柏市高田にて雹災害を受けた工場屋根の屋根カバー工事を実施、リフレアルーフⅡ型(グレー)を使用致しました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
柏市高田に工場を設けている法人様より「雹により工場の屋根に亀裂が入ってしまい雨漏りが発生し困っている。先ずは金額を含め知りたいことがあるので調査、お見積りをお願いしたい」とご相談を頂きました。現地調査に伺い、被災状況の確認を行った後に修繕のご提案を行わせて頂きます。 被害を受けた建物は、組み立て工場の屋根で建物の高さが12m程あり屋根に上がるための昇降設備等も無く実際にも屋根に上がっての調査は行うことが出来ませんでしたのでドローンを使用して調査を行いました。そこで、私達「街の屋根やさん」では、屋根に上がれない状況でも屋根の調査を行えるようドローンを取り入れた屋根調査を行っております。今回の調査でもドローンを使用し雹災害による被害を受けた箇所の確認や、屋根全体の状況確認を行いました。実際に雹により大波スレートに破損が確認でき火災保険の使用を考えているとの事でしたので火災保険の申請を行い修繕工事として大波スレートカバー工事のご提案を行わせていただきました。後日会社の承認も頂き、火災保険の申請も通ったので工事をお任せしたいとご連絡を頂きこの度大波スレートカバー工事を施工させて頂く運びとなりました。 カバー工事に使用した材料はリフレアルーフⅡ型になります。色はお客様のご希望のグレーを使用して施工致しました。 雹や台風などの自然災害で建物が被害を受けた際には建物に掛けてある火災保険が適用されます。元の状態に復旧するために掛かる費用を保険会社が負担してくれますので工事とあわせて保険申請を行う事で工事費用が抑えられます。
担当:白井
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:屋根カバー工法 工場・倉庫などの屋根リフォーム
- 施工期間:3週間
- 施工費用:詳しくはお問い合わせ下さい
- 平米数:380㎡
- 使用材料:リフレアルーフⅡ型 グレー
- 保証年数:屋根カバー工事10年
現地調査
現地調査の様子になります。先ずはお客様に被災状況のお話をお伺いし「工場内部から天井を見ると亀裂が入った部分から光が差し込んでいる」とお教えいただきましたので最初は工場内部から調査を行いました。工場屋根、壁には採光の為明り取りが多く設置されており建物内部はかなり明るい印象を受けました。被災箇所は、天井の明り取りと換気用のベンチレーターの間に設置されている大波スレートに発生しており、光の差し込みもあり工場内部からだと亀裂がはっきりと確認できました。
修繕を検討しておられる工場建屋は複数ある建屋の中でも1番背が高い建物で高さが12m有りましたので私達が普段使用している梯子では屋根に上がる事が困難な状況でした。そこで、ドローンを使用し屋根の状況確認を行いました。私達「街の屋根やさん」では、梯子が掛けられない建物や高さがある建物の屋根調査の際にはドローンを使用した調査を行っておりますので安心してお問い合わせいただければ幸いです。
ドローンでひび割れが発生していた場所付近の確認を行っていると、屋根の棟部分のスレート材に割れてしまった痕跡が見つかりました。波型スレート設置の際には、山を被せて設置を行いますので今回のように部材の端部が割れてしまっても重なりの範囲内でしたら雨水が建物内部に入り込んでしまう事は有りませんのでご安心下さい。しかし問題なのが割れて発生した破片が屋根の軒先付近に残っておりましたので、落下してしまう恐れがありました。付近には道路が通っておりましたので車や歩行者に当たってしまうと2次被害の恐れが御座いましたので早めの対応が必要だと感じました。
こちらが室内から確認できた光の差し込んいるひび割れ箇所になります。屋根表面から見ると汚れ等の影響もあり割れている箇所が目立ちにくく発見までに時間がかかりました。ひび割れは、波型スレートの谷(低い部分)で発生していた為、雨が降ってしまうと建物内部へ雨水が浸入し雨漏りとなっておりました。
