パミール屋根の葺き替えの必要性。葺き替えにオススメな屋根材もご紹介
更新日:2024年10月23日
屋根は年月が経つにつれて劣化が進んでいきます。
特に「パミール」と呼ばれる屋根材は、劣化が早く、問題が多いことで知られています。
パミールは基本的には塗装メンテナンスが難しく、屋根葺き替え工事によるメンテナンスが望ましいです。
この記事では、パミール屋根の特徴や問題点、葺き替えが必要な理由、さらに、葺き替えに使用される主な屋根材について詳しく解説します。
屋根のメンテナンスを考えている方や、パミール屋根の劣化が心配な方にとって、適切な選択肢を知るための参考にしていただければ幸いです!
パミールとは、スレート系の屋根材の一種で、アスベストが使用されなくなった時期に登場しました。
この屋根材は、アスベストの代替素材として普及し、特に2000年代前半に建てられた住宅でよく使用されていましたが、現在では劣化が早く問題が多いことで広く知られています。
パミールの特徴として、セメントを主成分とし、薄い板状に形成されている点が挙げられます。
見た目は一般的なスレート屋根と似ていますが、耐久性に大きな差があります。
パミール屋根の最大の問題は、「層間剥離」です。
屋根材の表面が剥がれやすく、風雨にさらされると、層がめくれるように浮いてきます。これを「層間剥離」と呼び、パミールは表面が脆くなりやすいという特徴があります。
こうした劣化が進むと、屋根の機能が失われ、建物自体の劣化を招くリスクが高まります。
さらに、通常の塗装では、この層間剥離を解決できず、脆くなっている観点から屋根カバー工法による対応も難しく根本的な対策(屋根葺き替え工事)が必要となります。
パミール屋根は、表面が剥がれやすく、通常の塗装では対応できません。
一般的な屋根材では、定期的な塗装メンテナンスが推奨されるのですが、パミールの場合は塗装が効果を発揮しないことが多いのです。
剥離した部分に塗装を施しても、その層自体がすでに浮いているため、すぐに再び剥がれてしまいます。
また、屋根カバー工法も不適切な場合が多いです。
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法ですが、パミールの剥離が進んでいる状態では、下地となるパミール自体が不安定なため、新しい屋根材の重量に耐えきれない可能性があります。
このため、パミール屋根の場合、根本的な対策として「屋根葺き替え工事」が必要になります。
葺き替え工事によって、パミールを完全に取り除き、新しい屋根材を施工することで、長期的な耐久性と防水性を確保することができます。
パミール屋根の葺き替えを行う際には、使用する屋根材の選定が重要です。
耐震性の観点から、基本的には軽量な屋根材が現代では好まれています。
金属屋根、特にガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛の合金で作られており、耐久性と耐食性が非常に高いです。これにより、錆びにくく、長期間にわたって高い防水性を維持します。
そしてなにより、金属屋根であるガルバリウム鋼板は非常に軽量であるため、建物全体の負荷を軽減し、地震の際の揺れを抑えることができます。
デザインも非常に現代的で、葺き替え先の屋根材として間違いなくオススメな屋根材の一つです。
スレート屋根は、パミールと同様に薄い板状の屋根材ですが、現代のスレートは耐久性の難を解消しています。
スレートはセメントを主成分とし、繊維で補強された素材でできており、金属屋根ほどではないものの軽量であるため、建物にかかる負担が少ないのが特徴です。
スレート屋根は比較的安価で、施工コストも抑えられるため、コストパフォーマンスに優れています。
また、デザインのバリエーションが多いため、好みのデザインを見つけやすい点もメリットです!
最後に、実際にパミール屋根の調査にお伺いした際の様子をご紹介させていただきます。
元々はアンテナが倒れたことによる被害調査のご依頼でしたが、屋根材がパミールであることが発覚した事例です。
やはり劣化が著しく、実際の劣化状態が注目いただきたいポイントとなっております。
市川市市川南にお住いのお客様は、強風が吹いた日に屋根で大きな音が鳴ったそうです、翌朝みてみるとTVアンテナが倒れていることに気が付き、私達、街の屋根やさんに屋根の状態を見てもらいたいとの事で、お問い合わせをいただきました。
まずは調査をして屋根の状態を確認するために屋根に上がり被害調査を始めました、確かにアンテナが倒れておりましたが、屋根瓦には大きなひび割れなどの被害はなくほっとしたのですが・・・。
屋根の状態は一見問題なく思いましたが、コロニアル瓦の劣化状況を見て、残念なお知らせをお客様にしなくてはいけない状況になってしまいました。
アンテナの調査に参りましたが、お客様に残念なご報告をしなくてはいけません。
何と屋根材の劣化の仕方を報告して、図面を確認させていただきましたら、屋根建材がニチハ製のパミール瓦になっておりました。
屋根瓦は浮や表面から剝がれだしてきてしまうパミール瓦でした。
このパミールは1990年代に販売され、多くの方に選ばれました。
一般的なスレートの寿命の半分以下であり、築10年以上経つと劣化が進み、機能を失ってしまうことがあります。
また、パミールには屋根塗装が不可能な特性がありメンテナンス塗装を施してしまうとすぐに不具合が生じてしまいます。
パミールを選んだ方々の中には、軽量な金属屋根材を選ぶ方や、スレート以外の屋根材を検討する方も多いです。
パミールの画像を見せると驚かれる方も多いです。 このように、パミールは一時期人気のあった屋根材でしたが、現在ではメンテナンス上の課題が浮き彫りになっています。
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