木更津市岩根にお住いのお客様は、以前玄関上に雨漏りが生じてしまい、お困りになり私達、街の屋根やさんにお問い合わせをいただき、屋根の部分葺き直しをしていただいたお客様でした。

 今回は別の場所から雨漏りがしているようだとの事で、私達、街の屋根やさんにご連絡をいただき、改めて現地調査をすることになりました。

原因不明な雨漏り跡

　お客様のお話ですと和室のエアコン横の内壁が雨が降ると湿気てきて色が変わってしまうとの事でした、内壁は今日壁になっており、特に長押あたりに湿気がたまってしまっているようだとのお話でした。

何よりも湿気が影響してエアコンが漏電してしまうのではないかと心配になっておりました！

赤外線カメラでの現地調査

　今回雨漏りが生じたと思われる内壁に水分や湿気が残っているかを赤外線カメラで、現地調査してみました。

赤外線カメラで調査してみると水分は今回残っておらず、正常な状態でした。

　ただ内壁には雨跡が残っているので、何かしらの雨漏りが生じたことは確かでした。

散水検査での雨漏り場所特定

　赤外線カメラで雨漏りを可視化できなかったことで雨漏り場所の特定には及ばなかったため、違う手を考えないといけません。

「残った策として散水検査になります」

散水検査工事では５万円の費用が掛かります。

　散水検査では雨漏りが生じていると思われる部分に強制的に雨漏りを発生させるために、大量の水量を与えます。

　散水検査は、雨漏りの原因を徹底的に解明するための重要な手法です、過去20,000件以上の雨漏りを解決に導いてきた実績があり、散水検査だけでなく徹底した点検や調査も行います、雨漏りの原因を正確に特定するために、お客様からのヒアリングや現状の確認を行い、必要に応じて適切な提案を行います。

　散水検査をしてみたところ、雨漏りの特定場所の確認が取れました。

　散水検査を実施してみたところサッシからは雨漏りしておらず、窓の上に設置してある霧除け部分からの雨漏りとわかりました

　まず初めに室内側の窓枠になる長押部分の継ぎ目から症状が現れましたので、特定できましたが、内壁にはシミが出てこない状態でしたが、時間が経過することで長押下に雨漏り部分が目視できるくらい症状が徐々に現れました。

　散水検査をしてみたところ、雨漏りの特定場所の確認が取れました❕

　散水検査を実施してみたところサッシからは雨漏りしておらず、窓の上に設置してある霧除け部分からの雨漏りとわかりました

　まず初めに室内側の窓枠になる長押部分の継ぎ目から症状が現れましたので、特定できましたが、内壁にはシミが出てこない状態でしたが、時間が経過することで長押下に雨漏り部分が目視できるくらい症状が徐々に現れました。

　この結果内壁の雨漏りは霧除けより浸入した雨水がサッシ枠上部にたまり、土壁であったことから、毛細管現象によりシミが下部から現れました。

霧除け板金カバー工事

　今回散水検査で雨漏り場所の特定ができたことから、立派な霧除けが設置されていましたが、経年劣化によるものと判断をして、霧除けの板金カバー工事を実施いたします。

　当時大工さんが立派な霧除けを制作しており、屋根化粧板は銅製になっていましたが、板金カバー工事で雨漏りを止めることを最優先いたしました。

　オリジナルによりすべて現場加工をして板金屋さんが加工してゆきます。

オリジナル現場加工

　霧除けは屋根の構造物とは違いそこまで丈夫に作られているわけではないので、早めに躯体部に支障が出る前にメンテナンス工事をする必要がありますので、注意が必要になります。

　カバー工事の作り方は基本屋根化粧と変わらない工程になります。

　軒先唐草を設置して、防水紙を貼り付けます、すべて現地での加工取付ですので、少々お時間がかかります。

　霧除けの板金カバーは、霧除けの上部に取り付けられる金属製のカバーです。

　一般的には、ガルバリウム鋼板やトタンなどの金属が使用されます、ガルバリウム鋼板は、トタンよりも錆びにくいとされており、耐久性に優れています、そのため、長期間使用する場合にはガルバリウム鋼板製の板金カバーが選ばれることが多いです。

霧除け板金カバー工事完成

今回霧除けの板金カバーで雨漏りを解決できる工事となりましたが、特定するにはなかなか困難な状況でした。

　今回は赤外線カメラや散水検査を駆使して雨漏り場所の特定ができましたが、特定しないで簡易工事を繰り返しているケースも多くなかなか雨漏りが止まらないことが多くあります、今回の霧除けカバー工事でかかった費用は９万８千円かかりましたが、工事をしたことで、今後雨漏りのお悩みを解決ができて安心した生活が遅れるとお客様も安心していただきました。