八王子市でヤネペット(瓦固定泥)を使った棟瓦取り直し工事を行いました
更新日:2016年01月21日
以前ご紹介した八王子市の屋根点検から数日後、棟瓦取り直し工事をおこないましたのでその様子をご紹介いたします。
工事前の点検で、冠瓦が大きくずれておりましたので、一から棟を作り直します。まずは既存の棟瓦を全て外します。この瓦は再度使いますので、屋根の安定した箇所に整理しておきます(左写真)。清掃を行った後、熨斗瓦を積んでいきますが、そのまま積んでも屋根の凹凸で安定しませんので瓦固定用の泥であるヤネペットを使います(右写真)。ヤネペットの名前の由来はペットのように長く愛されるようにと、このように命名したそうです。
ヤネペットを熨斗瓦の下に入れ安定させ、さらにワイヤーで固定します(左写真)。ちなみに熨斗瓦の間に見える粘土状のものがヤネペットです。この状態からさらに冠瓦を乗せ、接合部にシーリング材(ジャンボエース)を塗布します(右写真)。
冠瓦の穴にワイヤーを通し(左写真)、ワイヤーの先端を纏めてしっかり固定します(右写真)。それらの作業が完了したのち、漆喰で塗り固めれば棟瓦取り直し工事は完了です。
屋根の不具合は気がついても自分でメンテナンスをすることは困難です。しかし、実際にどこに工事をお願いしたらよいのか分からないというお悩みをよくお受けいたします。新築で建てたお住まいでも、そのハウスメーカー自体が年数が経ってなくなってしまったりすることもあります。長年付き合いのある工務店がある方はほんの一握りで、多くの方が屋根のトラブルに対して見てくれる業者を新しく探さなければならないのが現状です。お住まいのリフォームは、500万円以下の工事の場合は建築業許可が必要ないため工事品質が悪いなどのトラブルも多いので、業者を選ぶ際は評判や施工実績、さらに工事をお願いする前の説明をしっかりしてくれるといった業者を選ぶようにしましょう。
記事内に記載されている金額は2016年01月21日時点での費用となります。
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