更新日：2017年02月09日

江東区で行った屋根葺き替え工事の様子をご紹介いたします。屋根の葺き替えを行うきっかけとしては、まず考えられるのは屋根材が傷んでしまったことで交換が必要な場合です。瓦は数十年持つためメンテナンスがほとんど必要ありませんが、スレートなどはそこまで長持ちしませんのである程度年数が経つと交換が必要になります。
他に屋根を葺き替える理由としては、屋根の軽量化です。屋根材の重さは、軽い順に金属、スレート、瓦となっており、スレート屋根から金属屋根にすることで屋根の重量は約1/3程度になると言われています。また、瓦と金属屋根を比較するとなんと8倍近い差が出るのです。
それではなぜ屋根は軽い方が良いのか考えてみましょう。

屋根の重さは建物の一番高い位置にあるため、その重さは全体に影響します。重さは建物の負荷になるため屋根が軽ければそれだけ建物への負荷は軽減されることになります。
また、屋根が軽くなるメリットとして地震に強いということもあげられます。屋根の重さがあると地震の時の建物の揺れ幅は大きくなり、逆に軽いと揺れ幅は少なくなります。建物が揺れるとそれだけでダメージになるので、揺れが軽減すると地震の被害も少なくなるのです。
そのようなメリットから昨今では地震対策として軽量な屋根材への葺き替えを検討する方が増えております。

今回のご依頼はスレート屋根から金属屋根材への葺き替えです。それではスレートからの葺き替えの工程をご説明いたします。

まず、屋根材を撤去します（左写真）。基本的に屋根葺き替えの場合は屋根材の下の野地板は交換しませんが、傷んでいる箇所などがある場合は新しい野地板に交換する必要があります。
続いてルーフィングという防水紙を設置する作業を行い、それが終わると屋根材の設置です（右写真）。

続いて棟を作っていきます。今回は屋根材にエコグラーニを使っており、棟板金も専用のものを使います。
そしてすべての工程が完了したものが右写真になります。
古くなったスレート屋根から、美しい金属製の屋根に生まれ変わりました！　エコグラーニは表面に石粒が施してあるので見た目もゴージャスですね。

屋根のリフォームをお考えの方は、ぜひこの機会に軽量な屋根材を使った軽量化を行ってみてはいかがでしょうか？

金属屋根については専用ページでもご紹介しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。金属屋根について