葛飾区にてKNルーフで屋根葺き替え工事を行い雨漏り改善、足場仮設に伴い外壁塗装も実施
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
基本情報
- 使用材料:屋根:KNルーフ(ジェットブラック) 外壁:パーフェクトトップ(ND-050)
- 保証年数:屋根外壁10年 付帯部3年
【屋根からの雨漏り点検】
雨漏りは一度発生すると補修しない限り改善することはありません。また数日内の雨漏りと、数年経過した雨漏りはどちらの方が被害が大きいかと言いますと、数年放置した方が状態が悪化し補修範囲も拡大してしまいます。その為、一時的に費用負担が大きくなってしまう事は分かりますが、早急に対処し補修範囲を小さくすることが大切になります。ちなみに雨漏りを放置すると、住宅構造や内装材の耐久性低下・腐食、シロアリの誘因、電気系統の不具合、カビの発生等様々な被害を引き起こしてしまいますので、二次被害の危険性が非常に高い事が分かります。
1年間雨水が入り込んだ事によって壁にまで伝っていますが原因は天井、つまり屋根です。瓦屋根は非常に耐久性に優れていますので、築50年でも問題なく使用されている事が多い屋根材です。しかし急な衝撃によって割れてしまいますので定期的な点検は必要になります。
瓦は桟木と呼ばれる木材に引っ掛けるようにして取り付けられています。瓦は重ねているので滅多に動かないように施工されていますが、強風や地震による揺れで徐々に瓦がずれて角が丸くなります。すると今までがっちりと固定されていた瓦にも浮きやズレが生じます。瓦がずれると防水紙が露出してしまう状態になり、雨漏りを起こしやすくなってしまいます。棟部分に施工されている漆喰も瓦の固定と雨水の浸入防止を目的にしていますが、経年劣化で剥がれてしまいます。普段保護しているはずの内部の土が露出することで吸水・流出を起こし、棟を崩壊させる恐れがあります。
こちらが防水紙と桟木です。この状態では破れがあるのかが確認できませんが撓みが見られます。防水紙は15~20年程度の耐久性ですので、瓦に問題が無くとも葺き直し工事が必要です。現在は瓦の重量を考慮し、軽量な金属屋根材に葺き替えるお住まいが増えてきていますが、瓦は耐久性にも見た目の綺麗さにも優れていますので、どのように補修を行っていくかはしっかりと検討しましょう。
瓦から流れた雨水を受け止める雨樋は、しっかりと流せずに水が溜まっている状態ですので恐らく勾配不良やゴミが詰まっていることが考えられます。何かしらの原因を解消した上でも改善出来ない場合は、交換を行う必要があります。
続いて瓦屋根の立ち上がり部分のパラペットです。以前お店をしていたお住まいはパラペットを取り付けているお住まいが多いですね。看板を取り付ける場所には最適ですが、風雨の影響を受けやすく傷みやすい場所です。こちらはトタン波板で施工されていましたが、錆の発生が酷く剥がれている場所も見られました。下地がむき出しになってからしばらく時間が経過している為、下地木材も黒く傷んでしまっていました。笠木と呼ばれる天板の劣化も目立ちますので、全体的な張替が必要でしょう。もちろん部分補修の方が費用を抑えることが出来ますが、錆が発生している部材は錆を移させて劣化させてしまいますので、まとめて補修した方がサイクルコストを抑えることも出来ます。
こちらは下屋のトタンです。パラペットと同様に錆は酷いですが、現在雨漏りはしていないようです。屋根葺き替え工事を行うために足場仮設を行いますので、まとめて外壁塗装をご提案致しました。隣家との距離はわずかですが、人が一人通ることが出来る幅があれば施工にも問題はありませんので、ご安心ください。
【屋根葺き替え工事】
まずは雨漏りを起こしている屋根の葺き替え工事からです。足場を組み隣家へ埃が飛散しないようにメッシュシートを取り付けています。瓦は綺麗に積めば売り落ちることなく保管出来る為、まとめて剥がしてから下していきます。和瓦は1枚およそ2.6㎏もありますので滑落させてしまうだけで非常に危険です。また瓦を積む際には大量の土や漆喰を使用しています。瓦屋根が瓦の重量よりも重たく仕上がる理由は土量の問題ですね。土嚢に集めてこちらも丁寧におろしていきます。瓦を剥がして見える木材が桟木と呼ばれる瓦の引っ掛け部分です。築年数の経過によって傷んでしまっていることがわかりますね。
防水紙の劣化が酷く、既にその下地の野地板まで突き抜け屋内が見える状態でした。野地板も一度メンテナンスがされていないことから負荷が多くかかっている事が考えられますので。屋根のたわみや歪みを起こさないように野地板から補強をしていきます。昔はバラ板と呼ばれる細長い板を下地材にし、雨水が入った場合にもすぐに乾燥するような施工方法でしたが、防水紙の導入から雨水が入ることを前提とした施工方法は少しずつ変わりました。その為野地板にも合板が使用され、雨水を完全に防ぐ頑丈な屋根に仕上げる事が目的になりました。
この防水紙を見ると桟木との継ぎ目に大きな亀裂がありますね。このような切れ目から雨水が入り込み雨漏りを起こしてしまいます。今回はこの上から野地板合板を張り付けて屋根の不陸を解消していきます。少し重量はかかりますが、軽量な金属屋根材で葺き替えをしますので、全体的には問題ないでしょう。この状態ではまだ防水性能はありませんので、天候を確認しながら作業を進めていきます。野地板を張り終えてから防水紙(ルーフィングシート)を張り重ねていきます。耐用年数50年超のマスタールーフィングという製品もありますので、使用する屋根材と検討しながら使用する防水紙のグレードを検討しましょう。
