船橋市で軒先瓦の落下からガルバ鋼板屋根ヒランビーへの葺き替え工事を行いました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
船橋市のT様から、大風が吹いた後に屋根をみたら瓦が数枚ずれて雨樋に引っかかっているので補修をお願いしたい、という事でご連絡を頂いたのがきっかけでお伺いをさせて頂きました。調査の結果、軒先の瓦全てに同様の危険性があることをお伝えし、部分補修も可能ではあるが足場の架設が必須になるという事、また瓦自体の劣化も進んでいた事から屋根の葺き替え工事を行う事となりました。
担当:渡辺
ビフォーアフター
【点検】
お客様の所にお伺いできたのが夕方すぎてしまい、暗くはなっていたのですが危険な状況との事でしたので、屋根に上がらせていただき瓦の状態を見させていただくこととなりました。お客様のおっしゃるとおり軒先の瓦が4枚ほどずれて落ちそうになっています。
このままでは隣家に落ちた際には大事になってしまうので、お客様の承諾をいただいた上で、ずれてしまっている瓦を撤去させていただきました。撤去後に残っていた瓦の破片より判断するに瓦を屋根に止めていた釘の錆による膨張で瓦が割れてしまったものと思われます。
雨の心配もあったため、仮養生とはなりますが雨水に木部が直接濡れない様に処置をおこなって屋根をおりました。お客様へは状態の写真と想定される原因、補修の方法をご説明いたします。方法は二種類。部分的に瓦を入れ替えてなおす部分補修、もう一つは他の軒先も同様の可能性があることから全面的な改修を行う方法、すなわち葺き替え工事です。瓦の状態から既存瓦を使用しての葺き替えはまず不可能であることをお伝えすると、お客様もそのことに関しては同様に考えていただいていた様子でした。そうなってきますと何を屋根材に使用するか、というところになります。建物への負担軽減も含めて金属屋根材への変更での葺き替え工事でご同意を頂きました。
【工事】
足場と施工スタッフの日程調整の後、いよいよ工事に着手いたしました。葺き替え工事ですので足場架設は必須です。更に瓦からの葺き替えともなれば棟廻りからの土や、瓦の下に入り込んだ土埃の飛散が十分考えられるため安全対策と共にメッシュシートの施工を近隣の方々方面にいたします。下屋根の上には瓦の搬出ルート、部材の搬入ルートとしてステージを特設いたしました。
昇降機などの準備を整えた後は、四人で既存の瓦の撤去に取り掛かります。積み込みしやすい様に瓦も各場所ごとにまとめて置いていきます。瓦は施工してある部分で形状が少し異なっています。平面に敷いてある平瓦も軒先では、おまんじゅうと言われる丸いものが付いていたり、袖にあたるケラバについている瓦もケラバを覆うような角が付いていたり、棟を覆っている冠瓦、のし瓦、複数の形状がある物です。実際に撤去作業を行うと、その重さにビックリいたします。この重量物が屋根の上に載っているというのはメリットもありデメリットもあることでしょう。
ある程度の量を小分けに、先述の特設ステージへ降ろします。そこから地上へは昇降機を使用して待機中のトラックの荷台に積み込みを行っていきます。一連の作業を滞りなくやって行くのはさすが、熟練の技ですね。
瓦をすべて撤去し、手で撤去可能な土を除去してもこれだけの砂やごみ類が屋根の上には残ります。この除去には原始的ですが塵取り、箒での作業となり、風向きによっては大変ご迷惑となってしまう事もあります。幸い当日は風も穏やかだったため事なきをえました。防水紙も様々な箇所で切れたり縮んでいたり、屋根材の下は撤去してみないと確実なことはわからないものだと、常々思います。防水紙の撤去後は野地板が現れますが、これもまた小幅の野地板を使用しており、隙間も大きく空いているところもありました。掃除の際には少し土などが小屋裏に入ってしまったと思われます、お客様にも事情をご説明しご納得いただきました。野地板もさることながらタルキは、インニッサン程度の太さしかないものでした。それでもタルキに損傷は無く、若干の野地板の補修を行い次なる作業に進んで参ります。
針葉樹合板を使った野地板の増し張りを行います。まるでパズルのようですね。
新規野地板の上に防水紙であるアスファルトルーフィングの敷設と屋根の軒先や袖に軒先唐草、ケラバ水切りといった役物と言われる金物を設置していきます。これを無くして本体である屋根材は貼っていくことはできません。
合わせて防水紙の上では施工スタッフが何やら行っております。これは棟の芯を出しているのと、野地板、ルーフィングの敷設で完全に見えなくなってしまったタルキの場所への墨だし作業をおこなっている様子です。屋根の葺き方には屋根材に準拠した方法があります。化粧スレートのコロニアルなどは、屋根材を野地板に効かせる止め方を致しますが、今回使用する、稲垣商事のヒランビーは横葺きですのでしっかりとタルキに止めていきます。その為にも墨だしは確実に行っているのです。
屋根の棟に対して垂直方向にいく筋ものピンク色の線が見えるのがタルキの位置です。続いては役物でも本谷と呼ばれる谷板金の施工を行っています。位置を合わせながら若干の形状修正を板金専用のはさみで切れ目を入れたり曲げたりしていきます。
いよいよ主役のお出ましです。稲垣商事のヒランビーというガルバリウム鋼板製の屋根材です。あいにく梱包が表面同志を合わせているのでどのような物かがこの写真では分かりませんね。
実際にはりあげている様子です。見た感じはコロニアル屋根のようにも見えます。特徴としては横長であるのですが、一枚ずつ独立しているかのように見える点です。屋根材の筋が千鳥に貼ってありますが揃っているのがお分かりでしょうか?屋根工事の仕上げは棟板金の取り付けです。あと少しで完成です。
光の反射を受けて輝く、ヒランビーです。素材にもたての筋目がうっすらとあるのも特徴的です。瓦の脱落によって破損しかけていた雨樋の交換も合わせて行います。樋吊り金具、エルボといった雨樋工事に必要な部材が用意されています。
勾配を取りながら、樋吊り金具を設置いたしました。既存の樋は半丸100というサイズでしたが、今回の工事で半丸105という少しサイズアップしたものへ変更しています。雨樋の交換工事も終えて工事は終了となります。
記事内に記載されている金額は2018年10月31日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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【工事完了後】
瓦の独特の凹凸感は無くなってしまいましたが、金属屋根ヒランビーのすっきりとしたイメージに生まれ変わりました。色はお客様のご意見もあり黒を使用しています。
瓦屋根の時は谷廻りの収まりがどうも違和感があったのですが金属屋根のヒランビーの施工で自然な収まりになりました。
瓦屋根の時は谷廻りの収まりがどうも違和感があったのですが金属屋根のヒランビーの施工で自然な収まりになりました。
船橋市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
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