更新日：2021年05月15日

江東区福住にお住まいのお客様より築30年が経過したお住まいの塗装メンテナンスについてご相談をいただきました。築30年というと2回目もしくは3回目の塗装になるかと思いますので、以前行った工事等を参考にしてスムーズに塗り替えられるかと思いきや、築年数が経過したなりの注意点がございます。そこで今回はスレート屋根材における注意点と点検時に気が付いたポイントをご紹介したいと思います。

築30年が経過した2階建て住宅の屋根外壁塗装点検

築30年には感じられない程重厚感、清潔感が感じられます。1階に使用されているのが塗装の必要性がないタイルだからでしょう。色あせがなく劣化も見られることがない為、新築時と変わらない風合いを見せることが出来るのです。スレート屋根材の状態はというと色あせが感じられるものの、酷い割れや破損といった箇所は見当たりません。

見る限り30年の間で葺き替えをおこなったようにも感じられますのでこのまま塗装も可能です。ちなみに30年使用し続けたスレート屋根材ですと、もっと割れや苔の付着などの劣化が顕著に現れ、防水紙の経年劣化を考慮しなければならず、通常は屋根カバー工法や葺き替えをご提案させていただきます。

梯子をかけてお住まいを見ると普段気にはしないものの、おかしいな？という点を見ることがあります。今回例に挙げるのは雨樋ですが、雨樋接手の下部が濡れてしまっていました。これは隙間から雨水が漏れ出ている可能性があるということです。軽微なもので特に問題は無いようですが、いずれ隙間が大きくなり漏水や騒音の原因や破損にも繋がる可能性もあります。

点検時に雨樋等（付帯部）の劣化・破損もチェック

通常は雨水を吸い込むはずのない塩ビ製の雨樋ですが、隙間に苔が繁殖してしまっていました。雨樋に土と水が溜まっている場合に起こる現象ですので歪みや勾配不良が起きている可能性もあります。これらを踏まえながらお住まいの塗装・メンテナンスを行うことで今後補修の回数を減らし快適に生活できるお住まいになりますので、屋根・外壁だけでなくお住まいの劣化を見極めることが出来る業者に工事をお願いするようにしましょう。