現地調査

「外壁の状態に不安があり、雨漏りしている箇所もある」とのご相談を受け、調査に伺いました。

お客様の仰るとおり、外壁全体には亀裂が確認され、3階屋上付近からは雨水の浸入も確認される状態でした。

下地処理

まず、外壁を高圧洗浄で清掃します。

下塗り材が均一に塗れるよう、少しずつ移動しながら作業を進めます。

リシン吹付けのモルタル壁は細かい凹凸が多いため、隅々まで水圧が届くよう丁寧に洗浄します。

玄関周辺や庭の通路についても、追加の清掃として対応します。

パーフェクトトップを用いた外壁塗装工事

今回、使用した下塗り材はパーフェクトフィラーです。

この塗料材は、ひび割れに追従しやすく、密着性にも優れています。

シーラーとフィラーの両方の機能を兼ね備えているため、様々な種類の塗膜にも直接塗布が可能です。

上塗り材にはパーフェクトトップを使用し、色はND-280を選びました。

真っ白ではなくクリーム色で、汚れが目立ちにくく、濃い色を避けたい場合にも適しています。

ND-280は「中塗り・上塗り」の2回塗りで仕上げます。

中塗りは塗料の吸い込みを防ぎ、付着性を高めることで、美しい仕上がりを実現するために欠かせません。

付帯部塗装工事

次は、付帯部塗装工事に移っていきます。

まずは、雨樋の清掃を行いました。

高所にあるため普段は目にしにくい部分ですが、特に裏側には汚れが付着しています。

目の細かいサンドペーパーを使い、丁寧に汚れを落としていきます。

鼻隠しや破風板も雨樋と同様に、目の細かいサンドペーパーで汚れを丁寧に落とします。

清掃後は外壁と同じ手順で下塗りを行っていきます。

今回は、雨樋と鼻隠しを同色で塗装します。

まだ塗装中ですが、以前に比べて光沢の印象が大きく変わってきました。

続いてシャッターの塗装に移ります。

汚れの上から塗ると剥がれの原因になるため、こちらも目の細かいサンドペーパーで汚れを丁寧に落としてから作業を進めます。

シャッター塗装工事

シャッターは金属製のため、下塗りには錆止め塗料を使用しました。

今回は、日本ペイントの1液ハイポンファインデクロを用いています。

ローラーでムラなく「中塗り・上塗り」を重ねることで、既存の傷も目立ちにくくなります。

シャッタースラットの汚れを丁寧に取り除きます。
スラット間には小さなゴミが詰まっている事が多いため、薄いヘラを使って除去しました。

「上塗り・中塗り」はスプレーガンで行います。
シャッタースラットとガイドレールの間はほとんど隙間がないため、塗膜を厚くしすぎると擦れや剥がれの原因になります。

そのため、均一な塗布が重要です。

雨樋と同様、綺麗な光沢が出ており、新品のような仕上がりです。

上塗りが乾燥した後、色の落ち着きを確認し、必要に応じてムラを調整して完成となります。

完工

お客様に工事後の状態をご確認いただき、引き渡しとなります。

パーフェクトトップND-280を使用したことで、以前より美しさが際立ちました。