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【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
袖ケ浦市代宿にお住まいのお客様は台風の強風の影響で、屋根の瓦が破損してしまいました。屋根やさんなどの知り合いもおらず、工事業者も知らなかったことからインターネットで検索し、私たち街の屋根やさんにお問い合わせをしたそうです。 袖ケ浦市代宿にお住まいのお客様のお家を調査してみると屋根にはセメント瓦が使われておりました。現在、セメント瓦は各メーカーとも生産を終了しているため、修理をするのは非常に困難な状況です。幸いにも、お客様のご自宅の被害は少なく、セメント瓦の在庫も残っており、どうにか修理ができる状態となり、復旧工事が可能になりました。棟瓦の取り直しですが当時の工法では再び崩れてしまう可能性が高いため、今回はガイドライン工法を取り入れた復旧工事を行いました。これで台風や地震が襲ってきても、倒壊被害が起こりづらくなります。
担当:谷
袖ケ浦市代宿にお住まいのお客様は台風15号(令和元年房総半島台風・ファクサイ)の影響で、屋根の棟瓦が飛散してしまい落下してしまいました。分譲地にお住まいになっていたので、ご近隣の方の敷地に落下してしまったそうです。お客様の住宅は築年数が約35年以上経っており、今まで屋根のことなどは気にもしていなかったということです。今までは台風が毎年のように来ても雨漏れなどしたことが無く、瓦も問題なかったそうですが、今回の台風ではとうとう大きな被害が出てしまったとの事でした。
破損してしまった場所を調査してみると、下地の木材(貫板)が劣化しています。当時の工法では貫板を葺き土の台の上に置き、冠瓦をここに釘で打ち付けてに設置していました。長い年月でどうしても木材は経年劣化し、朽ちてきてしまうもので、釘の抜けなどが多数見られます。冠瓦は釘2本でしか固定されていないので、木材の劣化と共に抜けやすくなってしまうものです。今回は劣化している所に今までにない規模の台風15号(令和元年房総半島台風・ファクサイ)の影響をまともに受けてしまい、落下してしまったと考えられます。
元々セメント瓦は自重が重く、風の影響には比較的強いはずでしたが、釘の固定力が劣化で浮いてしまい、煽られたことが落下の原因です。セメント瓦は定期的に屋根塗装でメンテナンスをしていれば、50年程の対応年数があると言われています。ただセメントなので表面の塗料が無くなってしまうと、水分が浸透してしまい瓦自体の強度が弱くなってしまう事があります。瓦と呼び名があるので、一般の方などには耐用年数が長く、丈夫なイメージが根付いてしまっています。そのため、メンテナンスをしないといけないという概念が少なく、破損して驚く方が多くいます。屋根瓦の塗料は約10年程で劣化してしまうので、それ以降は瓦自体の強度も下がっていくのです。
今回破損してしまった瓦は早急に手に入るものではないので、一旦はブルーシートで雨養生を致します。瓦の下にはアスファルトルーフィングが敷かれておりそうやすやすと雨漏れがしない様になっていますが、アスファルトルーフィングにも耐用年数があり、約20年と言われています。既に耐用過ぎていますので、雨漏れが生じないとは限りません。養生は必須です。
今回は一部の破損でしたが、今まで全く屋根のメンテナンスをしていないとのことでしたので、棟の強度が著しく低下していることが考えられるため、今回は屋根の全ての棟の取り直し工事をすることに致しました。破損していない場所の棟も今回と同じ状況になればいつまた落下してしまうか分からないからです。分譲地となると今回のように「ご近隣の方に迷惑が掛かってしまわないか」と強風や台風が来るたびに、ひやひやしなければいけないのも嫌ですよね。(棟取り直し工事の事でしたらこちらまで)
セメント瓦は現在、生産されていません。棟をはじめ、一度撤去しますが破損しないように慎重に行わなければなりません。年数が経っていると瓦自体も強度が低下している可能性があるので、職人さんも一番気を遣うそうです。
