化粧スレート屋根の状態を点検調査

屋根材は化粧スレートで、複数の亀裂が確認されました。

亀裂は直ぐに大きな被害が出る状態ではありませんでしたが、葺き替えまで待つのはリスクがあります。

現在の状況であれば塗装が可能だったため、その方法をご提案いたしました。

屋根には4箇所から5箇所の亀裂が確認されました。

このまま放置すると、雨漏りが発生するなど、被害が大きくなるリスクがあります。

現在のうちであれば、亀裂をシール（シーリング）で補修し、その後塗装を行うことで、屋根の寿命を延ばすことが可能です。

陽の当たった化粧スレートを見ると、横方向のラインが波打っているのが確認できます。

これは、屋根材自体が劣化し始めているサインです。

下地処理

高圧洗浄

まず、高圧洗浄で屋根の汚れを落とします。

表面をきれいにすることで、下塗り材との密着性が向上します。

その上に上塗り材を塗布します。

なお、高圧洗浄の際には、雨樋の清掃もサービスで行いました。

タスペーサー設置

タスペーサーを差し込み、屋根材同士の間隔を確保します。

この作業は、塗装後の雨漏り防止に欠かせない工程です。

シーリング処理

既存の亀裂はすべてシール（シーリング）で補修します。

亀裂の数が多いため、近くで確認しながら、将来的に亀裂になりそうな箇所もあわせて補修します。

ファインＵＶベストを用いた化粧スレート屋根塗装工事

下塗り作業を行いました。
今回使用した下塗り材は「シリコンベスト強化シーラー」で、劣化が進んだ化粧スレートに適しています。

浸透性に優れ、屋根材同士の接合を強固にする効果があります。
また、棟板金には白色の下塗り材を使用しています。

これは鉄部専用の下塗り材で、いわゆる錆止めの役割を果たします。
下塗り材は板金部と化粧スレート部で使い分けており、棟板金には「１液ハイポンファインデグロ」を使用しています。

下塗りが完了し乾燥した後、上塗り材を塗布します。

上塗りは乾燥時間を挟みながら、まず2回塗り重ねます。

最後に色ムラの調整などを行い、仕上げます。

完工

無事に屋根の塗装工事が竣工となりました。

今回、使用した上塗り材は「ファインUVベスト」です。

既存の色（屋根の色）からガラリと印象が変わりましたが、艶が出て上品な仕上がりになりました。

最後にお客様に工事後の状態をご確認いただき、引き渡しとなります。