ニチハ パミールとは？見分け方と屋根リフォームでの注意点を徹底解説
更新日：2025年06月22日
屋根リフォームをご検討中の方の中には、「ニチハ パミール」という屋根材の名前を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ニチハ パミールは、1996年から2008年頃にかけて販売されていたスレート系屋根材で、当時は軽量で施工性に優れた屋根材として多くの住宅に使用されていました。
しかし、築15年以上が経過した現在では、経年劣化による深刻なトラブルが報告されるケースが増え、リフォームのご相談が後を絶ちません。
特に、「塗装では対応できない」「急に屋根材が剝がれてきた」といったお声もあり、私たち街の屋根やさんへお問い合わせをいただいたお客様宅でも屋根カバー工法や葺き替えが必要となるケースが多く見られます。
そのため、パミールが使われているかもしれないというご不安がある方は、一度点検を受けて現状を確認することをおすすめします。
パミールの最も大きな問題点は、「層間剝離（そうかんはくり）」と呼ばれる劣化症状です。
これは、屋根材が何層にも重なって構成されている中で、その層と層の間が剥がれてくる現象で、見た目には表面がめくれたり、層がはがれて反り返っているように見えます。
この症状が起きると、屋根材としての防水性能が著しく低下し、雨漏りや割れのリスクが高まります。
また、層間剝離が進行したパミールは、表面塗装がはがれやすくなるため、塗装によるメンテナンスでは十分な耐久性を確保することができません。
そのため、屋根カバー工法や葺き替えによる根本的な対策が必要とされます。
パミール屋根は、塗装によるメンテナンスは基本的におすすめできません。
理由は、劣化の根本原因が表面塗装の剥がれではなく、内部の素材自体の劣化にあるためです。
塗装しても短期間で再び剥がれてしまうリスクが高く、費用対効果の低いメンテナンスとなってしまいます。
写真は、塗装メンテナンスされたパミール屋根です。屋根材の、縦・横の端部分から剥離が始まっているのが分かります。
おそらく、当時は剥離が目立たず塗装に踏み切ったか、パミールとわからなかったか、ということなのでしょうか。
屋根材がパミールかもしれない、または劣化が進んでいるように感じた場合でも、ご自身で屋根に上るのは大変危険です。
特にパミールは層間剝離などによって踏み抜きのリスクが高まるケースもあるため、無理な確認は避けましょう。
実際の状態を把握するには、専門業者による点検が安心です。
私たち街の屋根やさんでは、地域や状況によって、ドローンを活用した屋根点検を行っているケースもあり、安全かつ効率的に調査が可能です。
「もしかして…」と思った段階で、私たち街の屋根やさんへ早めのご相談をおすすめします(^_-)-☆
市原市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております！
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