江戸川区にてカバールーフ455による屋根カバー工法で瓦棒からの雨漏りを改善
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
【雨漏り調査】
こちらが点検にお伺いいたしました江戸川区の2階建てのお住まいになります。2階天井に雨染みが広い範囲で見られるようになったことでご相談を頂きました。照明器具の近くというと小屋裏に配線を通していますので、漏電・停電・火災にも繋がる恐れがあります。雨漏りは屋根のトラブルだけではなく、カビの発生による健康被害や内装腐食といった二次被害を招きますので、出来る限り早急に補修を行っていく必要があります。
雨染みはエアコンの上など天井の広範囲に見られるだけではなく、柱や壁にも拡大してしまっていました。最近雨水が入り込んだような濃い雨染みも見られ、クロスが剥がれ始めている場所もあることから、現在も雨漏りは発生していて今すぐに止めなければならない状態と判断できます。雨漏りが発生した場合、最も重要になるのは【漏水箇所】です。これを見つけなければ無駄な補修を行うことにもなりますし、補修を行う事も出来ません。天井の雨染みの原因は上部屋根とわかりますが、壁にも染みがありますので天井からの拡大なのか、壁にも別の原因があるのかを確認しました。
天井はまず小屋裏に上がり漏水箇所の特定を行います。点検口があるお住まいは問題ありませんが、ない場合は点検口を作ってからの調査となります。押入の天井等に設けられている事が多いですので、ぜひ一度確認をしてみましょう。
左画像は小屋裏の一部分です。屋根から伝った雨が小屋束を伝って梁まで濡らしてしまっています。天井に染みが出来たことで気づくことが出来ましたが、稀に柱を通り、全く違う場所に悪影響を及ぼすケースもあります。すると発見が遅くなり、気づいた時には構造部分が著しく腐食してしまっていて、大規模な補修を余儀なくされてしまう事もあります。築年数が経過しているお住まいの方がリスクは高くなりますが、新築の場合でも立地や施工方法によって雨漏りを起こす可能性は0ではありませんので、10年点検や今後のメンテナンスはしっかりと行っていきましょう。
外壁材はモルタルです。主成分の関係上クラックが発生しやすい外壁材ですが、こちらのお住まいでも大きなクラックは見られました。色の異なるラインが補修跡なのですが、しっかりと確認できるほどの構造クラックに成長していました。このヒビから雨水が染み込み壁への雨漏りを起こすことは充分に考えられますが、今回は更に上の方で雨漏りを起こしています。雨水は横走りすることはあっても、下部から上部へ上がるのは毛細管現象によるもので外壁表面では考えにくい現象です。雨染みの上部で起こった雨漏りと考えて間違えないでしょう。
屋上は僅かな勾配の屋根だったのでしょう。更に効率的に使用するためにデッキ材を取り付けフラットに仕上げていました。防水性能を果たしているのはデッキ材ではありませんので早速剥がし、下地の瓦棒調査に取り掛かります。瓦棒は1寸程度でもわずかな傾斜があれば使用することが出来ますので、多くのお住まいで親しまれています。「芯木」と呼ばれる凸部がありますが、この部分で屋根材の固定を行い雨の浸入を防いでいます。
デッキ材を取り付けたことで太陽光による傷みを防ぐことは出来ますが、雨水は入り込んでしまいます。徐々に表面塗膜は劣化し剥がれ、屋根材自体を腐食させてしまっていました。もともとは赤色系だったとは思いますが、既に金属素地が露出してしまっていました。金属屋根は耐久性に優れた素材ですので、近年の新築・リフォームでも普及されています。しかし傷や塗膜の劣化によって錆びてしまうと一気に劣化が進行し、塗装をしても耐久性を回復させることは出来ません。その為、雨漏りが起きる前、錆が進行する前に塗装メンテナンスを行う事が非常に重要です。
【散水試験時の注意点】
瓦棒と立ち上がり部分からの雨漏りかを断定するために「散水試験」を行い雨漏りの様子を確認しました。雨天時に確認しても原因が分からないというお住まいは、晴天時に一度散水試験を行って見ると良いでしょう。その際の注意点は必ず「降雨を想定する」という事です。屋根にも外壁にも下側から雨水を強く当てると雨漏りを起こす可能性があります。強い水圧で下側から受け続けることは想定されていないからです。必ず雨の当たり方を想定しながら、一人は水をかけ、一人は雨漏りの状況を確認するという作業を行っていきましょう。
今回はやはり瓦棒の経年劣化による雨漏りでした。金属屋根は貰い錆やビス穴からの雨漏りのリスクがある為葺き替えることが多いのですが、瓦棒は既存屋根材を残したままの屋根カバー工法が可能です。既存屋根材の撤去がなくなる事で、補修費用の捻出を抑えることが出来ますので、補修をご検討中の方はぜひご参考にしてみてください。
【カバールーフ455による屋根カバー工法】
今回は瓦棒改修専用の屋根材「カバールーフ」を使用します。凸部に新たな芯木を取り付け新たな土台を作り直し、その上から雨水の浸入を防ぐ為の防水紙「ルーフィングシートを敷き込んでいきます。雨漏りを防いでいるのは屋根材と思われている方も多いと思いますが、雨水の浸入を防いでいるのは防水紙ですので、しっかりと隙間なく敷き込んでいきます。平坦に見えながらも傾斜(勾配)はありますので、雨水が入らないように水下から水上に向かって張り重ねます。
続いてカバールーフを重ね葺き凸部にキャップを嵌めしっかり固定させます。既存芯木と新たな芯木によって下地までの距離がありますので、充分な長さの釘を使い垂木に向かって打ち付けます。今回は既存瓦棒の寸法に合わせ働き幅が455㎜のタイプを使用していますが、小波・大波スレートの改修も可能な520㎜、635㎜、650㎜、780㎜のタイプもございます。カバー工法を行う事によって、アスベストが含まれている屋根材を剥がす必要もないため近隣住宅へのご迷惑にもなりません。長期間雨漏りを起こしていた場合は、下地の腐食も考えられますので葺き替えで下地補修も検討していきましょう。どちらの工事の方がお住まいの為になるかは、雨漏りの期間・築年数・傷み具合が非常に重要です。街の屋根やさんでは無料点検時にお住まいの状況を把握し、適切なメンテナンスをご提案させて頂きますのでお気軽にご相談ください。
手摺の笠木までの立ち上がりもしっかりとカバーし、継ぎ目をシーリング材で塞いでいきます。隙間があるように見えても面戸が取り付けられているため、雨漏りの心配もありません。今回、屋根カバー工法で瓦棒からの雨漏りを防ぎましたので、しばらく様子を見て頂いて下地が完全に乾いたことを確認しながら、内装補修を行っていきましょう。また、モルタル外壁のクラックも処置を行わなければ状況は悪化するばかりですので、機会をうかがって塗装メンテナンス等を行ってまいりましょう。屋根工事のご相談はもちろん塗装や内装補修、屋根材に関するご質問も承っておりますので、気になる方はお気軽にご連絡ください、お待ちしております。
記事内に記載されている金額は2019年07月30日時点での費用となります。
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