外壁の状態を点検調査

外壁を確認すると、亀裂が目立っていました。

以前は見られなかったとのことですが、亀裂の縁が黒ずんでいることから、最近できたものではなさそうです。

中には長さが２メートル近くある亀裂もありました。

塗膜のひび割れではなく、モルタル壁から生じている亀裂のようです。

１箇所だけ、表面が波打っている部分を確認しました。

以前、増築工事を行った箇所にあたります。

近くで観察すると、塗膜がモルタルから剥がれかけて浮いていました。

このような箇所は、塗装前に取り除く必要があります。

フードの表面は塗膜が剥がれ、錆が発生しています。

このまま放置すると、剥がれた部分が広がるとともに、錆も進行します。

下屋の板金屋根も同様に、塗膜が剥がれ始め、錆が見られる状態です。

下地処理

まず、外壁や付帯部を高圧洗浄で清掃します。

塗装前に行うことで、表面がきれいになり塗料の密着が良くなります。

次に、塗膜が浮いている箇所を取り除きます。

浮いている部分のため、簡単に除去することが可能です。

既存の塗膜を除去した箇所には、まず下塗りを施し、周囲の模様に合わせて塗料で柄を再現します。

次に、亀裂の補修に移ります。

塗膜だけが剥がれている部分は下塗りで埋まりますが、モルタル自体に亀裂がある箇所は、サンダーで削り込み、補修用の溝を作ります。

過去に２回の塗り替えが行われていたためか、モルタルまで到達するには深く削る必要がありました。

削った溝にはまずプライマーを塗布します。

通常はプライマー塗布後にモルタルで埋め、表面を均して補修を完了します。

ですが、今回は深さがあるため、モルタルを埋めた後に再度プライマーを塗り、コーキングで仕上げます。

パーフェクトトップを用いた外壁塗装工事

外壁の塗装作業

今回の上塗りにはパーフェクトトップを使用するため、下塗り材には専用のパーフェクトフィラーを採用しました。

既存の塗膜が隠れるまでしっかり塗布します。

下塗りで白くなった外壁には、中塗りとして上塗り材を塗り、下塗りの白が見えなくなるまで仕上げます。

中塗りの完了後、最終仕上げとして上塗り材を塗ります。

中塗り材と上塗り材は同じ塗料を使用しますが、中塗りが完全に硬化した状態で上塗りを行うため、硬化後の色と塗りたての色に差が出ます。

そのため、塗り残しや見間違いの心配なく作業が可能です。

下屋根の塗装作業

こちらは下屋の塗装前の状態です。

金属屋根のため、まず表面の脆弱な部分を取り除きます。

その後、金属部分用の下塗りとして錆止め塗料を塗布します。

平らな部分はローラーで塗り、細かい箇所はハケを使って丁寧に塗ります。

中塗り・上塗りと順に塗っていきます。

今回使用した上塗り材はシリコンルーフⅡのマスカットグリーンです。

塗りたてはやや落ち着いた色合いですが、硬化するとマスカットのような明るいグリーンになります。

工事はまだ完了していませんが、提案通りの施工内容で外観が徐々に美しく仕上がっていく様子を見て、ご主人も安心されているご様子です。

最終確認

塗装作業が一通り完了したら、最終確認していきます。

「塗残しなどが無いか？」や「塗装にムラがないか？」など、細かく点検していきます。

まずは外壁を見ていきます。

次に付帯部などの塗装箇所を見ていきます。

こちらも外壁と同様に塗装した箇所の状態を細かくチェックしていく作業となります。

完工

今回はパーフェクトトップのND-501を使用しました。

以前よりも明確で鮮やかな印象の外観に仕上がっています。

周囲の建物が落ち着いた色合いであることも相まって、より引き立つ印象です。

このたびはご依頼いただき、ありがとうございました。

弊社では、無料「点検・見積もり」を行っていますので、お悩みの際はご相談いただければと思います。