元に戻す工事では同じ状況を招いてしまう可能性があるため、私たち街の屋根やさんでは、棟の強度を上げるため補強金物を使用します。従来は漆喰かモルタルなどで土台を築いていましたが、経年劣化で崩れてくることもありました。補強金物を直接、野地板に固定し、そこに棟瓦を固定する芯木を取り付けます。これまでは土の塊の上に芯木が載っているだけでしたが、新しいものは棟補強金物が固定されています。固定されることによって破損しにくい棟の土台が出来上がりました。もちろん、強風だけでなく、地震などにも強くなります。
今回は樹脂製芯木を用いることにしました。雨水などで腐食しないので、木製のものに比べて耐用年数はかなり長くなります。この先、劣化による釘抜けなども気にしなくてもよくなります。木材は繊維で打ち付けられた釘が抜けにくくなりますが、樹脂製の垂木材は一度穴が開いてしまったら穴が開きっぱなしになり抜けやすいのですので、必ずビス等での固定が好ましくなります。
なんばん漆喰で棟の土台を形成いたします。現在のなんばん漆喰はシリコンと不凍液が配合してあるので雨水を寄せ付けず、雨水も染み込みにくいものとなっています。近年では屋根の土台には葺き土ではなく、現代版のなんばん漆喰を使用することが普通です。以前と比べると破損しずらく、雨漏れもしにくくなっています。棟が続いている部分を全て、作り直す事により、より破損しずらくなるので、部分補修は余りお勧めいたしません。
棟瓦は既存の物を使用しています。セメント瓦はメンテナンスをしていれば約50年もつとも言われています。なかなか破損しないと、屋根の事は無関心になりがちですが、屋根の建材によりメンテナンス時期がありますので、ご自宅の屋根をたまには気にすることも大切です。(屋根診断の事でしたらこちらまで)
今回、袖ケ浦市にお住まいのお客様は、たまたま大きな台風の影響による屋根の破損が原因で、修理することになり今までの施行方法とは違い、より強度が増す補強棟の工事を致しました。被害が出てから工事するのと事前に工事をして災害に備えておくのでは、生活していくうえで心のゆとりが全く違います。いざ屋根が破損してしまうと屋根だけではなく雨漏れや近隣さんへの被害などの心配をしなくてはなりません。日頃から備えておけばこれからの生活にも支障が無く生活できるので、メンテナンスを考えておくことも重要です。
新型コロナウイルスの影響でお客様に多大なご不便ご迷惑をお掛け致します。弊社ではマスクの着用を義務付けており、ご提案書やお見積書なども現在は郵送やメールでお送りしております。お客様のご理替えとご協力をお願い致します。(新型コロナウイルス対応に関してはこちらまで)
袖ケ浦市代宿にお住まいのお客様はは以前台風によりセメント瓦が破損してしまいお困りになっていました。セメント瓦は現在生産中止により補修が困難な瓦となっていましたが、当時はストック瓦にて修理をしておりました。当時補強金物を入れ補強して棟瓦を修理しているので、以前より棟瓦は強度が強くなっていますが、破損してしまうとセメント瓦は修理が出来ない事から、定期点検にて異常はないか確認するためにお伺いいたしました。
ドローン撮影することで屋根に上がらず点検いたします。お客様もご一緒にモニターを見ることが出来ますので危険を冒さず点検できます。
点検時には最近では大きな地震もありお客様も心配なさっていましたが、漆喰の欠片なども無く破損している場所は確認できませんでしたので、問題はありませんでした。棟補強していますので、瓦のズレなどもありませんでした。自然災害が起こってしまい万が一破損してしまうと修理が困難になってしまう屋根瓦ですので、定期的に点検をして破損する前兆が無いか確認しておくことが重要になってきます。
万が一破損してしまうと直す事が出来ない事になりますので、今後は葺き替え工事しかありませんので工事費は高くなってしまいます。
どのリフォームが最適?屋根リフォームの種類【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。