新たに使用する屋根材はカネキナカオカの横葺き屋根材KNルーフです。錆びにくく高耐久なガルバリウム鋼板で更には高い遮熱性能も兼ね備えています。通常の金属屋根材は1枚がシンプルですが、KNルーフはスレート屋根材のように短い屋根材を葺いたような仕上がりになります。屋根材も防水紙を葺くときの原則は軒から棟に向かってです。下部の屋根材に嵌めこみビスで強固に打ち込みます。棟部分は貫板と呼ばれる木材を下地に、板金で包み込むように取り付けていきます。
パラペットも新たなガルバリウム鋼板製波板で張り替え、笠木の継目はシーリング材で雨水が入り込まないように塞いでいます。笠木は住宅バルコニーの手すりにも取り付けられていますが、雨水が当たりやすく劣化しやすい部位ですので、シーリングの打替だけ頻繁に行う様にしましょう。瓦が1㎡当たり60㎏程度の重量に対して、ガルバリウム鋼板は1㎡当たり5㎏と非常に軽く仕上げることが出来ます。その為住宅にかかる負荷を軽くすることも出来ますので、耐震性を向上させることが出来ます。雨音や遮音性に心配があると言われますが、断熱材と一体化になっている屋根材も取り扱っておりますし、小屋裏で断熱性を持たせることも可能です。屋根カバー工法でしたら屋根が二重に重ねられますのでその心配もないと思います。
屋根葺き替え工事完了です。金属屋根は屋根材が1枚ずつしっかりと固定されている為、瓦のようなズレ等の心配がありません。破風板も板金で大きく覆っていますので劣化しにくくなっています。
【外壁塗装工事】
続いて外壁塗装工事です。高圧洗浄で外壁に付着した長年の汚れやカビをしっかり洗い落としていきます。モルタル外壁はクラック部分から雨漏りを起こすこともありますので、状態を確認しながら洗浄を行っていきます。洗浄後は塗膜に膨れや剥がれを起こさせないようにしっかりと乾燥させます。クラックやサッシ周りのコーキング補修を行ってから下塗りを行います。サイディングには密着性を高めるシーラーを使用しますが、モルタルにはヒビの凸凹を埋めて平滑に仕上げるフィラーを使用していきます。ちなみに金属材を塗る時にはプライマーを使用したりと、下地に適切な下塗り塗料を使用していきます。
中塗り・上塗りは日本ペイントのパーフェクトトップ、ND-050を使用しました。独自のラジカル制御技術により、シリコングレード以上の耐候性を持つパーフェクトトップですが価格はリーズナブル、色や艶の選択肢も多くお客様の希望通りに仕上げることが出来るかと思います。隠蔽性が高いですので、淡色から濃色への塗り替えはもちろん、濃色から淡色への塗り替えももちろん可能です。水性ですので臭気も少なく作業性にも優れています。細かい部分は≪ダメ込み≫と呼ばれる作業で先に塗り込んでいきます。細かな部分を塗り終えてからローラーで全体的に塗っていきます。
丁寧に中塗り・上塗りを行い、希望の色に仕上げていきます。塗膜を新たに形成することで雨水を吸い込みにくくし、モルタル外壁の耐久性を維持することが出来ます。モルタル外壁はクラックが発生しやすい外壁材ですが、適切な塗装施工を行う事でクラックが発生しにくい状態に仕上げることが出来ますので、しっかりとメンテナンス時期で塗り替えを行う様にしましょう。
サッシ周りや格子には木材が使用されていましたので、吸水により傷んでしまいます。しっかりと塗膜保護を行い腐食を防いでいきましょう。塩化ビニル製の雨樋は太陽光にさらされ続けることで徐々に硬化してしまいます。硬くなると少しの衝撃で割れやすくなってしまいますので、破損しにくくなるように塗装していきましょう。塗りかえることで見栄えも綺麗になりますので全体的の美観性を向上させてあげましょう。
【工事を終えて】
屋根葺き替えと外壁塗装を行ったことで、雨漏りの改善はもちろん屋根の補強、そして外壁材の塗膜保護をすることが出来ました。屋根材は高耐久なガルバリウム鋼板ですので、しばらく大きなメンテナンスをする必要はないでしょう。またモルタル外壁もクラック補修と塗膜保護は行いましたが、定期的な点検は怠らないようにしましょう。街の屋根やさんでは屋根外壁ともに使用材料に応じて施工保証をつけさせていただいております。隔年で定期点検を行わせていただいておりますので、引き続きお付き合いの程宜しくお願い致します。
記事内に記載されている金額は2018年10月31日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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工事を行なったお客様のご感想をご紹介いたします
工事前アンケート
- リフォームを検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
- ・雨漏り
- 弊社をどのように探しましたか?
- ・ネット
- 弊社を知りすぐにお問合せ頂けましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
- ・ネットで各社を比較してから連絡しました。
- 何が決め手となり弊社にお問い合わせ頂きましたか?
- ・自宅に比較的近い為。
- 実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたか?
- ・親切・丁寧に現状報告と今後の補修工事について説明して頂きました。
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