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【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
鎌ケ谷市初富本町のお客様より、棟板金交換工事のご依頼を承りました。 今年の春の強風で金属の棟板金が外れて落下してしまったとのことで、まだ残っている板金も外れかかっているとのことで、できるだけ早く直したい、とのことでした。 2メートル近くになる大きな鉄板が屋根から飛んでしまったのですから、もし当たってしまったら大変な事故になってしまうところでしたが幸いにも怪我人は出なかったとの事です。 今回はこのお客様の棟板金交換工事の模様をお伝えします。
担当:谷
屋根に上ってみてみましょう。
屋根は化粧スレートを使用しています。お客様のお住まいは今年で築12年目で、まだ本格的な屋根のメンテナンスは行ってこなかったとの事で、スレート屋根の状態も若干色褪せ、塗膜が劣化してきています。スレートの合わせ目にはカビや藻が繁殖し始めていて、表面の塗膜も部分的に剥離してきているようです。
棟の一部、棟板金が確かに飛散してしまっていて、下地の板、貫板が露出している状態です。
他の残った板金に関しても、釘が外れてしまい、今にも飛んでしまいそうな状態のようです。外れかかってガタガタと揺さぶられたのでしょう、全体的にわずかに反ってしまっていてスレート板との間に大きめの隙間ができてしまっています。体的にわずかに反ってしまっていてスレート板との間に大きめの隙間ができてしまっています。
お客様の方で応急処置的に、テープで固定している状態ですが、強風が吹いてしまったら長くは持たないでしょう。
瓦屋根の場合は棟瓦を葺きますが、スレート屋根の場合は、棟の部分には金属製の棟板金を使用し、屋根の合わせ目からの雨漏りを防ぎます。棟板金は釘やビスで貫板に固定しています。貫板は板金の下地の板で、やはり釘やビスでスレート屋根に固定しております。ですがたとえ新築時にはしっかり固定されていたとしても、長年の風や地震などで板金が徐々に揺さぶられ、釘やビスが緩み、次第に固定が甘くなっていきます。板金が飛散してしまう時はたいていこういう釘が緩んだタイミングで起きてしまいます。瓦だけでなく棟板金の方もだいたい築10年をすぎたあたりで一度、点検を行うと安心でしょう。
棟板金には非常に高い耐久性をもち錆びにくい性質のガルバリウム(GL)鋼板やステンレスなどが用いられます。しっかりと固定された状態であれば台風が来てもビクともしないのですが、ビスが外れかかった状態の時に強風にあおられてしまいますと、飛散してしまうこともあります。そうならないためにも定期的なメンテナンスをおこない、釘の打ち直しをまめに行うことが大切です。
それでは棟板金交換工事の模様をお伝えします。
まずはすべての板金を撤去いたします。飛散した板金はもちろんですが、残った板金も変形してきていますので、再利用せず全て撤去し、交換いたします。
貫板も同様に撤去します。かなり雨水などで腐食が進んでいて、手でつかんで持ち上げるだけでボロボロと折れてしまう状態でした。
撤去後、きれいに清掃します。
今回は木製貫板のかわりに樹脂製の貫板を使用します。この樹脂製貫板は木材と違い軽量で腐食することがありませんので非常に長持ちいたします。また耐久性も木製と比べて非常に高いので、折れにくいという特徴があります。
樹脂製の貫板をビスで固定していきます。
新たに設置した貫板の上に、ガルバリウム鋼板の棟板金を取り付けていきます。固定はステンレス製ビスを使用します。
屋根の先端部分から設置していきます。
棟板金の継ぎ目にはシーリング材を充填し、つなぎ目からの雨水の浸入を防ぎます。
これで工事は完了です。
なんとか梅雨入り宣言の前に竣工することができました。今回は幸い板金の飛散のみで済みましたが、大雨に降られて雨漏り、という事になりますと補修工事の費用も大きく跳ね上がってしまう事になります。
やはり早めの点検がとても大切といえます。板金や屋根、雨樋のことなど、気になる事がありましたらぜひお気軽にお声掛けください。
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