外壁の状態を点検調査

横浜市都筑区Ｎ様宅の外壁はモルタル仕上げで、リシン吹付け部分、櫛引柄部分、タイル貼り部分で構成されています。

今回の外壁塗装は、リシン吹付け部分と櫛引柄部分になります。

同系色で塗装しますが、櫛引柄はデザインのアクセントになっているため、色味をやや濃く仕上げていきます。

前回、屋根カバー工事を行った際には、外壁に亀裂は見られませんでしたが、１年点検時には亀裂が少しずつ現れ始めていました。

工事から２年が経過した現在では、複数の箇所で亀裂が確認される状態です。

このまま放置すると劣化が進むため、今後も良好な状態を保つためには、早めのメンテナンスが望まれます。

下地処理

高圧洗浄

外壁塗装では、外壁の表面を丁寧に清掃することから始めます。

長年に渡り外気に曝されてきたため、苔（コケ）や汚れも蓄積していました。

表面をしっかりときれいにすることで、塗料が均一に定着します。

雨樋や霧除けなどの付帯部分も合わせて清掃し、塗装しないタイル部分の汚れも落として整えます。

コーキング処理

外壁塗装工事するきっかけとなった亀裂部分を少し掘り込み、そこにコーキング材を充填して補修します。

コーキングを施すことで、奥にある亀裂が表面に出にくくなります。

塗装は、このコーキング材が十分に硬化してから行います。

パーフェクトトップを用いた外壁塗装工事

付帯部の塗装作業

付帯部の中には金属製の部分があります。

一般住宅では、水切り、雨戸、シャッターBOX、霧除けなどが該当します。

まずは金属製部分に、錆止め塗料材を塗布する作業です。

横浜市都筑区Ｎ様宅の付帯部には、上塗り材として「ファインSi」を使用するため、錆止めには「ハイポンファインプライマーⅡ」を塗布してから仕上げます。

「下塗り」作業

モルタル壁に「パーフェクトトップ」を採用する場合、下塗り材として「パーフェクトフィラー」を使用します。

白色の塗料であるパーフェクトフィラーを塗り込むと、既存の外壁の色が見えなくなるほど白くなります。

下塗りは、外壁と上塗り材をしっかりつなぐ重要な役割を果たします。

「中塗り・上塗り」作業

下塗り材のパーフェクトフィラーが乾燥したら、次は中塗りに進みます。
中塗りと上塗りには「パーフェクトトップ」を使用します。

画像（左）が中塗り、画像（右）が上塗りの様子です。
中塗りの段階で、下塗りの白色は見えなくなります。

単に塗るだけでなく、それぞれの塗料が持つ役割を意識して塗り重ねます。
上塗りは仕上げとなり、パーフェクトトップの場合、中塗りと上塗りを２回塗ることで、本来の耐久性や美観をしっかり発揮できます。

金属製部分の塗装作業

金属製部分は、まず錆止め塗料「ハイポンファインプライマーⅡ」を塗布し、乾燥させた後に「ファインSi」を２回塗ります。

中塗りが乾燥してから上塗りを行います。

金属は、錆が進行すると塗装だけでは対応できず、交換が必要です。

交換は塗装よりも費用がかかるため、できるだけ錆を防ぎ、長く良い状態を保つことが大切です。

完工

横浜市都筑区Ｎ様宅の外壁塗装が完了しました。

外壁には「パーフェクトトップ」を使用し、リシン吹付け部分にはND-281、櫛引柄部分にはND-282を塗装しました。

付帯部には「ファインSi」を使用し、色は23-255です。

塗らないタイルの色や風合いも考慮して色を選定しました。この度は施工に携わらせていただき、ありがとうございました。