工場内部では金属製品を製作しており大型の機械の使用もありましたので雨漏りが発生してしまうと機械トラブルや品質面でも影響が出てしまう懸念もあることから今回修繕を検討しているとのことで、築年数を考えると屋根全体のメンテナンスをご希望なされておりましたので屋根全体の大波スレートカバー工事のご提案を行わせて頂き、ご検討の末工事のご依頼を頂く事となりました。今回の工事では、雹による屋根への被害がありましたので火災保険を申請しての施工となりました。
大波スレートカバー工事
足場仮設
足場仮設の様子です。屋根工事になりますので建物全体に足場の仮設を行ってからの工事となります。建物付近の手洗い場には波板の屋根が設置されておりましたが足場が干渉してしまう為、波板の取り外しを行い仮設を進めました。足場の解体後には元通りに復旧を行いますのでご安心下さい。
荷揚げ
荷揚げの様子です。今回の施工では建物の高さがあり梯子やユニックでの荷揚げが難しい状況でしたので小型のラフタークレーンの手配を行い荷揚げを行いました。敷地内のスペースを当日お借りすることが出来ましたので敷地内より荷揚げを行い、お客様のご協力もあり難なく荷揚げを行うことが出来ました。施工を進めやすいように配慮をしていただけるお客様でしたので大変助かりました。
リフレアルーフ設置
屋根材の設置を行う前に、既存の大波スレートの固定を行っているフックボルトの頭の切断を行います。切断前の状態ですと新たな屋根材を被せた際に、ボルトに長さがあるため邪魔になり屋根材を被せる事が出来ませんので設置時に邪魔にならない高さまで切断を行う必要があります。
屋根材設置前の下処理が完了しましたので、屋根材の設置を行います。今回の施工に使用する屋根材は月星商事のリフレアルーフⅡ型という屋根材で大波スレート改修工事に適した商材となります。リフレアルーフの場合は土台フレームの設置が不要で専用ビスを使用し鉄骨に直接施工が出来るので工期の短縮や施工費用の削減に繋がります。また、カバー工事を行った際に既存スレートの溝部分に空間が出来ますので断熱効果も見込める屋根材になります。
リフレアルーフの設置は、既存屋根材と新規屋根材の山となる部分を合わせる形で設置を行います。水上側は、板金に立ち上がりを設け雨水が吹き込んだ際に水が屋根材の下に回り込むのを防ぎます。
こちらが屋根材の固定に使用する専用のネジになります。屋根改修工事(重ね葺き)に適したネジになっており重ね葺きを行った際でも下地の鉄骨に固定できるように長めのネジになっています。また、ネジの頭にはネジ穴からの雨水の浸入を防ぐパッキンが取り付けてありますので固定、雨水の浸入防止共に安心できます。
今回の施工は既存の明り取りを活かしての施工となりますので、板金とFRP製の明り取りに範囲が別れますので先ず板金部分をある程度設置を行った後に明かり取りの設置へと移りました。
明り取り設置
明り取り取り付けの様子です。明り取りを設置する際には板金部分との重なりを10cm設け尚且シーリングを間に挟み込み設置を行っております。屋根材の継ぎ目や開口部等は雨漏りが発生しやすい部分になっておりますので、雨漏り防止の為の対策が重要になります。
こちらが今回使用したFRP製の明り取りになります。FRPなのでガラス繊維が配合されておりますが繊維による曇りが少な比較的クリアで光を通しやすく耐候性も高い優れた商品になります。
リフレアルーフ、明かり取りの設置が共に完了しましたので続いて棟やケラバの納めを行います。
各所納め
棟納めの様子になります。屋根の面と面が変わる場所には屋根材だけでは埋められない隙間ができてしまいますので屋根材設置後に板金を被せ雨水が浸入しないようにします。この様な屋根の面が変わる位置を棟と言いこちらに設置されている板金を棟板金と呼びます。板金を被せたら屋根の凹凸により隙間ができますのでケミカル面戸を設置し吹き込みの防止を図ります。
ケラバ板金の設置です。ケラバとは切妻屋根の妻側(側面)の事を指し、ケラバ板金には屋根の側面から雨水の吹込みを防ぐ役割がありますこちらの建物は高さがあり風通しが良い事から強風による飛散等の対策としてケラバ補強金具の設置を行いました。補強金具は鉄骨に固定しておりますので強風の際でもバタついてしまう心配がいりません。
