更新日:2015年8月5日
本日も住宅の細部についてご紹介したいと思います。
塗装工事などをお考えの際に良くご目にする単語として、【軒天】という単語を目にすることはないでしょうか?
軒天は軒天上や軒裏と呼ばれることもありますが、屋根が外壁から外側に出ている部分を軒、天井のことを軒天と呼びます。普段はあまり気にかけない場所ですが、お住まいを真上に見上げてみた時、お住まいの軒天の状態はいかがでしょうか?
雨風で汚れていたり、塗装がはがれていたりしていませんか?
軒の役割は外壁に雨風が直接さらされないように作られている部分です。
意外と外壁は雨などの水に弱いのです。最近主流になっているサイディングはパネルを張り上げているので、どうしてもつなぎ目が生じます。
つなぎ目の目地はシーリングで埋めますが、シーリング材の経年による劣化により打ち替えが必要になってきます。一般的なシーリング材でおよそ3年、高耐久と呼ばれる可塑剤を含まないノンブリード系シーリング材でも耐久年数は15年程度だと言われています。
このシーリングを劣化したまま放置しておくと、つなぎ目から水が浸み込み雨漏りの原因となります。
モルタルの外壁も多く見かけますが、モルタル外壁は防水性が低く、塗装による塗料の塗膜が防水機能を発揮しています。塗膜は経年の劣化により防水性能が衰えてきますので、やはり定期的なメンテナンスと塗装工事が必要となってきます。
また、クラック(ひびわれ)なども発生しやすく、このクラックから雨水などが侵入し雨漏りを引き起こす原因となります。
このように、意外に外壁は雨などの水に弱く、長期的には漏水面で不安な要素が多いのです。
そこで、昔の日本の屋根を思い出してみるとどの家も軒が今建てられている家よりも深いことが例として挙げられます。軒が深く出た家は、日常の雨が外壁にほとんど当たりません。そのため、外壁自体も汚れにくく長く美観を保つことが出来ます。
さらに雨水によるダメージがが少なくなるので、外壁の劣化を遅らせ漏水の危険性を抑えてくれる働きがあります。
また、雨が吹き込まないので多少の雨であれば窓を開けっ放しにしていても部屋が濡れることもなく、夏場の直射日光を大きな軒で日陰をつくりカバーしてくれます。
実は様々なメリットがあり、軒はお住まいを長期的に守る上での重要な役割を持っています。
軒天はパッと見ただけでは目立つこともなく、多少汚れていても気にならないといった気もしますが、防水機能を維持させるためにも定期的なメンテナンスと塗り替えをオススメしています。
外壁塗装や、屋根塗装を行う際には足場の費用からも一緒にメンテナンスを行った方が良いでしょう。
塗装工事をお考えの際には、屋根や外壁と言った部分だけではなく細部にも目を向けて、無駄のない塗装工事を行いたいですね。
屋根、外壁の塗装工事などをお考えの際はお気軽に120-989-742までご相談ください。