市川市で瓦屋根の一部を葺き直して雨漏り補修工事を行いました
更新日:2016年04月29日
今月ももう終わりに差し掛かっておりますが、何しろ雨が多い!という気がいたします。雨が多いという事は雨漏りでお困りのお客様にとっては大変なことです。市川市のお客様も長期にわたって雨漏りに困っていらっしゃいました。ベランダの防水工事をされたり外壁の塗装を行っても雨漏りは止まらず今回弊社にご依頼を頂きました。雨漏りの状況はこの下屋根側から段々と室内の玄関側へと移っていくそうです。点検の際にも思ったことですが、大屋根の雨樋からの雨水が直接下屋根に落ちるようになっています。この辺りは十分に可能性のある部分ですので隅棟を挟んだ両サイドの瓦を一度取り外して下地の確認と葺き直しの工事を行うこととなりました。
下屋根の一部を葺き直し致します。その為には2メートルほどの棟を懐胎する必要があります。解体をして瓦を取り外した様子です。やはり大屋根からの水が影響していたことがうかがえる黒く変色している部分が見受けられました。また、雨樋直下の瓦桟は腐食がかなり進行している状況でした。
モルタル外壁の家屋に多い事ですが、外壁と下屋根の取り合い部分に施工時のモルタルが溜まって水の排出する谷を塞いでしまっていることがあります。こちらのお客様の谷部分も同様の状態でした。軒先側に大きくモルタルが残されていてこれでは流れてきた水がオーバーフローしてしまいます。しっかりと取り除き水の流れを妨げない様にしてあげましょう。
既存面を清掃した後は新規の防水紙を敷設します。改質アスファルトルーフィングと呼ばれるもので通常のアスファルトルーフィングよりも耐候性、耐久性に優れています。その後は取り外した瓦を元に戻して新たに棟を組みなおします。南蛮漆喰を使用して棟を組み直しています。
壁際からの可能性も考えてどいのしと言われる部分の漆喰も詰め替えを行いました。
最後は今まで付いていなかった大屋根からの雨樋にはい樋と呼ばれる屋根面をとおって軒先につながる樋を設置して完了です。壁際からの棟とどいのしの取り合い部分にはシリコンコーキングによる防水も行って吹き込みによる浸水にも対応できるように処置をいたしました。瓦を外してわかったことは、やはり防水紙には寿命があるという事です。大量の雨水の浸入のせいもあるとは思われますが防水紙を止めているタッカーは無くなり防水紙にその穴が残っている状態でした。そうなると弱った防水紙の隙間からは雨水が屋根内に浸入してしまいます。この樋が昔からこのままだったのか、はたまた台風や突風で飛散してしまったのかは定かではありませんがこれで下屋根の受ける雨水の量はかなり少なくなるはずです。まだほかの可能性もないとは言えないので様子を見ながら経過観察を行って参ります。
記事内に記載されている金額は2016年04月29日時点での費用となります。
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