【お問い合わせのきっかけ】

ビフォーアフター

【点検の様子】

　

片流れの屋根の部分の棟板金が剥がれています。強風で剥がされて曲がってしまったということは分かるのですが、ちょうど角の部分から裂けてしまったようです。それだけ風が強かったのでしょう。

 

　

裂けた部分から中央に向かっていくと棟板金が膨らんでいる部分もあります。強風で変形ししてしまったのでしょう。こちらのお家、屋根が複雑な形状しています。他の部分も点検していきます。

 

　

他の部分や屋根材のスレートには異常がないようです。谷がある部分も、複雑に連結されている棟板金の部分にも以上はありませんでした。壁が垂直に立つ片流れの屋根の端ということで一番、風当たりが強かったのでしょう。現在より棟板金の鋼板を厚みのあるものに変えて、より強風に強い仕様にします。

 

【施工の様子、厚みを増した棟板金への交換】

　

大抵の場合、剥がれてしまう棟板金というのは固定力が弱まってやり、簡単に取り外せるのですが、今回は状況が違います。固定力が強固で取り外すのに苦労しました。釘抜きとハンマーを使用して取り外していきます。

 

　

やっと取り外せました。取り外された棟板金の下から出てきたのは何と樹脂製貫板です。木製のものよりも固定力が強く、しかも腐食しないからそれが長続きするという貫板です。道理で外れにくいわけです。

 

　

固定力が強固だったのに変形してしまったということは板金の強度が風に負けてしまったというこどてす。板金の強度が風に負けないよう、厚みのある鋼板を使用することにしました。ほとんどの場合、棟板金は0.35～0.4mmの厚さの鋼板が使われています。今回は0.5mm厚のものを使用しました。これでより変形しにくくなります。サイズを計測し、板金鋏みで切込みを入れ、加工していきます。

 

　

棟板金を貫板に固定していきます。もちろん、釘よりも固定力が強く、緩みにくいステンレスビスを使用します。棟板金交換時のステンレスビスによる固定は弊社の標準仕様です。端も折り曲げてビスで固定しました。

 

【竣工、0.5mm厚のものへの棟板金交換】

棟板金が風に煽られて釘穴を基点に千切れてしまうケースはありますが、今回のように面積の小さな部分が折り目に沿って裂けるというのはなかなかありません。今回は同じようなことが二度と起こらないよう、より厚みのある棟板金へ交換しました。今回よりも強い台風が来ない限り、同様のことが起こることはありません。風の強い日でも安心してお過ごしいただけると思います。

 

　記事内に記載されている金額は2020年08月26日時点での費用となります。
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