。漆喰が浮いてしまっている部分は、簡単に剥がれてくれますが部分的には、しっかりと付いている部分もありましたので場所によって劣化具合は異なります。
既存の漆喰の撤去が完了しました。古い漆喰を撤去する理由としては、古くなった漆喰を残して新たに漆喰を塗ってしまうと古い漆喰に浮きがあった場合新たに漆喰を塗っても剥がれやすくなってしまう事と、重ねて塗った場合は漆喰の厚みが増しますので、のし瓦より内側に収まらなくなってしまう可能性があるからです。漆喰がのし瓦より外側に出てしまうと、のし瓦を伝ってきた水が内側に入ってしまい雨漏りに繋がる場合があるので、既存漆喰の撤去は欠かせない作業です。
漆喰を撤去すると、内部の土が確認できます。棟や土居のしの土台には、このように土が使われていますので面戸が剥がれ土の流出が始まると強度が低下し崩れに繋がってしまいます。崩れかけている土は取り除いてから新たに漆喰を詰めていきます。
南蛮漆喰を使用して詰直しを行います
詰直しで使用するのは、南蛮漆喰のシルガードという材料を使用します。シルガードには、シリコンや防水材が配合されており吸水率を低減し、耐久性に優れた材料になっていますので漆喰工事を行う際には、多く使用されている材料になります。シルガードには、白と黒の2色ありお客様とご相談し今回は白を使用させていただくことになりました。
南蛮漆喰の詰替えは専用の金属製の鏝(こて)を使用して行います。こちらの鏝を使用することで、南蛮漆喰をしっかりと押させながら作業を進める事ができ、隙間なくしっかりと施工を行うことが可能です。また、ピンポイントで漆喰を塗ることも出来ますので施工部分の周りを無駄に汚してしまう心配もいりません。
材料を塗り終えたら、引き続き鏝(こて)を使用し表面の仕上げも行います。こちらの鏝1本で材料の塗りから仕上げまで行えますので万能です。
漆喰の表面仕上げが完了致しました。漆喰を仕上げる際に気をつけなければ行けないのが、のし瓦よりも漆喰が飛び出さないようにする点です。漆喰の飛び出しが大きいとのし瓦から伝った雨水が、漆喰の裏に回ってしまい雨漏りや棟内部の劣化に繋がってしまいますので、この点には気をつけ無くてはいけません。今回仕上げた部分にはその様な箇所が無いことはしっかりと確認しましたのでご安心を頂きたいと思います。また、表面も職人さんが上手に仕上げてくれましたのでキレイに仕上げっております。
施工完了
各棟の漆喰の詰め直し工事が完了となりました。施工のやり忘れが無いことを最終確認を行い問題なく全箇所しっかりと施工を行なっておりましたので、これで全体の作業が完了となりました。お客様にも、施工写真をご確認いただき仕上がりにも満足していただくことが出来ました。屋根全体の点検をし必要な工事を行いましたので、これからは訪問業者がきても安心してご対応頂けるかと思います。
私達「街の屋根やさん」では、新型コロナウイルスの感染予防対策を引き続き徹底しお客様に安心してお問い合わせを頂ける環境作りに努めております。建物について気になる点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
記事内に記載されている金額は2021年09月24日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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工事を行なったお客様のご感想をご紹介いたします
工事後アンケート
- 当初、リフォームを依頼する会社にどんなことを期待されていましたか?
- 雨漏りに対する対処が最初の問題でしたが、全体的に漆喰もぬり直すことも提案されたことはよかったと思います
- 弊社にご依頼いただく際に他社と比較しましたか?した方はどこの会社と比較しましたか?
- 比較はしていません
- 弊社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか?
- 白井さんが屋根裏に上り写真を多くとり説明をし、見積りを出されたこと。
- 工事が終わってみていかがですか?良かった事・嬉しかったことを忌憚なく頂戴出来ましたら幸いです
- 雨漏りだけでなく、漆喰全体まで対処してもらったこととその様子を写真で詳しく確認できたこと
- 弊社を他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか?
- 「信頼できる会社」と紹介します
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