中古物件購入にて雨漏り発生

　木更津市菅生に中古物件をご購入したお客様からのご依頼でした！

　室内天井に雨の跡が発生してしまったとの事で、私達、街の屋根やさんにお問い合わせをいただきました。

　原因を調べてもらいたいとの事でしたので、まずは現地調査のためにお伺いさせていただきます。

　調査してみると中古物件のため今までの素性は解からないとの事でしたが、依然見たときは雨漏り跡がなかったそうです。

　屋根に上がり破損がないか見てみると、天窓廻りの波板トタンは錆が生じており、天窓廻りの納まりに水切り板金がないことが大きな原因と判断いたしました。

調査で分かった屋根破損部分

　屋根は切妻屋根でしたので、雨漏り場所と一致する部分のケラバ水切りが破損しておりました。

　ケラバ板金は屋根端部に唐草という木材が取り付けてあるのですが、木材ですので劣化の進行しやすい部分でもあります、今回も木部の劣化により止めてある釘などが浮いてしまって強風に煽られ水切りが浮いてしまったことが原因です。

　今回の工事では、波板トタンの劣化が進行していることから、トタンの張替えをお勧めいたしました。

まずは屋根材を解体いたします！

屋根葺き替え工事

　今まで野地板下地がなかったことで防水紙も晴れていませんでしたが、雨漏りを確実に防ぐためには野地板を張ります。

　元々の桟も不十分な取り付け方でしたので、野地板ベニヤも加工しながらの取り付けとなりました。

防水紙の重要性

　野地板ベニヤを貼終わり肝心かなめの防水紙を貼りました！

　屋根は仕上げ材の波板トタンと防水紙でしか雨漏りを防ぐことができません、一時防水と二次防水しかないことから、防水紙は必需品になります。

　防水紙は建物の屋根や壁などの外壁に施工され、雨水や湿気から建物を守る役割を果たします。防水紙は建物の耐久性や快適性を保つために非常に重要な役割を果たしています。防水紙が適切に施工されていない場合、雨漏りや湿気の侵入による建物の劣化やカビの発生などのリスクが高まります。

　防水紙の重要性は、建物の耐久性を保つだけでなく、住環境を快適に保つことにも繋がります。

　メーカー各種では対抗年数が平均約２０年と言われております、化粧材などの下に貼られていることから、劣化の状況などの確認がしずらいことから、専門知識のある業者さんに定期的に点検をしてもらうようにしましょう。

　今回雨漏り箇所であるケラバ板金の交換をいたしました、やはり剥がしてみると木部の劣化が確認できました。

　まずは木部の交換とケラバ板金の交換をいたしましたが、屋根の勾配が異なる部分んで複合している部分がありましたので板金加工にて雨水がより一層以前の板金より入りずらく加工して取り付けました。

今回の工事で一番雨漏りのあった天窓廻りの水切りを設置いたします！

　元々周りに水切りがなかったことで雨漏りが生じてしまっていましたが、新規に板金を設置することで雨水の流れを変えて逃がすことができます。

　天窓などは、屋根面の途中に設置してあることで、雨水の流れを止めてしまう事から雨水を逃がす雨仕舞が必要です。

　今回はすべて寸法を事前にとりまして、工事に合わせてオリジナルで加工してきたものを現場で微調整して加工取付しております。

　今回中古物件を購入したお客様ですが、屋根の内部などはどうしても購入前には解かりません。

「実際に現地調査では場所や原因は特定できますが、正直防水紙が貼っていなかった事には驚かされました」

　今回雨漏り原因である天窓廻りも水切りを設置したことで解消されたことと波板トタンも継ぎ目を少なくさせるために、屋根頂上からの軒先まで一枚物の波板トタンにしております。

　今回の工事費は６２万円で完成いたしました、お客様も今後安心できるように雨漏りが発生しない確実な工事をいたしました。