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ビフォーアフター

点検の様子～紐で固定された竪樋

　

建物は屋上のある3階建てのビルでした。地上から見上げると、陸屋根の降った雨を改修する雨樋の竪樋の部分に紐が掛けられ、集水器に固定されています。屋上にのぼり、近くで見てみますと、ビニール紐で固定されていることが分かりました。かろうじて固定されている感じです。

 

　

手を伸ばしてみると雨樋まではギリギリで届く範囲です。平らな陸屋根とは言え、柵もない部分で紐で固定する作業は危なすぎます。留め具も欠けてしまい、機能していない状態です。と、ここで事件が起きました。雨樋が大きく動いたのです。地上に降りてみると、車が雨樋を押しつぶしていました。ちょうど、駐車するのに都合よいスペースなのですが、建物側にギリギリまだ寄らないと道路にはみ出してしまうため、よく車にぶつけられるとのことでした。それに備えてスポンジを撒いているそうです。非常にゆっくりと接触したため、ドライバーも気づいていないのでしょう。宅配便の車で、配達に出たのかドライバーはいませんでした（数分経過後、帰ってきました）。最上段の留め具が壊れたことと車の接触、無関係ではないはずです。

 

施工の様子～竪樋と留め具の全交換

　

3階建ての建物で地上部分から屋上までの雨樋を交換するので、足場を仮設します。足場があることによって作業する人の安全を守れますし、作業床があることによって、確実な工事ができます。高所作業での足場は現場の安全と施工品質の向上のため、欠かせないものです。

 

　

竪樋はパナソニックのKQ1241を選びました。色はビルの外壁に合わせてペールグレイを選びました。新しい留め具を外壁に取り付け、竪樋もそこに固定していきます。

 

　

雨樋を固定する留め具には形状や用法によってさまざまな名称があります。こちらはの留め具は手で掴むように固定するから「つかみ」とも呼ばれますし、円の形状をしているのでデンデンムシになぞらえて「でんでん」とも呼ばれます。

 

竣工、竪樋と留め具の全交換

集水器から出ている曲がりの部分に雨樋を嵌め込み、掴みに固定すれば竪樋交換と留め具交換の完了です。排水勾配を取らなければならない横樋の交換に較べれば難易度は低いのですが、DIYで行うことはお勧めしません。2階建てとなるとそれなりに高くなりますし、留め具を付ける際には外壁に穴を開けることになりますから、ノウハウがないと雨漏りのリスクが高まります。やはり専門業者に頼むのが一番です。

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