袖ケ浦市高谷で劣化した谷板金から雨漏りが発生、カラーステン谷板金で復旧工事
【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
袖ケ浦市高谷お住いのお客様より雨漏りが発生してしまい、室内の天井が破損してしまって大変お困りになっていました。 室内の天井が落下する前に雨漏りを止めたいと思い私達、街の屋根やさんにお問い合わせを頂きました。建物も古い為修理業者さんも工事できる人が限られてしまうとの事で、色々声をかけたそうですが見つかる事はなかったそうです。 雨漏りはおおよその場所は解っているそうですが、しっかりとした場所は分からずこの際しっかりと調べてもらいたいとの事でした。 まずは現地調査にて状態を調べてから工事方法を模索しないといけません、原因を追究してから雨漏りを止めて工事をしないと、再発してしまう可能性がありますので、しっかりと調査してから、お客様にご報告となります。 お客様も家が古く雨漏りが止まる事が、第一優先で工事を進めてもらいたいとの事で、今回の工事は雨漏りが複数要因がありましたので、雨漏り箇所の周辺瓦を葺き直し谷板金を交換する工事内容になりました。 現在、私達、街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスの対応として点検結果のご報告や御見積書は、お電話と郵送/メールで対応させていただいております。
担当:谷
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:雨漏り修理 谷板金交換工事
- 施工期間:2日
- 築年数:約60年以上
- 施工費用:約40万円
- 平米数:約10㎡
- 使用材料:カラーステイン谷板金・なんばん漆喰
- 保証年数:お付けしておりません
- ハウスメーカー:ハウスメーカー不明
屋根からの雨漏り
袖ケ浦市高谷にお住いのお客様は、屋根瓦が破損してしまい室内の天井に雨漏りが生じてしまったそうです。雨漏りが止まらず天井材が剝がれ落ちて来てしまいとてもお困りになっているとの事で私達、街の屋根やさんにお問い合わせを頂きました。
現地調査にて状況確認
ご自宅は日本家屋になり屋根材は日本瓦になっておりました。まず現地調査をして状況を確認しなくてはいけません。雨漏りが酷くお客様自ら屋根にブルーシートを掛けて雨漏りを防いでいたそうですが、ブルーシートが風で飛ばない様にするのが大変だったとの事でした。
トントン葺き屋根下地
建物は歴史を感じる建物で60年以上経過しているとの事で、度々増築などを繰り返しメンテナンスをして来たそうでした。屋根の瓦の下地にあたる建材も現在では余り希少にになったトントン葺きと言い当時の防水紙になります。トントン葺きには杉皮を使用して並べたものになり、通気性がとても良く結露が起きにくい性質がありますが、劣化すると防水の役割を果たす事が出来なくなり雨漏りが生じる事が多くなってしまいます。
複数の雨漏り原因
工事を始めまして瓦が破損した事で雨漏りが生じた事は間違えではないのですが谷板金にも原因がありました。
以前から少し雨漏りが生じており何回か補修工事をしていたそうですが、雨漏りが生じる事から瓦の隙間に漆喰が多く詰めてしまっていました、解体して観た時にもまだ湿気が残っており谷板金自体の復旧工事で余計雨漏りが悪化してしまっている状況でした。
間違えたメンテナンスによる雨漏り悪化
屋根の谷部分には銅製の谷板金が設置して在りました。現在の方法では谷板金の下には防水紙のアスファルトルーフィングがあり谷板金の破損でも簡単には雨漏りが生じない様になっていますが、お客様のご自宅はアスファルトルーフィングが復旧する前に建てられていたものでしたので谷板金が破損してしまうと直接雨漏りに繋がってしまいます。
瓦屋根に多く見られる銅製の谷板金は耐候年数も高く高価な上位建材ですが、最近になり電食により銅に穴が開いてしまう現象が多く報告を受けています、銅表面を錆びの膜で覆う事により腐食を遅らせる効果があり、耐候年数が高いと言われていましたが、幾つかの仮説がありますが、瓦に塗ってある釉薬が化学反応をして電食が起き穴が開いてしまうと言う事が、一般的に多く言われています。元々耐候年数が高かった銅板のはずですが、早くに被害が出てしまう方も中にはいます。
屋根葺き替え工事
雨漏り原因は複数ありましたので今回は周辺平瓦と棟瓦も谷板金同様撤去して、2次防水の防水紙からやり直す工事となりました。上部に乗っている瓦全て移動させ改質アスファルトルーフィングを葺き直しました。
ステンレス製谷板金
谷板金は棟板金同様に金属にて屋根の勾配に合わせ角度の付いた板金を設置するだけの工事となります、谷板金を交換するとなると、上部に重ね合わせてある瓦等の仕上げ建材を一度外さないといけなく、特に瓦の棟などに接している場所があると、棟の解体も余儀なく行わらなくてはいけません。谷板金は単純な建材ですが交換となると想像しているより手間がかかる工事項目となります。
なんばん漆喰(シルガード)
屋根瓦は同じように設置する事がとても難しく、当時の職人さんが調整をしているので同じ場所に綺麗に並べてもどくことがとても難しくなります。
一枚一枚同じ位置に戻して行くことは簡単に見えてしまいますが、実は数ミリのズレが数メートル進むと数センチのズレとなり瓦は元の場所に設置する事が出来なくなってしまいます。特に瓦工事と言う職種は工事した職人ごとに癖があり、同じように見えますが全く違います。瓦一枚が小さいので枚数を沢山必要としてしまう事で、寸法も変わりやすかったりとしますので、元に戻す工事が一番難しい物です。
棟土台にはなんばん漆喰(シルガード)を使用しています、シリコンやカーボンが含むことでより雨水に強く仕上げることが出来、以前のような表面に薄く膜を作るように塗られていた漆喰とは違い、全体が撥水する事で経年劣化により通常の漆喰とは異なり剥がれおちる事が無くなりました、工場で練り込まれてきており、開封するだけで作業が行えますので、土造りからとは違い大分工事工程や工事時間が短縮できるようにもなりました。
工事完成
今回の工事ではいくつかの雨漏り要因が重なっていたことで、思っているよりも大掛かりな工事となりましたが、完全に雨漏りを止めると言う事でいうと仕方がない工事となりました、瓦はとても耐候年数が高く破損しないと修理やメンテナンスをする方は少なく、破損して工事を頼む方が大概です、今回の工事では谷板金や棟瓦の取り直し工事など金額が高い工事部類になり約40万円程かかった工事になりました。
瓦自体は丈夫ですが支えている屋根下地はメンテナンスをしないと元に戻す事が不可能になってしまう事もありますので、定期的なメンテナンスが非常に重要になりますので、定期的に点検を心がける事をお勧めいたします。
記事内に記載されている金額は2022年06月24日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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