更新日：2017年10月10日

雨樋（軒樋）は雨量や屋根の傾斜によって排水容量が変わります

江東区のお客様より雨樋交換のご依頼をお受けいたしました。現在抱えている問題として、雨樋が古くなってきて、変形していたり傾いている箇所があり、特に雨が酷いと軒樋からぼたぼたと落ちてくるのをどうにかしたいということです。

現地を確認したところ、取り付けられているのは半丸樋（半円型の軒樋）でした。築年数が20年以上前のお住まいには良く使われているもので、形状が単純で取り付けなども容易であることから広く普及しております。
軒樋で大事なことは排水機能がその家にマッチしているかということです。それを見誤ると、雨量によってはオーバーフローしてしまうことがあります。
軒樋は屋根の大きさや屋根の傾斜によって必要な排水能力が変わり、それに伴い軒樋の大きさや、それを地上まで排水する竪樋の大きさも変わってきます。
現在取り付けられている軒樋では雨量によって、排水能力をオーバーしており、さらに悪いことに軒樋と鼻隠しが密着しているため水分により劣化が進んでしまっていました。そこで、今回の工事では鼻隠しの交換、さらに今よりも排水機能の高い角型の軒樋への交換を行います。

腐食した鼻隠しを交換、さらに軒樋を排水機能の高いものへ交換

雨樋を撤去すると鼻隠しがあらわになりますが、ご覧の様に腐食が進んでしまっています（左写真）。そのままでは雨樋は取り付けられませんのでまずは鼻隠しを交換します。
取り付けや鼻隠しに軒樋取り付け用に吊り金具を取り付け、さらに新しい軒樋を取り付けます。軒樋は集水器に向かって流れるように傾斜を付ける必要があり、その傾斜が緩いと雨水が軒樋に溜まってしまうことになります。逆に傾斜が急ですと集水器の排水が間に合わずオーバーフローさせてしまいます。軒樋の傾斜は10mにつき3cm程度を目安にすると良いでしょう。
尚、雨樋工事については専用ページがありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
雨樋交換について

軒樋の取り付け後、排水が正しくされるか実際に水を流してテストをします。そこで問題がないことを確認して交換工事は完了となります。
オーバーフローの原因になっていた雨樋を交換、さらに傷んだ鼻隠しを交換しました。以前は雨樋と鼻隠しが密着していましたが、今回は十分スペースがあるので安心ですね。
街の屋根やさんは屋根専門店ですので雨樋の設置、さらには使用する雨樋の排水能力などを考慮したご提案が可能です。ここ何年かでゲリラ豪雨のように、短時間に集中した雨が降ることが多くなっているので、雨樋の排水に不安をお持ちの方はお気軽にご連絡ください。