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ビフォーアフター

点検の様子～強風で飛散した棟板金

　

お隣りの敷地に落下した棟板金は1枚だけなのですが、一緒に強風で煽られた棟板金が変形していました。強風被害の痛々しさと生々しさを感じます。棟板金は継ぎ目がある場合、噛み合わせて固定されるため、一枚が飛散してしまうと隣接する棟板金も変形してしまことが多いのです。

 

　

棟板金を固定していた貫板が変色していることから、雨水を吸っていたことが伺えます。一部では腐食も始まっており、崩れていました。強風で剥がされてしまった棟板金の上側の棟板金も釘の緩みが出ている部分もあります。今回はこちらの下り棟の棟板金を交換します。

 

施工の様子～棟板金の部分交換

　

交換する部分のこれまでの棟板金と貫板を取り外していきます。すべて取り外しましたら、貫板を固定していた釘穴が開いていますので、それをシーリングで塞いでいきます。雨水がその釘穴から屋根の内部に浸入することを防ぐためです。

 

　

貫板を取り外したところに新しい貫板を取り付けていきます。今回は樹脂製の貫板を使用しました。樹脂製の貫板は木製と違い、雨水を吸収しませんので、腐食することがありません。強い固定力を長い間、保持できるのです。

 

　

継ぎ目にシーリングを施し、雨水の浸入を防止します。シーリングがある程度、乾燥したら、養生していたテープを剥がします。完全に乾燥しますと、養生してテープとシーリングがくっついてしまい、うまく剥がれなくなるからです。

 

竣工、棟板金の部分交換

棟板金の部分的な交換が完了しました。本当は全ての棟板金を交換するのが理想なのですが、数年後に屋根カバー工事か屋根葺き替えをご検討しているということで、今回は部分的な交換になりました。樹脂製の貫板を使用しましたので、交換した部分に関しては問題なく持つでしょう。

　記事内に記載されている金額は2020年08月25日時点での費用となります。
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