更新日:2015年10月13日
屋根のトラブルを検索してみると、実に様々なトラブル事例が見つかります。
雨漏りによる被害だったり、台風などの大風によって飛んで行ってしまった屋根材のトラブルなどが多く目につきますが、その中でも少し異彩を放って興味を引かれたタイトルが
【ネコが屋根を壊してしまった】と、どのような状態なのかがまるで見当もつかない相談を見つけました。
ネコと言えば、体重は成猫の雄で平均して3kgほどの小動物であり、一般的な和瓦1枚の重さが約2.7kgであることから考えても、ネコが屋根の上の上っただけでは
屋根が壊れるといったことは考えにくいです。ネコの特技と言えば、猫パンチがありますが屋根を破壊するほどの威力はないでしょう。ではいったい、どのようにして猫が屋根を壊してしまったのか?非常に気になるタイトルでした。
興味の赴くがままに、相談内容を閲覧してみるとご近所のトタン屋根の上をネコが歩いたがために、屋根が壊れてしまったという衝撃的な内容でした。
これは例えばですが天気予報などで【強い雨にご注意ください】とお天気キャスターさんが注意をするような日に降る雨の量は、1時間に20ミリ~30ミリの雨が降るということで、1平方メートルあたり20kg~30kgの重さとなります。
一般的な切妻屋根で屋根面積が60平米だった場合、屋根全体にかかる雨の重さは1時間あたり1200kg~1800kgになります。
このようなことから考えても、猫が屋根の上を歩いてしまい屋根が壊れてしまったということは、直接的には猫が屋根を壊してしまった原因になるかもしれませんが、要因としては屋根のメンテナンス不足などがあげられそうです。
重さがおよそ3kgほどの猫が歩いた程度で、屋根が壊れてしまうと言った症状から見ても、屋根自体に寿命が来ていた可能性も高く猫が歩かなくとも、直近の大雨や大風などで屋根の一部が飛んでしまったり、なにかしらの不具合が生じる可能性は予想できます。
相談内容には築年数や建物の状態が記載されていませんでしたので、詳細はわかりませんが、雨漏りなどの被害が慢性的に出ていた場合などは、トタン屋根の下地材である防水紙や野地板なども傷み、もしかすると屋根の構造体である垂木の方まで雨水が浸入して、木部を腐らせてしまっていた可能性もあります。
長期間、雨漏りや屋根の不具合を放置していた結果、猫のような小動物が屋根を歩いただけで屋根が壊れてしまうというショッキングなトラブルへと発展してしまったのだろうと推測しました。
猫にとっては突然歩いていた地面の底が抜けてしまったことに、きっと驚いたことでしょう。
このように、屋根のトラブルや雨漏りなどを放置すると猫が歩くだけで屋根が壊れてしまうといった屋根構造そのものが脆くなってしまい、本来の屋根の役割を果たすことが出来なくなってしまう事態に陥ります。
屋根のメンテナンスを行うことは、お住まいを守ることにもつながります。
雨漏りや屋根の修理に関するご相談は0120-989-742までお気軽にお問い合わせください。