更新日：2016年02月26日

千葉市稲毛区のお客様の屋根修理の現場調査にお伺いいたしました。大風で瓦が外れてしまったようです。大風でとは言えなかなか瓦は外れない様になってはおりますので何か原因があるのかな？とも考えながらお伺いさせていただきました。

屋根にのぼらせていただいて確認をしたところ、ケラバと言われる部分の瓦が落ちてしまっておりました。やはり単純に風だけが原因では無かったようで下地の木材がかなり腐食しているのが写真でもわかります。風は最終的に瓦落下のとどめを刺してしまったようです。ケラバの瓦を袖瓦とも言いますが、お客様の瓦はセメント瓦の洋瓦タイプの物でした。現在は生産をされていないためある意味貴重品となっております。

袖瓦が落下した下屋根の桟瓦もダメージを受けていました。完全に桟瓦が割れてしまっているため、このままでは水が入って雨漏りにつながってしまいます。先ほどのケラバの袖瓦が落ちてしまったのには大きな要因がありました。ケラバにつながるすぐ上には通常水が廻らない様にコーキングなどで水止め処理を行っています。しかしコーキングは永久にもつものではありません。経年にて弾力性を失って破断してしまったのでしょう。そこに雨水が入り込んで下地の木材を脆くさせてしまったところに風が吹いて落ちてしまったのではないかと想像できます。

屋根の形状的にケラバが複数あるので他の箇所も確認をしたところ、かろうじて落ちないで残っているケラバ部分を発見いたしました。写真の正常なケラバ部分と見比べていただければ一目瞭然ですね。原因とその他ケラバの状況をお客様にご説明をし、該当箇所の屋根修理はもちろんですが危険個所の点検補修もシッカリと行うことをご提案させていただきました。ケラバ廻りは状況的に足場架設を行って行きたい部分です。少々大掛りになってしまうこともあって屋根塗装、外壁塗装も合わせて工事をご提案することとなりました。これだけの重量物が落下してご家族にでも当たったら大変なことになります。