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屋根工事に使われるベニヤ、コンパネ、構造用合板の違いと用途
更新日:2018年1月24日
屋根工事に使われる材にはさまざまなものがありますが、本日はベニヤ板、コンパネ、構造用合板について触れてみたいと思います。
一般的な工事でも良く使われますが、屋根工事においては屋根葺き替え工事の時に張り替える野地板になったり、軒天板や破風など様々です。しかし、ベニヤとコンパネ、構造用合板といってもどこに違いがあり、また用途の違いについても説明できる方は少ないと思います。
それぞれの材についての違い
・ベニヤ
一枚の薄い板(単板)をベニヤといい、それが3枚以上合わさったものをベニヤ合板と呼びます。軒天板などに使われます。
(基準となるサイズは910mm × 1820mm、厚さは約2.4mm、価格は1200円~)
・コンパネ
コンパネは略称で、正式にはコンクリートパネルといいます。コンクリートの型枠に使われることからこのように呼ばれていますが、屋根工事では野地板にコンパネを使うことがあります。一般的に五層の板が合わさっています。
(基準となるサイズは900mm × 1800mm、厚さは約12mm、価格は2000円~)
・構造用合板
こちらも板を合わせて一枚の板として使用できるものですが、ベニヤやコンパネよりも強度があり、構造用の下地に使われます。例えば壁面のクロスの下地材に使われます。
(基準となるサイズは910mm × 1820mm、厚さは約5.5mm〜28mm、価格は2800円~)
合板に使われる接着剤にも違いがある
接着剤により耐水性や人体への影響などの違いがあります
フェノール樹脂接着剤やメラミン樹脂接着剤は耐水性があり、主に雨など湿気の影響を受ける屋外に使われます。また、内装などそこまで湿気にさらされる環境でない箇所にはユリア樹脂接着剤の合板が使われます。
接着剤による人体の影響として、ホルムアルデヒドの放散等級による違いがあります。フォースターと呼ばれる「F☆☆☆☆」のような表記で合板に書かれていますが、Fはホルムアルデヒドを表し続く星の数で、この星の数が多ければ多いほど人体に影響が少ないものです。グレードはF☆からF☆☆☆☆まであります。
ホルムアルデヒドはアレルギーの原因となりますので、できるだけグレードの高いものを使った方が人体に優しいといえます。
ベニヤ、コンパネ、構造用合板をそれぞれ比較すると、どのような用途に使うべきかの判断にもなります。DIYなどでの使用でもその違いを考え、屋外だから耐水性の高い接着剤が使われている合板を使う。屋外用なのでホルムアルデヒドの放散等級はそれほど重要視しなくてもよいか。といった感じで考えらるようになります。
屋根工事においても部位の補修ごとに最適な材を選ぶのはもちろんのこと、お客様のご要望をもとに最適な工事をご提案いたします。これから屋根のリフォームをお考えの方はお気軽に弊社にお問い合わせください。
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