更新日:2015年10月22日
本日、お電話にて屋根と屋根の隙間が塗料で塞がっていて、雨漏りが発生しているといったお問い合わせを頂きました。
スレート屋根の屋根塗装を行う際に屋根と屋根の間に隙間を開ける為、「縁切り」という作業を行います。この作業をしなければ、雨漏りの原因となってしまうからです。
しかし、なぜこのような作業を行わなければ雨漏りといった被害が出てしまうのでしょうか?
スレート屋根は何枚もの屋根が合わさりあって葺かれている屋根になります。この屋根材の上下の重なり部分が塗料で塞がってしまうと、屋根材の縦の合わさった部分や、釘などから侵入した雨水が排出できなくなるため
屋根材の奥にある防水紙や野地板に雨水が浸透していってしまうのです。
また、※毛細管現象の原因となり、より雨漏りのリスクを高めてしまうのです。
※毛細管現象とは? 細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇(場合によっては下降)する現象。
こうした雨漏りの原因となる毛細管現象を防ぐために、縁切りという作業が行われます。
主に道具を使って、職人さんが一枚一枚屋根の重なり部分を縁切りしていく方法もありますが、タスペーサーという縁切り用の道具を使い縁切りを行っていく場合もあります。
当店にてお問い合わせを頂いた通り、屋根の縁切り不足による雨漏りは実は結構多いのです。雨漏りがあるから見てほしいと点検にお伺いしてみると、塗装工事を行って数か月のうちに雨漏りが始まってしまったといった事例では
屋根の縁切り不足によることが原因であったこともありました。
また、実は少し怖いのですが、塗装専門店や屋根の専門店ではないリフォーム業者の中には縁切り作業の知識不足から、縁切りを行わない業者などもいるようです。
弊社では、屋根の塗装工事を行う際には必ず縁切りの作業をスケジュールに組み込ませて頂いています。
屋根塗装を行って数か月で雨漏りが・・・といった症状でお困りの場合は屋根の縁切り不足も考えられる原因のひとつかもしれません。
雨漏りでお困りの場合はお気軽に0120-989-742までご相談ください。