江東区|6寸勾配の棟板金交換工事(樹脂製貫板タフモック使用)
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:棟板金交換 足場
東京都江東区のN様邸です。近所の補修工事を行っていた業者様より、ご指摘されたスレート屋根の調査を行います。
スレート屋根で「浮いているよ」と言われても何が浮いているの?と不安になりますよね!そこでまずスレート屋根の構造からご説明いたします。
スレート屋根にはスレートと呼ばれるセメント系の屋根材の他に鋼板が使用されています。
鋼板は屋根材では取り付けることが出来ない場所、頂点の棟や、谷と呼ばれる屋根の雨樋、軒先やケラバに取り付けられる役物に使用されています。
その中でも頂点に取り付けられる「棟板金」は風の影響も受けやすく、台風等の強風時に煽られて外れることがあります。
今回、浮いていると指摘されたのは、正に棟板金です。貫板と呼ばれる木材を取りつけ、棟板金で覆っている構造ですが、固定している釘が緩むことによって浮いてしまいます。
棟板金が浮くと雨水が浸入しやすくなり、下地木材を腐食させやすくしてしまいます。その為、隙間のない状態に維持することが非常に大切です。
部分的に見て見ると何ともないように感じますが、一部でも釘の固定力が弱まっていれば他の部分の釘も抜けていたり浮いている可能性があります。
同じタイミングで全て補修をしておくと安心でしょう。
雪止め金具も鋼板ですね。錆びにくい高耐久の素材ではありますが、定期的なメンテナンスを行わなければ降雪シーズンに使い物にならない場合があります。
冬に入る前には強度と固定をしっかり確認しておきましょう。
点検時にスレート屋根の割れを発見しました。目視で確認できる場所に割れはありませんでしたので、棟板金の下地部分のスレートでしょう。
貫板の固定釘等のひび割れが拡大し割れたとは思いますが、この程度で雨漏りを起こすことはありません。
このような割れが多くならないように、補修の際には細かく見ていきましょう。
今回は「またすぐに浮いて心配に感じることを無くしたい!」と強いご希望で、全ての棟板金交換工事を行っていきたいと思います。
【屋根工事で必要な足場仮設】
住宅によって屋根の形状や見え方は違いますよね。勾配とは屋根がなだらかなのか、尖がっているのかという角度の事を指します。
住宅図面では4/10や6/10と表記されていることが多く、それぞれ4寸勾配、6寸勾配といった説明になります。
勾配によっても使用できる屋根材に違いがあったり、メリット・デメリットも違います。
N様邸は急傾斜に分類される6寸勾配の屋根です。
急勾配のメリットは
・デザイン性の高さ(お洒落な外観に見えます)
・雨水が留まる時間が短い為、雨漏りを起こしにくい
・屋根の勾配分、小屋裏のスペースを確保でき有効活用できる
と嬉しい事が多いです。しかし、メリットがあれば当然デメリットも存在します。
急勾配の屋根では風を受ける影響が強く、耐風性に劣ります。また、急勾配屋根での作業は困難ですので、足場の仮設が必要となります。
毎回のメンテナンスで足場の費用が掛かりますので、出来るだけ同じタイミングでの補修を行っていきましょう。
【棟板金交換工事】
工事に入ります。まず足場仮設をし、6寸の屋根でも作業が出来るよう準備していきます。
棟板金では下地の貫板の取替から行います。既存の貫板を取り外し清掃を行います。この時点でスレートの割れ等を発見次第、シーリングで補修をしていきます。
続いて新規貫板の取付です。「簡単に破損するような事にはなってほしくない」というご希望から、木材ではなく樹脂製のタフモックを使用します。
木材の貫板と比較すると、水分を吸収しにくく腐食しにくいという特徴があります。
木材より費用は掛かりますが、長期的に破損しにくい棟板金に仕上げることが出来ます。
板金取り付け後には、継ぎ目にシーリング補修をし、雨水の浸入を防ぎます。固定は錆びにくいステンレス製のSUSビスで板金の端を留めます。
以上で棟板金交換工事は完了です。
今回は急勾配(6寸以上の屋根)の為、足場仮設が必要不可欠となりました。急勾配屋根では1度のメンテナンスに費用が掛かりがちの為、棟板金交換工事の際には屋根塗装や、雨樋交換工事、外壁塗装等も一緒にご検討されると、長期的なトータルコストを抑えることが出来ます。
立地によっては屋根を見ることも出来るかと思いますので、棟板金が浮いている・外れている・屋根の状態が不安だと感じる方は、お気軽に街の屋根やさんへご相談ください。
記事内に記載されている金額は2018年10月31日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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