袖ケ浦市横田にて台風被害を受けた雨樋の交換工事にあわせて棟瓦の取り直し工事も実施!
【お問い合わせのきっかけ】
担当:神子
袖ケ浦市横田にお住まいのI様より台風被害の補修に関してご相談をいただきました。台風はその規模によっても様々ですが、令和元年房総半島台風のように猛烈な勢力の台風が発生してしまうとかなり多くのお住まいが被害に遭ってしまいます。 今回I様は台風により雨樋が破損するだけで済んだと安心されていらっしゃいましたが、今後もまたどれほど大きな台風が発生するかわからず不安を抱えていらっしゃいました。そこで瓦屋根の点検も行い、できるだけ丈夫で安心のできるようメンテナンスをご提案させていただきました。
担当:神子
ビフォーアフター
点検の様子
調査にお伺いしたのは袖ケ浦市横田の2階建て住宅です。台風により2階部分の雨どいが外れてしまいしばらくそのままで生活されていたようです。しかし雨樋がない際の雨音は意外にも大きなもので、寝られないほどひどく感じる方も非常に多いようです。台風後からしばらくたち、施工業者とも連絡が取れるようになった頃合いで私たち街の屋根やさんにご相談をいただきました。
割れてしまった雨樋は外すこともできず風が強い日は揺れ、きしむような音もしていたようです。瓦屋根は特に滑りやすいため、今回のような状態になったとしてもやはり専門業者にご相談いただくのが安心です。
雨樋が外れてしまった原因は台風ですが、雨樋を固定していた受け金具も少し前から補修を繰り返し針金で留められていたようです。そのため、勢いよく雨風があたり耐えきれなくなったことで雨樋が破損してしまいました。今回雨樋交換工事にあたってはもちろん受け金具の交換も行います。また竪樋にも劣化が見られることから竪樋を含めた破損部の交換工事を行っておくということでした。
今回台風で雨漏り等は起きていないようですが、念のため瓦屋根の点検も行っておきます。瓦屋根はドローンでの点検も行いましたが全体を見たところ被害を受けた様子もありません。棟で隙間のできやすい鬼瓦と棟の間もそれほど遠くない時期に漆喰補修されていたようです。並びもひどくずれていないことがわかりますが、おそらく棟瓦の重なり部にシーリング材が施工されていることで固定を強固にしていたのでしょう。
ほかの部分もしっかり見てみると、鬼瓦の外側についているはずの冠瓦がなく、瓦同士の隙間に穴が開いています。これでは降雨時に雨水が入り込み雨漏りを起こしてしまう恐れがあります。しばらく大きなリフォームをしていない屋根であれば防水紙や棟土も劣化しているため、少しの雨でも雨漏りの危険性が高まります。
また遠目で見ていると問題のない棟の漆喰も劣化により剥がれてしまっていました。表面に塗られている漆喰は薄いため、瓦固定の役割には立っているものの雨風や建物の揺れで剥がれてしまいます。漆喰が剥がれれば雨水が土にあたってしまいますし、土が流れれば瓦屋根の固定もできず崩壊してしまうこともあります。
ご提案内容
品番・品目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
仮設足場工事 | 220,200 | ||||
仮設足場 | 216 | 架㎡ | 950 | 205,200 | |
メッシュシート 鉢巻 | 1 | 式 | 15,000 | 15,000 | |
棟取り直し工事 | 332,000 | ||||
大棟 4段 | 9 | m | 28,000 | 252,000 | |
既存残土、棟シール材 撤去・処分 | 1 | 式 | 80,000 | 80,000 | |
雨樋交換工事 | 112,000 | ||||
半丸軒樋105Φ 吊り具9含む | 9.1 | m | 4,400 | 40,040 | |
丸竪樋 60Φ デンデン6含む | 8.8 | m | 4,200 | 36,960 | |
集水マス1・エルボ6・副資材 | 1 | 式 | 20,000 | 20,000 | |
既存雨樋 撤去・処分 | 1 | 式 | 15,000 | 15,000 | |
今回ご提案した外装工事は雨樋の破損部と接する竪樋の交換工事、そして棟の取り直し工事です。屋根は通常の勾配のため足場仮設なしでも施工が可能ですが、梯子がかけにくい形状のお住まいですので、この機会にあわせて不足分の瓦の取り付けと補修工事をご提案いたしました。
品番・品目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
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戸袋、室内工事 | 455,000 | ||||
戸袋交換 970×1850 | 1 | カショ | 180,000 | 180,000 | |
戸袋補修 | 1 | 式 | 80,000 | 80,000 | |
雨戸本体 | 2 | 枚 | 20,000 | 40,000 | |
既存発生材撤去・処分 | 1 | 式 | 55,000 | 55,000 | |
ボード・クロス張り 木下地含む | 1 | 式 | 70,000 | 70,000 | |
壁際補修 | 1 | 式 | 30,000 | 30,000 | |
また今回台風で雨戸・戸袋も被害を受け開閉すら難しい状態になってしまったようです。私たち街の屋根やさんは外装工事をメインに承っておりますが、雨漏り補修や自然災害による復旧工事ももちろん承っております。今回のような雨戸や戸袋、サッシの補修、内装工事もご提案させていただけますのでご安心ください。
