屋根の雪止め設置状況を点検調査

建物全景の確認

調査に伺うと、白い外壁のシンプルな外観の住宅が見え、急勾配の屋根が特徴的でした。

この角度の屋根では雪が滑りやすく、積雪量が少なくても一気に落ちるリスクがあります。

周囲との距離感も確認し、雪が落ちた場合の影響範囲を丁寧に把握します。

空は快晴で視界が良く、屋根の状態もはっきり確認できたため調査がスムーズに進みました。

既存の雪止めの配置を確認

金属屋根の表面に既存の雪止め金具が等間隔で取り付けられていました。

しかし、軒先側の一列のみで、屋根全体をカバーするには不足している状態です。

勾配が急なため、上部から滑り落ちた雪が勢いをつけてしまい、軒先の雪止めだけでは受け止めきれないことが明白です。

この配置を踏まえ、どの位置に追加することが最適か綿密に検討しました。

金属屋根が綺麗に整っており、サビや変形がほとんど見られませんでした。

こうした状態の良さは施工のしやすさにつながり、後付タイプの金具でもしっかり固定できます。

一方で金属屋根特有の“もらいサビ”のリスクもあるため、固定や接着箇所の増強が必要でした。

金属屋根の「後付雪止めとLアングル」増設工事

足場を架設

まずは、工事にあたり、建物の端部に足場を架設していきます。

屋根勾配が急なため、安全確保は最優先です。

足場をしっかり設置することで職人さんの動きが安定し、精度の高い作業が行える環境を整えます。

天候が曇りで風も強めの日でしたが、職人たちは慎重に準備を進めていました。

既存雪止めへにLアングルを取り付け

足場を架設したら、既存の雪止めに合わせてLアングルを取り付けていきます。

金属屋根の特性上、固定部からサビが広がるのを防ぐため、針金とシール材を多く使い、耐久性を高める工夫を施しました。

職人は一つひとつの固定具を丁寧に確認し、均一に力がかかるよう位置を微調整していきます。

見えない部分ですが、こうした細やかな作業が後の安心につながります。

新規雪止めとLアングルを増設

屋根の上部に新規の雪止め金具が取り付け、そこにLアングルが通していきます。

この工程も既存部分と同様、金属屋根に負荷をかけすぎないよう配慮しながら進めていきました。

固定の強度を確保するため、針金とシール材（シーリング材）は多めに使用し、耐久性と強度に優れた仕上がりにします。

施工後は屋根全体で雪を受け止められる構造となり、落雪リスクは大幅に軽減されています。

仕上がりを確認

最後に雪止めとLアングル設置の仕上がりを点検していきます。

取り付けたLアングルが一直線に美しく並んでおり、金具の高さや角度も均一で、見た目にもすっきりしました。

職人は最終的な取り付け強度や浮きの有無を入念にチェックし、お客様にも完了状況をご確認いただきました。

仕上がりを見たお客様は、雪の心配が減ると喜ばれおり、弊社も一安心です。

完工

今回の工事では、既存の雪止めを活かしつつ後付タイプの雪止めとLアングルを追加し、屋根全体で雪を受け止められる構造に改善しました。
急勾配の金属屋根でも、安全性と耐久性を確保した設置が可能です。

施工後は落雪のリスクが大幅に下がり、お隣へのご迷惑を心配することも無くなりました。
茅ヶ崎市のように冬の寒暖差が大きい地域では、小さな積雪でも落雪につながることがあります。

冬場の落雪はご自身の敷地だけでなく隣家にも影響が及ぶため、早めの対策が安心につながります。
同じようなお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽に街の屋根やさんへご相談ください。