流山市名都借にて台風の強風により被害を受けた瓦屋根の棟を火災保険を使用し棟取り直し工事を行ないました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
流山市名都借にお住まいのお客様より「訪問業者より瓦のズレを指摘され火災保険を使用して修理が出来ると言われたが、屋根専門の業者では無かった為、専門の業者に一度見ていただきたい」とお問い合わせを頂いたのが、この度工事をおこなうきっかけになります。 現地にお伺いし屋根の状況を確認すると、瓦屋根の棟に被っている冠瓦に所々隙間が開いてしまっており、広い所だと4~5cm開いてしまっている箇所が確認できました。人為的なズレでは無かったことから自然災害による被害だと思われます。棟以外には平瓦の欠けが2箇所ありましたが、その他の問題点は特に見当たりませんでした。この様な症状がありましたので、棟取り直し工事、破損部瓦補修のご提案をさせていただきました。 火災保険を併用した工事提案を行ない、金額・内容共に納得して頂きまして弊社で工事をお任せ頂くことになりました。
担当:白井
ビフォーアフター
流山市にて、台風等の強風によって被害を受けてしまったと思われる瓦屋根の建物を火災保険を使用し修繕を行ないました。現地調査、施行時の様子をご紹介いたします。
現地調査
現地調査にお伺いをさせていただきました。建物は築18年が経過した2階建ての建物でになっており、築年数は経過していますが外壁、屋根の塗装工事を数年前に行なっているので外観は綺麗な状態でした。外壁には、今の所特に気になっている所はないとの事でしたので、屋根の調査を行いたいと思います。
屋根に上るズレていると指摘を受けた瓦の確認をいたしました。瓦のズレは、棟の部分に設置されている冠瓦と言う瓦で棟の天辺に被せてある瓦でした。瓦のズレにより、瓦と瓦の間に隙間が開いてしまっている箇所があり、大きい場所で4~5cm程開いてしまっている部分もありました。
隙間の中を覗いてみると、冠瓦を固定している芯木が軒先方向にズレてしまっているのが確認できました。芯木は土台となっている漆喰に芯木を乗せて針金で固定を行なっている造りでしたが、強風による冠瓦の揺れを受け芯木が軒先方向に5cm程ズレてしまったと考えます。
隙間が開いてしまっている為、雨が降ると芯木に雨が当たりますので芯木の劣化が見られました。このままの状態ですと、雨による土台の劣化、木材の腐食が進み棟の崩れがや瓦の落下が心配されますので、棟取り直し工事のご提案をさせて頂きました。
棟以外の部分の調査も行ないます。使用されている瓦は、モニエル瓦になります。モニエル瓦やセメント瓦は塗装が必要な瓦になります。こちらのご主人は、定期的なメンテナンスを行われている方でしたので、屋根の塗膜に剥がれ等の著しい劣化は見られませんでした。しかし、日当たりが悪くなってしまう北面の屋根には苔の発生が確認できましたので、南の面に比べると塗膜の劣化が進行していると思われました。
屋根の谷付近の瓦を見ると、瓦の角が少し欠けてしまっています。瓦が欠けてしまうと断面から水を吸ってしまい、瓦の劣化に繋がってしまいます。こちらの建物で使用されているモニエル瓦は、すでに廃盤になってしまっていた為、瓦の差し替えは出来ませんので棟の工事の際にシーリングでの補修を行ないます。
棟取り直し工事
台風などの自然災害でご自宅が被害を受けた際にはご自宅に掛けてある火災保険が適用されます。元の状態に復旧するために掛かる費用を保険会社が負担してくれますので工事とあわせて保険申請を行う事で工事費用が抑えられます。棟取り直し工事のご契約をいただきました。職人の日程調整を行ない工事を進めてまいります。
近隣挨拶
工事前にご近隣様へのご挨拶をさせていただきました。工事中は、作業の音や車の出入りでご近隣の方々にはご迷惑をおかけしてしまうので、工事前に事前のご挨拶をさせていただいております。
既存棟解体
既存棟の撤去を進めます。まずは、冠瓦の撤去を行ないますが、こちらの冠瓦は芯木に釘で固定をされているので、釘をバールを使用して抜いていきます。この際、冠瓦を割ってしまわないように慎重に作業を行ないました。釘抜くと冠瓦はすぐに外せますので、釘を抜いた後ろから冠瓦を外していきます。
冠瓦を外すと、ズレてしまった芯木を確認することが出来ました。芯木は軒先側に5cm程飛び出してしまっている状態でした。もう少しズレが大きければ瓦の落下の危険性が考えられましたので非常に危険な状態でした。瓦を外したら、芯木、土台の漆喰の撤去を行ないます。漆喰は硬く強度がありますのでハンマーで叩きながら崩しました。この際平瓦を叩いてしまうと、ヒビ割れを起こしてしまうので瓦を叩かないように気をつけながらの作業になります。
既存の棟の解体清掃が完了致しました。今回は部分的な取り直しで既存瓦が廃盤になっているので既存瓦を再利用します。
棟取り直し
棟取り直しに使用する材料は、南蛮漆喰のシルガードと補強用金具、樹脂製の貫板になります。
今回の棟取り直しでは、ガイドライン工法と呼ばれる工法で行ないますので、既存の棟と比べ強度が高く瓦のズレの心配もありません。
ガイドライン工法では、屋根の下地に補強用の金具を設置して工事を行ないます。金具にズレがあると棟の仕上がりが悪くなってしまうので、水糸を使いライン出しを行ないます。
補強金具の設置が完了しましたので、めくっていた棟両サイドの瓦を元の位置に戻し金具上部に貫板の設置を行ないます。補強金具の上部にはコの字型の受けが付いているので、貫板が取り付け出来るようになっています。貫板を金具に取り付けしたら、側面よりビス打ちをし金具と貫板をしっかりと繋ぎます。こうすることで貫板がズレてしまう心配がなくなります。
貫板の設置が終わりましたので、貫板の周りを南蛮漆喰で固めます。南蛮漆喰は耐水性にも優れていますので、冠瓦を被せた後に出来る隙間から雨の吹込みを防いでくれる役割があります。棟内部が南蛮漆喰で一体物になっているので、漆喰面戸のように剥離して落下することもありません。
最後に冠瓦を被せて貫板にビス打ちで固定を行ないます。ビスには、ゴムパッキンが付いているのでビス穴からの浸水リスクを押させることが出来ます。ビスの締め忘れや、緩んでいる箇所が無いことを確認しましたら全ての作業が終了となります。
施工完了
棟取り直し工事が完了致しました。今回の工法では、屋根の下地に補強金具を設置しそこに貫板、冠瓦を設置するので建物と棟が一体になるので強度にも優れ棟のズレや崩れる心配がなくなりました。棟がズレてしまい瓦の落下を心配されていたお客様にも作業完了の状況を確認して頂き安心していただくことが出来ました。
私達「街の屋根やさん」では、新型コロナウイルス感染症の感染対策を引き続き徹底して行なっております。屋根の事でお困りの際は、お気軽にお問い合わせを頂きたいと思います。
記事内に記載されている金額は2021年09月03日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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工事を行なったお客様のご感想をご紹介いたします
工事前アンケート
- リフォームを検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
- 一部屋根のずれ
- 弊社をどのように探しましたか?
- インターネット
- 弊社を知りすぐにお問合せ頂けましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
- なし
- 何が決め手となり弊社にお問い合わせ頂きましたか?
- 現在検討中
- 実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたか?
- 出来れば作業担当者も来ていただきたいです
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