最後にベンチレーター周りに雨押えを設置したら各所納めが完了となります。予め寸法を測り加工を行った板金を使用しましたので綺麗な納まりとなりました。
雪止め金具設置
雪止め金具の設置を行いました。既存の屋根には雪止め金具は取り付けられておりませんでしたが、今回金属製の屋根に変更となりますので表面が滑りやすくなり雪が降ると落雪の可能性が考えられました。高所からの雪の落下は通行人や車に当たってしまうと大きな事故に繋がる危険性がありましたので、2次被害防止の観点からも雪止めの設置を推奨しております。
雪止めにはメッキ加工が施されたアングルを使用し軒に添って設置を行いました。
カバー工事完了
施工が完了となりました。完工後お客様にドローンで撮影した屋根の状態を確認していただき屋根の仕上がりに大変満足して頂くことが出来ました。今回の工事では10年間の施工保証をお付けしておりますのでアフターメンテナンスにもしっかりと対応させて頂きます。今後とも末永いお付き合いとなりますがどうぞ宜しくお願いいたします。
私達「街の屋根やさん」では、引き続き新型コロナウイルスの感染対策を徹底して行っております。お困りの際はお気軽にご相談頂けますと幸いです。
2023年6月8日追記
定期点検(1年点検)
柏市高田の工場建屋にて2022年に大波スレートのカバー工事が竣工してから1年が経過しましたので1年点検にお伺い致しました。工事前は雹により大波スレートが破損してしまい雨漏りが発生し、お困りになられておりました。竣工から1年が経過しご担当者の方からお話をお伺いすると工事完了後、台風や大雨が幾度かあった際に雨漏りの有無を確認していただきましたが雨風が強くても雨漏りが再発する様子はなく安心して仕事が出来ているとお話をお伺いすることが出来ました。
工場建屋に隣接した建物の屋上から屋根の様子を確認しましたが、特に屋根や役物等が外れていたりズレていたりといった症状は確認できませんでした。背の高い建物の為、屋根に上っての点検が困難でしたので当日はドローンを持参し点検に伺いました。
続いてドローンを使用し屋根の状態確認を行いました。目視では確認出来ない屋根でもドローンを活用することで全体を確認することが出来ます。まだ施工が完了してから1年と日が浅いこともあり屋根表面に汚れの付着もなく綺麗な状態に保たれておりました。施工完了時に撮影したドローン写真と見比べても1年が経過した後も変わらぬ状態ですのでご安心いただきたいと思います。
屋根を固定しているビスや役物関係も全体的に確認を行いましたが、ビスの緩みや抜けもなくしっかりと固定がされており問題のない状態でした。屋根カバー工事後にベンチレーターの見栄えが気になるとのご相談があり塗装を行いましたので、こちらの確認も行いました。ベンチレーターの塗装には、浮きや剥がれが見られず施工後と変わらず綺麗な仕上がりが保たれておりました。ベンチレーターは鉄製でしたの塗装が劣化してしまうと錆の発生原因となってしまいますので、定期的な点検を行い劣化が見られる際にはメンテナンスが必要となります。
屋根全体の確認が完了しました。施工が完了してから1年が経過しましたが特に問題のある箇所は見受けられませんでしたので1年目の点検は終了となります。今後は、隔年点検になり2年に1度点検にお伺いし状態の確認を行わせていただきます。引き続き末永いお付き合いとなりますが宜しくお願い致します。
屋根カバー工事の費用は、60㎡の切妻屋根を金属屋根でカバーした場合798,000円(税別)より承っております。屋根の形状や状況、使用材料に応じて施工金額が異なりますので予めご了承頂きたいと思います。詳しくは「街の屋根屋さん」へお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2023年06月08日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
柏市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
関連動画をチェック!
工場・倉庫の屋根修理は屋根カバー工法がお得!【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介