自然災害による補修には火災保険や共済を利用して自己負担を軽減させることができます。被災後3年以内での申請等、条件はいくつかありますが申請することは決して無駄ではありません。また利用したからと言って自動車保険のように保険料が上がったり、1度しか利用できないということもありませんので、ぜひ加入条件等をご確認の上ご相談ください。
施工の様子
工事にあたってまずは足場仮設工事を行います。雨樋や瓦工事の際には埃が飛散する可能性もあるため、メッシュシートを取り付けて工事中の飛散リスクを抑えます。
雨樋工事からです。割れてしまった雨樋と雨樋を固定している金具を撤去し新たなものに交換していきます。
水が集水器に対して流れるよう傾斜をつけながら金具を取り付け、雨樋を取り付けていきます。雨樋は多くのお住まいの印象にもマッチする新茶で既存と同じく半丸、金具は下から支えるように取り付ける受け金具です。部分交換ですので仕様の変更はしておりませんが、近年は集水能力の高い角樋、上から雨樋を吊るように取り付ける吊り金具が使用される機会が増えています。
雨水があふれてしまう、飛び出してしまう原因には様々な理由がありますが、特に異常がない場合は雨樋の集水能力が間に合っていない可能性もあります。近年は記録的豪雨も多くなってきていますので、現状の雨どいで問題ないのかを確認しておくことも大切です。
竪樋も同様に金具の交換から行っていきます。竪樋金具は掴み金具・でんでんと呼ばれるのですが、外壁に対して打ち込んだりビスで留めそこに雨樋を挟むように固定していきます。
続いては棟の取り直し工事です。4段に積まれた棟瓦を1段ずつ取り外しますが、今回段の継ぎ目には固定用のシーリング材が施工されていました。そのためカッターで切りながら取り外すのに時間がかかりました。これはラバーロック工法とも呼ばれる施工で瓦の固定を強固にするための施工と言われています。実際甚大な被害を出す台風などで被害が出てしまうこともありますが、通常の生活には役立つ施工とも言えます。誤った施工をしてしまえば雨漏りに発展してしまうこともありますので、適当な施工をする屋根工事業者や隙間なく施工をするなどの説明を受けた場合は注意しましょう。
土を綺麗に取り除いた後は、なんばん漆喰と呼ばれるシリコンで防水性を高めた漆喰を土台として施工していきます。型のように木枠を作ったら均すようにしっかり詰め込んでいきます
そのなんばん漆喰に対して棟を積み直していきますが、1段目は外側に設置し徐々に内側に積む様に幅を変えていきます。また2段目以降は継ぎ目が同じ位置に来ないようあえてずらしながら積むことで、雨水が入りにくい構造にしていきます。
使用した漆喰はシルガードです。封を切ると徐々に硬化していってしまいますので使用量を確認しながら段取り良く施工していく必要がありますが、水と漆喰の配分等を考える必要がないため非常に使いやすい製品です。
銅線で固定しながら3段を積み、いよいよ冠瓦で頂部を保護していきます。冠瓦の中心にある穴から銅線を通し丸めるように納めれば棟の取り直し工事は完了です。鬼瓦と冠瓦の隙間から雨漏りを起こす可能性もあるため、最後は漆喰でしっかり保護を行います。今回漆喰は白を使用しましたが黒の漆喰も販売されています。黒い漆喰も徐々に乾燥することで白っぽく変色していきますが、品質に問題はありませんのでご安心ください。
工事を終えて
不足していた瓦も取り付け今後雨漏りの心配も台風による被害を受けるリスクも軽減できました。棟は瓦屋根に限らず被害を受けやすい場所ですので定期的なメンテナンスは欠かせません。また瓦屋根の場合は棟の固定が少し弱まるだけで地震が発生した際に一気に崩壊してしまう恐れもありますので、数年に一度ずれや歪みがないかを確認したうえで最適な補修工事を心がけていきましょう。
記事内に記載されている金額は2021年06月16日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
工事を行なったお客様のご感想をご紹介いたします
工事前アンケート
- リフォームを検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
- 台風の影響で屋根が破損しました。
- 弊社をどのように探しましたか?
- インターネットで検索しました。
- 弊社を知りすぐにお問合せ頂けましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
- 何が決め手となり弊社にお問い合わせ頂きましたか?
- 口コミがよかったので連絡してみました。
- 実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたか?
- 困っていたところすぐに対応して頂き助かりました。ありがとうございます。
工事後アンケート
- 当初、リフォームを依頼する会社にどんなことを期待されていましたか?
- 信頼性と価格、アフターケア。
- 弊社にご依頼いただく際に他社と比較しましたか?した方はどこの会社と比較しましたか?
- 弊社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか?
- 担当の神子さんの素早い対応と丁寧な説明。わかりやすい沢山の写真。
- 工事が終わってみていかがですか?良かった事・嬉しかったことを忌憚なく頂戴出来ましたら幸いです
- 工事の予定と進行状況を御連絡を頂きありがとうございます。工事の過程を沢山の写真を見せて頂き大変わかりやすく感謝しております。
- 弊社を他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか?
- 高所で見えない破損箇所を写真を見せていただき破損の状態がよくわかりました。
アンケートを詳しく見る→
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