屋根のひび割れが多発するノンアスベスト屋根とは？市原市での点検結果とおすすめのリフォーム方法
更新日：2025年11月14日
この屋根材は「ノンアスベストスレート」と呼ばれ、2004年以降に多く使われ始めたタイプです。
ノンアスベストは安全性の高い素材ですが、従来のアスベスト入りスレートよりも耐久性が低く、ひび割れを起こしやすいという弱点があります。
特に、経年劣化が進むと表面の防水層が薄くなり、水分を吸収しやすくなってしまうため、ひび割れが急激に増えることがあります。
屋根にひび割れが多発している場合、すでに屋根材そのものの寿命が近づいている可能性が高く、早めの対処が必要です。
縦のひびに比べ、横方向のひびは屋根材の反りや変形が起きた際に発生しやすい症状です。
ノンアスベスト屋根は吸水しやすく、水分を含んで膨張し、乾燥して収縮することを繰り返します。
その結果、平面的に無理な力がかかり、横へひびが走ってしまうことがあります。
この状態が放置されると、塗装だけでは保護しきれず、屋根材の割れや欠けが進行しやすくなります。
これは、ひび割れから水分が浸透し、内部に吸い込まれている状態を示しています。
屋根材が湿気を含んだ状態が続くと、
・凍害（冬場の凍結膨張による破損）
・内部の劣化促進
・雨漏りリスクの増加
など、さまざまな問題を引き起こします。
また、湿気を含むと屋根材の強度がさらに低下するため、踏み割れの危険性が増し、点検や工事の際にも注意が必要です。
これは、屋根材を守る塗膜が紫外線で分解され、防水性が失われている状態です。
一般的に「塗装すれば直るのでは？」と思われがちですが、今回のように屋根にひび割れが多発している場合、塗装だけでは根本的な改善はできません。
理由は以下の通りです。
・ひび割れた屋根材は塗装では補修しきれない
・内部に水分を含んでおり、塗膜が長持ちしない
・踏み割れのリスクが高く施工できないケースもある
そのため、カバー工法（重ね葺き）や葺き替えといった屋根全体のリフォームが最適となる場合が多いのです。
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