更新日:2015年6月10日
本日は雨どいを新たに設置したいというお問い合わせを頂きました。
そこで、雨どいの設置工事について勉強していきたいと思います。
そもそも雨どいとはどういった役目を果たしているのでしょうか?
雨どいは住宅や店舗の軒先に設置されている屋根からの雨水を受け止める建材です。屋根から流れ落ちた雨水をスムーズに寄せ集めて排水溝へと排水する役割を持っています。
雨樋がないと、雨水が軒先や外壁につたって建物を傷ませる原因となったりするため雨どいも住宅にとって必要なものだと言えるでしょう。
さて、そんな雨どいですが泥や落ち葉が溜まってしまい水はけが悪くなったり、強風などの影響で破損してしまったりゆがみが発生してしまったなどの事例が当店でも数多く寄せられています。
それでは、雨どいの工事はどのようにして施工されていくのでしょうか?
まずは、足場を掛けます。雨樋工事の場合は部分的に足場をかける事が多いです。まれにお客様から「梯子では工事できませんか?」とお問い合わせを頂くのですが、点検スタッフが危険だと判断した際には工事の質、職人さんの安全面を考慮した際に梯子での工事は非常に危険なものになるため、お断りさせて頂いております。
どうかご理解頂けるようによろしくお願いします。また、体感的なものですが屋根塗装や外壁塗装をする際に足場をかけるため、ついでに雨樋も劣化していたので交換したという施工事例は良く見かけます。1回の足場仮設で様々なメンテナンスを行うことで、足場代を節約できます。
足場の仮設が完了しましたら、問題のある既存の雨樋を撤去していきます。固定している金具なども変形してしまっていたり、老朽化が進んでしまっている場合が多くその場合は缶具も外していきます。撤去した雨樋は廃材として処分します。
その後、新しい雨樋の金具を設置していきます。
そうして新しい雨樋を設置していきます。きちんと雨水が排水できるようにある程度の勾配は必要です。樋受けの金具はその勾配は考慮しながら取り付けていきます。その後、排水テストを実施して問題がなければ完工となります。
屋根の排水がきちんと出来ていないとお住まいにダメージを与えてしまいますので、こまめな点検とメンテナンスが必要になってきます。
大雨や強風などの翌日にお問い合わせを頂く事例での多くに雨どいの破損があげられます。
雨樋は軒先にあるために、普段の生活のなかで劣化状態に気が付きにくい部分です。また、落ち葉などが溜まりやすく放置しておくと排水不良の原因にもなるためこまめに取り除いて清掃するなどのメンテナンスが必要です。
しかし、ご自身で点検するにはなかなか難しい部分でもあると思います。無理をして屋根に上ったり、慣れない梯子をかけたりするのは怪我の原因にもなります。気になる際は街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。