芝山町大里にて店舗改修の為にパラペット新設工事を実施
【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
芝山町大里にて「管理している建物にパラペットを取り付けてほしい」とご相談をいただきました。パラペットとは屋根やバルコニーの外周部に取り付けられる低い壁の事なのですが安全面・美観性が向上する一方、強風の影響を受けやすくなる為設置の際には注意が必要です。今回はパラペット設置によるメリット・デメリット、設置の様子をご紹介したいと思います。
担当:谷
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:足場 屋根新設 平屋 その他の工事 パラペット取り付け工事
- 施工費用:37.8万円
芝山町大里でパラペット設置工事
今回工事依頼を頂いたのは平屋の建物ですが、今後店舗として利用するにあたってパラペットの取付をご検討されていました。店舗では看板やライトを取り付ける為にパラペットを有効活用する機会が非常に多いですが、今回は外壁のリフォームを別業者様にて行われるようですので、工程や工事内容をしっかり確認し作業を進めていく必要があります。まずはパラペットをどのように設置していくかを検討しました。
新築の場合は屋根の軒先を短くし外壁を立ち上げるという方法も取れるのですが、リフォームの場合はほとんどが軒先も長く雨樋も取り付けられている為、その取付方法自体を検討していかなければなりません。またパラペットを取り付けてしまうとその周囲の屋根や破風板等が隠れ補修しにくくなるため、まずは下地の状態を確認し腐食箇所は補修しなければなりません。鼻隠しや破風板に木材が使用されている時は要注意です。一見問題のないように見えても吸水で劣化していたりシロアリ被害に遭われているケースがあります。目視確認だけではなく必ず触ってフカフカしていないか割れていたりを見ていきましょう。
パラペットの新設にあたり雨樋は一度取り外しますが今後雨水の排水箇所が変更する可能性がある為、現在の口径・形状を再確認しリフォーム後の設置に役立てます。工事前の経年劣化を確認したところパラペット設置には問題がありませんでしたので、パラペットの設置箇所となる軒先上部で作業を行う為の足場仮設工事を行っていきます。
まずはパラペットの下地を木材で組み上げていきます。これだけで「我が家にもある」「見たことある」という方もいらっしゃると思いますが、20年程度前の戸建住宅には多く用いられていたようです。近年はシンプルな形状が好まれ敢えて取り付けるという事は少なくなりましたが、傾斜(勾配)がそれほどない屋根は隠れる為生活感を感じさせない仕上がりにすることが出来ますのでデザイナーズ住宅等にも見られます。
パラペットのメリット
パラペットは陸屋根(屋上)やバルコニーに取り付ける壁の事も指します。陸屋根やバルコニーで洗濯物等を干す方も多いとは思いますが、壁を取り付けることでプライバシーを守る事が出来ます。また傾斜(勾配)がほとんどない屋根だと雨水が壁を伝い流れ壁を汚すことがありますが、パラペットによって雨水をせき止め壁への伝い雨を防ぐ事が出来ます。
パラペットのデメリット
デメリットはまずコスト面です。通常必要がない外壁を取り付けますので、やはりその分費用がかかります。そして注意していただきたいのが雨漏りのリスクです。屋根とパラペットの取り合い、外壁材の劣化、笠木の経年劣化等が原因によって雨水が浸入し下地を腐食させるだけでなく、室内へ漏水を引き起こす原因になってしまう可能性もあります。その為定期的な点検に合わせ適切なメンテナンスを行わなければなりません。
下地木材に板金を被せただけでは雨水や湿気により雨漏り・腐食が発生する恐れがありますので、透湿防水シートを張りガルバリウム鋼板を被せていきます。透湿防水シートは壁内の湿気を外に排出し壁内結露を防ぐ役割がある為、外壁を通気工法で施工する場合には必ず使用されます。例を挙げると多くの住宅で使用されているサイディング外壁で、サイディングを張る前に胴縁を取り付けているお住まいがそうです。外壁をガルバリウム鋼板でカバーした後は、同様の方法で笠木に板金カバーを行います。
笠木は太陽光や雨水に晒され続け劣化しやすいことから、雨漏りを起こす可能性が非常に高い場所です。板金の継目部分はコーキング材で塞ぎ雨水の浸入を防ぐのですが、コーキング材の耐用年数は3~5年と非常に短く定期的なメンテナンスを行わなければなりませんのでご注意ください。
新規に取り付けたパラペットが強風で煽られないよう支えを取り付けましたが、取り付けられていないお住まいもございます。パラペット取り付け後は屋根とパラペットの間に雨水が溜まりやすくなるため、雨押え合わせてメンテナンスを行いました。今後この雨押え部分に汚れや落ち葉が溜まる事で排水機能が悪くなり屋根材・パラペット部分を傷める可能性もある為、数年ごと・台風通過後等はしっかりチェックしていきましょう。
工事を終えて
外壁メンテナンスも終え非常にお洒落な店舗へ仕上がりました。新設したパラペットは高さ90㎝ですので看板や照明器具の設置も検討しやすいかと思います。街の屋根やさんでは屋根・雨樋工事等を多く承っておりますが、その建物の用途に合わせた外装メンテナンスは全て承っております。屋根の状態を見てほしい、雨漏りの原因を知りたい、店舗や工場・倉庫を有効活用したい等、お住まいでお悩みの方はお気軽にご相談ください、お待ちしております。
記事内に記載されている金額は2020年08月25日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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