更新日：2016年02月15日

今までは何ともなかったのに、気が付いたら天井にシミが・・・・。なんて経験はないでしょうか？市原市のお客様もそんな経緯からお問い合わせを頂いたお客様です。今までなかったものが現れるのはとても不安ですよね。早速伺って調査をさせて頂きました。

なるほど、これはまさしく雨漏りの跡です。天井の中はというと水が溜まってできた跡が同じようにあります。ここは下屋根の下になるので屋根がどのようになっているのかを確認してみます。

屋根の上は見た目では特に問題は無いようですが、桟瓦を数枚外してみたらビックリ！です。なんと防水紙がビッショリと濡れてしまっていました。多少の水が入ることはあってもここまではなかなかあり得ません。防水紙も寿命を迎えて水の浸入を止めることが出来なくなってしまっているようです。その為、瓦の下に雨が入っても小屋裏への浸入を防げなくなっていました。今まで一度もメンテナンスはされていないとの事でしたのでこの際ですから完全に雨漏りを止めましょう！という事で葺き直し工事をお勧めしてご承諾を頂きました。今回の葺き直し工事は既存の粘土瓦はそのまま使用いたしますが、下地である防水紙は新しいものを敷設いたします。これを下葺きのやり直しと言うこともあります。屋根の形状によってもこの葺き直し工事の古瓦降しの手間代は変わってきて切妻屋根と寄棟屋根では寄棟屋根の方が割高です。

まずは棟を崩して古瓦降しを行います。その後、下葺き・瓦桟撤去、清掃養生と作業は進行します。スペースの都合上屋根の上で瓦の移動を行うこともあります。

下葺きをやり直したら、瓦桟木打ちといって杉程度の２０ミリ×３０ミリの木材を設置いたします。今は腐食に強い樹脂製の瓦桟も出ており、今回の工事では樹脂製瓦桟を使用いたしました。下葺きの防水紙もアスファルトルーフィングより上質な改質アスファルトルーフィングを使用しています。通称、ゴムアスとも言われます。棟を取りなおして工事は完成です。粘土瓦自体の寿命は非常に長いと言われていますが、瓦自体に問題がなくとも屋根の構造は内部もありますので十分気を付けましょう。下葺きも新しくなり棟の取りなおしも行ったのでもう雨漏りを起こす要素は有りません。お客様も安心できる、と喜んで頂けました。