更新日：2021年05月15日

中央区新川にあるビルのエントランス天井塗装依頼を承りました。玄関は建物の顔ですので美観性を損ねてしまうと建物全体が古めかしく見えてしまいます。RC造・SC造等耐久性に優れた建物であればなおさらです。今回は雨にあたらない場所が錆びてしまう原因とメンテナンス方法をご紹介したいと思います。

中央区新川でビルのエントランス天井塗装点検を実施

調査を行ったのは築23年になる鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造のビルです。そして塗装で綺麗に仕上げ直したいのはエントランスの天井にあたる部分です。雨は直接当たりませんが湿気がこもりやすいこと、室内と屋外との気温差によって結露が生じやすくなってしまう為錆が発生する可能性があります。この時点ではまだまだ目立ちにくいのですが、錆は他の場所にも流出し汚してしまいますし、一度錆びると何度塗り直しても耐久性は元通りにはなりませんので早めに対応していく必要があります。また近年はガルバリウム鋼板等、金属屋根が注目されていますのでしっかりメンテナンス方法を把握しておきましょう。

そこで鉄部の塗装方法についてご紹介します。ビルに限らず一般住宅でも錆びる素材は使用されていますので塗り替え時にはしっかりチェックしておきましょう。

鉄部の塗り替え方法

鉄部を塗り替える場合、恐らくは既に錆が発生している建物が多いのではないかと思います。その際にはまず発生してしまっている錆と被膜の剥がれを処理するためのケレン・ペーパー掛けを行っていきます。この下地処理を丁寧に行うかそうでないかで、塗膜の剥がれに大きく影響してきますので小面積でも気をつけましょう。

ケレン・ペーパー掛けは鉄部だけに必要な下地処理ではありません。例えば木部の場合は表面のささくれや塗膜の撤去の為に行いますし、雨樋等ツルツルな表面では細かな傷を付けて塗装する表面積を広げる為にも欠かせません。塗装後は確認する事が出来ない為手抜きをされることもあるようですが、処理が甘いと1年も経たずに塗膜が剥がれたり、美観性が悪くなってしまいます。

下地処理後は錆止め塗料を塗り素地と酸素・水の接触を妨げます。多く使用されるSKマイルドボーセイは弱溶剤で塗料独特の臭いが少なく屋外での作業にも最適です。また下地の状態・旧塗膜を選びませんので非常に使用しやすい錆止め塗料になります。

適切な施工工程を踏み高耐久な金属素材を保護していきましょう

錆止めというと赤というイメージが強いという方も多いと思いますが、現在は公害問題から錆止めの主原料で赤色になるクロム・鉛を使用していない事からカラーバリエーションも豊富でブラックやホワイト色もございます。しかし錆止め塗料自体は決して耐久性に優れている訳ではありませんので、必ず耐用年数の長いシリコングレード以上の塗料で塗膜保護を行ってあげましょう。

玄関等多くの方が出入りされる場所の塗り替えは日程や養生方法等、気にしなければならないことも多数ございます。また屋根であれば施工の様子も確認しにくい為、不安点やご質問はお気軽に街の屋根やさんへご相談ください。