更新日：2016年04月14日

葛飾区のお客様から化粧スレート屋根の葺き替えを行いたいとのご相談を頂きました。葛飾区と言えば寅さんで有名な柴又帝釈天やこち亀などが良く知られたところでしょうか？また東京都の一番東部に位置する区でもあって千葉県松戸市や、埼玉県三郷市、八潮市とも隣接している場所です。屋根工事でもやや大掛りともいえる葺き替え工事ですがお客様が葺き替え工事を選ばれる理由とはどのようなことがあるでしょうか？特に化粧スレートの屋根の場合はカバー工法が一般的です。そのあたりをお客様にお伺いさせていただいたところ、悪いもの、悪くなったものを残しておくことが嫌でいらっしゃるようでした。葺き替え工事は読んで字のごとく屋根材を剥がして葺き直す工事です。その分コストがかさむのですが、それを差し引いても葺き替えをおこなわれたい様です。家屋の図面が無いとの事でしたので実測をはかりに屋根の上に登らせていただきました。細かい部分の収まりや野地板の状態も屋根の上を歩くことでイメージが付きます。何にしても登れる屋根には必ずのぼらせていただいて点検確認を行っています。

外装は１０数年前にリフォームを行われたそうです。ガルバリウム鋼板の金属サイディングでキレイにされていました。それほど色褪せなどもなく高い耐久性を発揮していますね。お客様の屋根は一部が急激に壁のような急勾配になった部分があります。採光のための天窓も設置されていました。この辺りは施工の上では重要なポイントとなってきます。

屋根の形状は基本的に寄棟と言われる形状をしております。勾配は先ほどの急斜面に比べれば緩やかです。緩やかな屋根はキツイ勾配よりも水の流れは落ちますのでやはり苔が発生しやすいのは否めないでしょう。築年数は３０年とおっしゃられていました。屋根の中央付近には小屋の様な物があります。何かの収納かと思いお客様に訪ねたのですがまったく用途は無いもののようです。換気の役割をしてくれれば最高なのですが。

表面上で目立つのはやはり全体的に繁殖するコケですね。棟の板金の釘も相当錆が発生しています。一部はお約束の様に抜けかかっている物もあります。お客様は樋も気にされていらっしゃいましたが基本的に大きな歪みや排水不良を起こしているようには見えませんでした。やはり都内ですので交通量は住宅街でも結構多く、工事の際の養生には十分気を付けないといけません。