松戸市北国分にて棟板金交換工事を実施 下地材には樹脂製貫板を使用しました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
松戸市北国分にお住まいのK様邸にて行った棟板金交換工事の様子をご紹介しております。お問い合わせのきっかけは、訪問業者から屋根の板金に問題があると指摘を受けた事でした。板金に指摘を受け屋根の状態に不安を覚え私達「街の屋根やさん」へとご相談を頂き現地調査にお伺い致しました。 屋根に上り指摘を受けたという棟板金を調査すると板金自体に飛散や変形の症状は見られません。しかし、棟板金を固定している釘の浮きや抜けを発見しました。棟板金は屋根の頂上部分に設置されており風の影響を受けやすい部分になります。棟板金を固定している釘が浮いてしまうと固定する力が弱くなってしまい、台風などの強風や突風の影響で棟板金が外れてしまいますので飛散や落下に繋がります。また、棟板金が外れてしまうと雨漏りにも繋がります。築年数が経過しておりこれまで棟板金の交換を行った事がありませんでしたので板金の下地に使用されている貫板と呼ばれる木材が腐食している可能性もありました。 屋根全体の確認を行い塗装の劣化が見られましたが、この先長く住み続けるか分からないので必要最低限の工事を行いたいとのご希望もあり棟板金交換工事のご提案を行いました。ご検討の末工事をお任せいただく運びとなりました。
担当:白井
ビフォーアフター
現地調査
現地調査の様子になります。先ずはドローンを使用し屋根全体の確認を行いました。こちらの建物は築40年経過した木造2階建ての建物になり屋根にはスレートが使用されています。屋根の形状は招き屋根と言われる屋根で切妻屋根と似ていますが、棟の位置が屋根の中心ではなく片方に寄っていて屋根の長さが異なっているのが特徴になります。北面の屋根は急勾配となっていますので気をつけて調査を行ないたいと思います。
屋根に上り調査を行いました。10年程前に屋根は塗装工事にてメンテナンスを行っておりますが、塗料の経年劣化と共に屋根全体には色褪せやチョーキングの劣化症状が出ていました。屋根は年中過酷な環境下に晒されていますので塗料への負担が大きく5~10年が塗り替えの目安と言われております。
棟板金には屋根材との間に隙間が開いてしまっている部分があり、建物が高台に建てられているので風の影響を受けやすく飛散等のリスクが考えられます。また、板金を固定している釘の浮きや釘を打ち直した際に出来た穴が処理されていませんでした。板金の下には木製の貫板が設置されているので水が入ると劣化を早める原因にもなりますので、このような穴はしっかりと処理しなければいけません。下屋根にも同様の症状がありましたので、下屋根の板金交換もご提案させて頂きます。
屋根材にもひび割れや表面塗膜の劣化がありましたが、こちらの建物に長く住み続ける予定では無い様子でしたので屋根全体ではなく、棟板金交換工事のご提案をさせて頂きました。ご検討の末、工事をお任せいただく運びとなりました。棟板金交換工事の費用は、20mの交換で税別120,000円より承っております。足場の有無など作業環境によって金額が異なりますので詳しくはお問い合わせください。
棟板金交換工事
板金交換工事は先ず、既存の棟板金、貫板を撤去する工程から行います。バール等の専用工具を用いて棟板金を固定している釘を抜いて解体していきます。貫板を解体する際もバール等の専用工具を用いて行います。下地材の貫板を解体する際は屋根材を傷めないように注意しながら行います。
板金撤去後に既存貫板を確認すると、貫板には水分を吸収したことによる黒ずみが全体的に発生し腐食が進んでいました。湿気や吹込みにより貫板が水分を含む事で劣化の原因となります。貫板の腐食は、板金の固定を弱めてしまうので飛散のリスクを高めてしまいます。
棟板金の撤去が完了しました。棟を見ると防水紙が切れているのが分かります。通常でしたら棟の部分にも防水紙を重ねて屋根の施工を行いますが、K様邸では防水紙に隙間が空いてしまっていたので雨風の強い際に雨の吹き込みによる雨漏りが心配されました。
防水紙の隙間が空いた状態で施工をしてしまうと、吹込みによる雨漏りの心配がありましたので棟部分に防水紙の設置を行い雨漏りリスクの低減を行いました。
既存棟板金・貫板撤去が完了したら新たな貫板の設置を行います。元々使用されていた貫板は木製でしたが今回の工事では、プラスチック樹脂製貫板のタフモックを使用します。タフモックは木製貫板に比べ腐食に強く耐久性に優れているので下地の劣化の心配もなく安心です
下地材のタフモックを固定しましたら、新しい棟板金をタフモックに被せて設置し、ビスで固定していきます。使用する棟板金はガルバリウム鋼板を加工した板金になります。色はブラウンをお選びいただきました。固定する際は必ず横方向から固定していきます。棟板金に対して真上から釘やビスを打ち込んで固定した方がより強く固定できると思われがちですが、ビス等で開いてしまった穴が真上に来てしまいますので、開けた穴から雨水が浸入してしまい雨漏りの原因になってしまいますので棟板金を固定する際は必ず横方向から固定します。
施工完了
棟板金交換工事が完了しました。棟板金と貫板を新しくする事で耐久性が期待でき、風に強い棟板金になります。強風などの影響による飛散や雨漏りの心配も無くなりましたのでお客様の不安も解消され、大変満足していただけました。
私たち「街の屋根やさん」では引き続き新型コロナウィルスの感染対策を行っており、必ずマスク着用でお伺いさせていただいております。ソーシャルディスタンスを徹底し、お客様やスタッフの安全管理を徹底致します。
記事内に記載されている金額は2022年08月05日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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